菅総理の誤算、それは、内閣改造にある。既に、臨時国会に入っているが俄仕込みで勉強している政務三役が忍びない。
特に、生物多様性条約締約国会議の議長となった政務三役は大変だ。全く解らない世界の事情に対して采配を払わなければならない。
この状況に加えて、生物多様性条約の各決議は、過去9回の議論の積み上げで記述されている言葉が多い。それは、まるで内閣法制局のチェックを受けることに例えることができる。一次一句、その言葉の意味が問われる。
ましてや、世界から集まり、多様な文化や環境に対して運動している市民団体の意向もある。
日本の環境行政は、明らかにG8の国々と比べて人員、体制、予算、法制度、いずれも遅れを取っている。
今、支えるべきは、環境政務三役かも知れない。取り巻きの官僚は、都合の良いことだけ、政務三役に伝え、後は、お手盛りでご都合主義を通す。
健全な政治は、いつ戻って来るのだろうか?
本当の民主主義は、いつ成熟するのだろうか?
地方財政は、疲弊している。財政は、人に例えるならば、血液に当たる。今の血液は、コレステロールの高いドロドロした状況であり、脳梗塞の一歩前と言った状況である。
菅政権は、臨時国会を乗り越えることが出来るのだろうか?
己の誤算に気づき、可及的速やかに体制の再構築が必要と考える。

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