深夜映画で久しぶりにブルース・リーの「ドラゴン怒りの鉄拳」を見た。
みんな広東語だけど舞台は清朝末期の上海。
日本人に毒殺された師匠・霍元甲の敵討ちを、止められているのにもかかわらずブルース演じる陳真が独断で決行し皆に迷惑をかけるというシリアスな内容で、ブルース主演第2作、初めてヌンチャクと怪鳥音が登場し、連続回し蹴りなど華麗なアクションや芸の細かい変装、唯一のキスシーン等、見所満載の作品だ。
とにかくよく目立つのは、日本人の下っ端どもが逆につけている袴。
日本人俳優も出ているのに何故?(監督のロー・ウェイが言う事聞かなかったらしいが)
改めてじっくり見てみるとこんな見所も。
●師匠暗殺の実行犯が腹巻をしていることで日本人だとばれるが、きっちり乳首の真下まで腹巻。しかも殺された後はご丁寧意に腹巻で乳首は隠されている。
●虹口道場の門弟の木札に「室田日出男」。
●乱闘のドサクサでヒロインのノラ・ミャオが何気に顔面蹴り直撃を食らっている。次のシーンで右下頬に痣が出来ていたが、あれは明らかに鼻柱に食らっている。
●島田髷の芸者がベリーダンスばりに乳・腰を振りお座敷ストリップ。それを見ていた中国人とロシア人がご満悦で「さすが大日本帝国は素晴らしい」って…そんな大日本ねえよ!
しかし一番気になるのは…

肉!

肉!!

にく〜!!!
やはり男の野宿とはこのように野生的でありたいものだな。
(しかし何の肉やら)
ちなみに師匠の霍元甲は実在の秘宗拳の達人で、上海精武体操学校、現在の精武体育会を立ち上げた人だ(劇中の遺影は本人のものらしい)。
単身で義和団のアジトに乗り込みボスをこてんぱんにしたり、西洋人レスラーとの異種格闘技戦で快勝したりという逸話の持ち主。
実際に日本人租界で日本人柔道家とも戦って腕を骨折させたりしたそうだが、これはあくまで交流戦で遺恨のあるものではなかったらしい。
恨みを持った日本人の毒殺説が物語を通じて一人歩きしているそうだが、本当の死因は肺炎だか肝臓病だかで、日本で例えれば石川五右衛門が「絶景かな」と言うぐらいのもんでしょう。
続編でジャッキー主演の「レッド・ドラゴン/新・精武門」、またジェット・リー主演の「SPIRIT/霍元甲」なんてのもあります。
まだどっちも見てないんだよな。
しかし李小龍の肉体と動きはいつ見ても惚れ惚れする。
(肉の食いっぷりにもね)
FIst of Intercept!

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