2010/8/16

自分の個性を伸ばそう、の先  主張

 一人一人に違う個性があるのだから、他人と比べたりせず、自分の個性を伸ばして行けば良い。
 この見方、考え方は、随分と日本社会の中で定着してきたように思えます。学校では他人との比較で成績を出す相対評価から、その人だけを評価する絶対評価に移行しました。SMAPの「世界に一つだけの花」は売れに売れ、NHKの紅白では最後の締めに使われる程でした。
 僕はこの考え方が浸透した後に、どんな展開になるかと注意しています。けれど今の所、どうも方向性を見失っているようです。

 他人と比べてばかりいても仕方がないのは確かですが、他人と比べないと自分のいる場所が判断できません。そして人は何か基準がないと、価値の判断が出来ません。つまり純粋な絶対評価、その人だけを見た評価は、最初から無理なんです。
 これは自分自身への評価でも同じです。頭の良さ、運動能力、性格、その評価は常に周囲と比較してのものです。
 他人と比べず、自分の個性を大切に伸ばせば良い。この考え方は人を惹き付け、広く支持されました。けれどこの意味が何なのか? 本質まで追求されずに、何となく皆で合意してしまっているような形です。
 だから、次の展開が生まれてこないのです。
 今の社会のシステムでは、優れた者でなければ、良い生活ができません。社会は良いポジションを取りあう、椅子取りゲームのような場です。例えば一流大学と呼ばれる場所には、限られた定員しかありません。最近はフリーターや契約社員の存在が社会問題になっていますが、正社員という立場も限られた椅子です。少し視点を変えて、結婚ということを考えてみても、結婚相手として選ばれなければ成立しません。やはりこれも椅子取りゲームです。
 他人と比べずに自分の個性を伸ばせば良いというメッセージは、実はそれ自体で、社会とは合いません。何かで秀でなければ、有利なポジションに立てないという現実があります。そして秀でているか否かの判定は、常に他人と比べてです。
 結局、「自分の個性を伸ばせば良い」というメッセージは、競争をしないという意味ではありません。自分の個性を武器にして、その上で競争をしましょうという結論に行き着きます。
 そこをボヤかしてしまうから、何となく良いように思えても、先に繋がっていかないのです。
 また適切にこれを展開させていくと、実にシンプルな結論に落ち着きます。つまり、みんな頑張れ! です。
 他人と比べないのではなく、比べた上で、自分のいる場所を受け入れましょうという事です。その場所が気に入らなければ、もっと頑張れ! です。
 こうして長所と長所とが融合して、互いの短所を補い合う社会になれば、それが理想ですよね。そして特定の長所だけが日の目を見るのではなく、出来るだけ多くの長所が社会で活躍できる世の中になれば、本当に素晴らしいと思います。



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