私のレッスンやバンド指導を受けた事がある方は分かると思いますが、私はいつも笑顔で指導する事にしています。
私の事を知らない人達から「この先生大丈夫?」「真面目にやって下さい。」なんて言われる事も度々です。
フジテレビに出演した時もディレクターから「厳しくレッスンして下さい。」「Fアナウンサーを泣かせても構いません。」「その方がドラマになりますので・・・」と言われたのですが「それはやめましょう。」「音楽は楽しむ物です。」「楽しみながらでも上手になる所をテレビで見せましょう。」「私を信用して下さい。」と答えました。
そして、テレビは毎回笑顔で出演。
結果は・・・私が出演したコーナーは最高視聴率を取り、Fアナウンサーも1ヶ月余りでテイク.ファイブを吹きライブまでしてしまいました。
Fアナウンサーの才能と努力があったのは勿論ですが、笑顔にはその人の能力を引き出す力があると思っています。
私の所に来る受験生(音楽高校、音楽大学、音楽専門学校etc.)の合格率は今の所100%ですし、皆進学先で活躍してくれています。
指導した学校が吹奏楽コンクールで前年よりも良い成績を収めた例は数えきれない程あります。
これらのレッスンや指導も全て笑顔です。
個人や団体を指導した事がある人は分かるでしょうが、短期間で技術的レベルを向上させる事は非常に難しい事です。
私の場合1ステップ上げるのに個人の場合は最低でも半年〜1年、団体の場合は1年以上必要です。
ところが受験やコンクールの指導の多くは短期間で結果を出さなければならない事が殆どです。
この時訳に立つのが「笑顔の力」です。
この事は20年以上も前からホームページでも何度か取り上げていますし、この指導法を雑誌等で取り上げて頂いた事もあります。
そうは言っても笑っているだけで能力を引き出せる訳ではありませんのでお間違いなく
簡単に言うと「怒られたく無い。」と言う追い込まれた気持ちで努力するよりも「誉められたい。」と言う前向きの気持ちの方が力を発揮し易いと言う事です。
そして、嫌々するよりも楽しみながらする方が集中できると言う事なんです。
例えば・・・嫌いな勉強を2時間しなければならないとします。
時間が進むのは非常に遅く「まだ30分か・・・」なんて感じるものです。
反対に好きなゲームを2時間して良いとします。
すると時間はあっと言う間に進んでしまい「もう2時間か・・・」なんて感じるのです。
この感覚を利用するのです。
嫌々する練習はすぐに集中力が途切れてしまいそれ以降は練習してもあまり効果は期待出来ません。
それに対し楽しく練習している場合は長時間集中力が途切れる事無く持続し、練習効率は非常に高くなるのです。
私の経験では楽しく練習した方が疲労感も少なく怪我等をする確率も非常に少なくなる様です。
「楽しい」と感じてもらう為に笑顔を利用するのです。
そして、笑顔の効果を高める為に「叱る」と言う行為を利用する事もあります。
あと少し頑張れば1ステップ上がれるのに、その「あと少し」が出来ない場合叱るのです。
それで1ステップ上がる事が出来れば満面の笑みで誉める事が出来ます。
つまり「誉める為に叱る」のです。
ここで大事なのは誉められる可能性が無い時には絶対に叱らないと言う事です。
最後は笑顔で無ければダメなんです。
結果が悪かったからとか、練習が足りないからとかの罰則として叱るのは効果がありません。
思い通りにならないからと感情で怒るのは論外です。
ど素人の勝手な意見ですが・・・
卓球の福原愛ちゃんが試合を楽しんで笑顔が出る様になればもっと良い結果が出ると思っています。
フィギュアスケートの浅田真央ちゃんの場合も笑顔は必要無いけれどもあんなに自分を追い込まずスケートを(高いレベルで)楽しもうとすればもっと力を発揮出来ると思っています。
この笑いの力を上手に使ったのが「なでしこジャパン」の様に感じています。
彼女達がドイツを敗った時からニュースで頻繁に試合の映像が流れる様になりました。
それを見ていて「なんて楽しそうなんだろ?」と感じたのです。
決勝の前日両チームの練習風景を見ていて「日本勝つかも。」なんてつぶやいてしまいました。
それを聞いていた家族が「どうして?」と聞くので笑いの力の話をしました。
PKの時もそうでしたが彼女達の笑いの使い方はホント上手です。
低いレベルの時は厳しい方が効率が良く効果が上がる事も多いのですが、ある程度のレベルからは笑顔を上手に使う事が効率が良く効果が上がります。
この指導法も上手にまとめられると良いのですが、今日のブログでさえ上手くまとまらない程度の文才なので(私には)難しそうです
それはともかく・・・
「なでしこジャパン優勝おめでとう

」

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