ちょっと留守にしていました。久しぶりです。
今回のタイトルを読んで分かった人は、政策通ですね!
基本法は、養命酒、個別法は、即効薬とは、何を言っているのか?
説明しましょう。
昨年の6月6日に生物多様性基本法が施行されました。日本の生物多様性を保全する為の基本的な指針を定めた法律です。法律案を作成し、国会議員に働きかけている中、某SJ議員が「基本法は、嫌いだ、理念だけで意味をなさない」と言っていました。
確かに、理念法に法的速効性は、ありません。しかし、昨今、徐々に、効果が現れ始めました。
その一つは、この基本法を基に、自然公園法と自然環境保全法が改正されて、目的条項に(場所は、ともあれ)生物多様性の確保が明記されました。
次に、環境白書が3本立てになりました。環境全般と循環型社会形成推進基本法に基づくこと、それから、生物多様性基本法に基づく記述です。
生物多様性が白書の3本柱の一つとして位置づけられました。
徐々に効果が現れ始めています。
そう、基本法は、即効薬ではなく養命酒なのです。毎日、飲んでいれば、元気になる。健康になるのです。
国の基本的な法律と同様に、条約にも基本的な物と速効性のある物があります。基本法に相当するものが、枠組み条約と言われているものです。気候変動枠組み条約は、正に、名は体を表していますね。即効薬に当たる物が議定書と言われいるものです。現在、この即効薬の数値目標が大きな議論になっていますね!
気候変動枠組み条約と共に生まれた、生物多様性条約も基本法に当たる養命酒になります。
枠組み条約は、養命酒、議定書は、即効薬と言うことになります。
生物多様性条約では、24ものテーマを扱っています。各テーマは、決議として定められますが、速効性のある即効薬ではありません。生物多様性条約の中の即効薬は、遺伝子組み換えの規制やルールを作った「カルタヘナ議定書」と言う物です。
地球を元気にする薬の処方箋を作るのは、私たちなのです。先人の知恵に学び将来像を描く、その時が近づいています。来年は、国際生物多様性年であり、生物多様性条約締約国会議がこの日本で開催されます。
漢方薬を飲んでいる私たちだからこそできる、全ての日本人が知恵を出し合う最大の“天機”なのです!
草刈携帯より

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