コゲが昏睡状態から還ってきた夜から、
コゲはキャットフードを食べなくなりました。
砕いて細かくしても、
お湯でふやかして柔らかくしても、
大好きな焼きかつおも、
ほぼ毎日食べてたフレーズドライのささみも…。
シリンジでの強制食餌は激しく抵抗。
それでも無理矢理食べさす、
そんなエゴを押し付ける事は、
オッサンには出来ませんでした。
翌日嫁さんがカツオの刺身を勝ってきました。
もう、人の食べ物屋だとか言ってる場合じゃない!
躊躇せず、オッサンはコゲにカツオの刺身を一口サイズにして、掌に乗せ、コゲの鼻先へ持って行きました。
するとコゲはペロリと食べ、
「もうないの?」
そんな表情でオッサンの顔を見上げてくれました。
再度一口サイズにしてコゲの鼻先へ。
刺身の2切れ分を食べてくれました。
翌日
昨夜残したら刺身をまた一口サイズにしてコゲの鼻先へ。
生物ですから、鮮度が落ちてしまってたのでしょう。
昨夜よりは少ない1切れ半で済んでしまいました。
翌日
オッサンはスーパーの鮮魚売場へ。
イカ、タコは駄目だ。
カニもエビ生は駄目だな。
うろうろするオッサン。
カツオはたたきはあったけど、刺身はない。
これだ!
そう言える物が見付けられず、
妥協してサーモンと釜揚げシラスを買って帰宅。
コゲ、サーモンは食べてくれませんでした。
釜揚げシラスはオッサンの指で2つまみ分、
(梅干し1個ぐらいの大きさ)
それは、おおかた食べてくれました。
また翌日オッサンは鮮魚売場へ。
生食用の甘エビを見付けました。
コゲは私達がご飯で甘エビを食べてたら、
「くれっ!」
と、よく催促にきていました。
これなら食べてくれるかな…。
そう思い、甘エビだけを持ってレジへ。
急いで帰宅して1尾尻尾を摘まんでコゲの鼻先に。
コゲの目付きが変わりました。
節の部分で千切って掌へ。
コゲの鼻先に差し出さなくても、
コゲの方からグイグイと寄ってきてペロリ。
「もう要らないよ」
そんな態度迄に5尾食べてくれました。
その夜も5尾完食。
甘エビありがとう
翌日からもオッサンは甘エビだけ買って帰宅する日が続きました。

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