「まじめにやるやつぁ、ごくろうさーん!」
と、いにしえの喜劇俳優は、「発狂した猫」という名の楽団を従え、ベトナム戦争、学生運動やなんかでうつうつとした暗〜い社会を無視し、
「サァいっちょヴァ〜っといっかぁ!」
と、責任を放棄する生き方を社会にむけ提示したわけですけれども、
そのような生き方が通用すると思っているのか!
と、おれは言いたい。
ぼくはまじめに人生を生きているので、このようなえーかげんな言い草をするやつは許さない!決して!
「会社に入ってからは、上役に毎日ゴマスリ」してるやつらばっかりなんだよ社会には!
「ソサエティーイズスティンク!」
と、ブラウン管の向こう側で、騎兵隊、じゃなくて、礼をしたらアタマに逆さ卍を刈り込みキメた野郎が言い放つ。
「邦訳・社会はダサイ」
夜の六本木など歩いてごらんなさい。
それこそ、「どーしてこんなにモテるんだろ?テヘッ☆」ちゅーよーな、変な石のついたジーパンや、やけに刺繍のたくさんはいったシャツをお召しになり、くつの先が尖り、上にぐぐーと曲がったような奇妙なくつをはいた、清水よこみち的ルッキン・ガイが歩いていたりします。(田舎に住んでるので想像が貧弱)
おれは何が言いたいのかというと、彼らはいいやつかもしれないが、センスがとてもださい。
きっと、レゲエでもヒップホップでもない、クネクネした音楽聴いとんだろ!ヘルメットボーイとか聴きなさい!
と、息子なら叱るだろう。
服屋を経営しとったら、
「妖怪に売る服はねぇだ!けぇれけぇれ!
塩持ってこい塩!」
てな具合だわ。
いまは夏休みですが、中学生2年生くらいまでの少年たちの輝く眼を見ると、
「こいつらを裏切りたくない」
と、ちょーっとだけ思いながら、極悪なパンクロック聴いて、会社に吸い込まれる朝だった。

0