2月25日の東京新聞、こちら特捜部に、原子力ムラの人々は、東大系の人々
が多く、独自の話法が作られて来た。
とにかく高飛車で欺瞞的な「原子力ムラ」の言葉や言い回しを、東京大東洋文
化研究所の安冨歩教授は「東大話法」と名付けて警戒している。東大OB官僚や
御用学者に多い空疎な言葉こそが、一人一人からまともな思考を奪う元凶だという。
永田町の東大卒は、722人の国会議員の内、137人が東大卒で、19%、2割を
占める。
原子力ムラで蔓延する東大話法規則一覧
規則1 自分の信念ではなく、自分の立場に合わせた思考を採用する。
規則2 自分の立場の都合のよいように相手の話を解釈する。
規則3 都合の悪いことは無視し、都合のよいことだけ返事をする。
規則4 都合のよいことがない場合には、関係ない話をしてお茶を濁す。
規則5 どんなにいい加減でつじつまの合わないことでも自信満々で話す。
規則6 自分の問題を隠すために、同種の問題を持つ人を、力いっぱい批判する。
規則7 その場で自分が立派な人だと思われることを言う。
規則8 自分を傍観者と見なし、発言者を分類してレッテル貼りし、実体化して
属性を勝手に設定し、解説する。
規則9 「誤解を恐れずに言えば」と言って嘘(うそ)をつく。
規則10 スケープゴートを侮辱することで、読者・聞き手を恫喝し、迎合的な態
度を取らせる。
規則11 相手の知識が自分より低いと見たら、なりふり構わず、自信満々で難し
そうな概念を持ち出す。
規則12 自分の議論を「公平」だと無根拠に断言する。
規則13 自分の立場に沿って、都合のよい話を集める。
規則14 羊頭狗肉。
規則15 わけのわからない見せかけの自己批判によって、誠実さを演出する。
規則16 わけのわからない理屈を使って相手をケムに巻き、自分の主張を正当化
する。
規則17 ああでもない、こうでもない、と自分がいろいろ知っていることを並べ
て、賢いところを見せる。
規則18 ああでもない、こうでもない、と引っ張っておいて、自分の言いたいと
ころに突然落とす。
規則19 全体のバランスを常に考えて発言せよ。
規則20 「もし000であるとしたらお詫(わ)びします」と言って、謝罪した
フリで切り抜ける。
出典:原発危機と「東大話法」-傍観者の論理・欺瞞の言語、安冨歩、2012年01月15
日、(株)明石書店
http://d.hatena.ne.jp/otomoryousuke/20120225/1330160219

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