先日、民主党から生物多様性基本法案が衆議院に提出された。法案は、衆議院のサイトで読むことができる。
生物多様性基本法案は、自民党でも公明党でも独自に提案に向けて、議論されていた。公明党では、既に、今国会の代表質問で、発言されている。自民党では、オープンにされていないが別ルートで入手した自民党法案に、確かに「生物多様性基本法案要綱」と明記されている。
衆議院提出法案リストを見て、ふと全く同じ名前の法案を別途、出せるのか疑問に思い、議員に聞いて見たところ、当然であるが出せないとのこと。そうすると、民主党の基本法案との摺り合わせをするか、あえて、名前を変えて対案を提出するかの二者しか、考えられない。
現在、与党案として法案要綱ができており、名称を変えて出すとは、常識的に考えられない。
おりしも、来月、ドイツで、生物多様性条約締約国会議が開催され、2010年の日本開催が確定する。
ドイツから日本へのバトンタッチが行われる時期に、与野党激突して、法案が否決されるとも思えない。
さて、与野党案を見ると、大差なく、内容も似通っているところも多い。どちらも良し悪しあるが、民主党案は、広くパブリックコメントを掛けて法案を作成していることから、民主党案に与野党案の良いところを取り込んで、良い生物多様性基本法を成立してもらいたいと感じている。
残るは、民主党案の内容を与党がどれだけ同意して、まとめ上げて行くかである。
このカギを握るのが衆議院の国会対策委員長(通称:国対委員長)と衆議院の環境委員会の理事、勿論、与野党の法案を作った主体者の手腕に掛かっている。
揺れ動く国会情勢の中で、あるべき理念法が翻弄されないことを切に願っている。
神ならぬ知る由もなしであるが・・・
草刈(携帯)より!

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