門前十字路の夜ゎ更けて…〜門前十字路シーズン１〜

お祭りの心を理解せずして、良い祭りの写真が撮れるのだろうか？
お祭り見物とは、氏子の方たちが大事にしている神様に、御礼と祈願の気持ちで行われる儀式の一端を見せていただいているに過ぎない…。
一年通して神社に奉仕し、お祭りの為に苦労を重ねている町会の役員さんを敬わず、賑やかで楽しい場面だけ切り取った写真にどれだけ意味があるのだろう…？

あちこちのお祭り訪問をしていると、アマチュアカメラマンのマナーの悪さが気になって仕方がない…。

地元の人より、我が物顔で振る舞うバカもいる。神楽の最後「〆切」のしめ縄や五色の幣束をゲットして喜んでた奴には呆れた…。
投げられたそれらが、たまたま、自分の手元に落ちて来たとしても、ああいう物は地元の方たちに譲るのが筋ってものでしょ…。

話がズレました…。
佐原の祭に戻します…。

多少、ムカムカしながらも寺宿／金時山姥の後を付いて行くと機嫌も直りました(笑)

お祭り王子と相談して、八坂神社裏から小野川へ抜け、いろいろな山車を見物しようと決定して、歩いて行くと小野川忠敬橋付近で、仁井宿／鷹がずいぶんと賑やかな踊りをしていました…。

(五)に続く…

門前人内蔵の湯沸かし器のスイッチでした。
甘亀オッサンにとって幸いな事に、門前人湯沸かし器は「瞬間給湯」設定には、していない…。

その町会の「の之字」が終わり、山車がハケて、ビデオをオフにしてから、甘亀オッサンに穏やかな口調で言った…。

門前人「町会役員さんを邪魔呼ばわりして失礼じゃないですか…」
甘亀「すみませんが、と言いました…」

ブチッ！

本当に、この甘亀オッサンは運がいい、門前人は非暴力主義が自己ルール。
ルールは破られる為にある！とも思ってはいるが…。

門前人「すみませんと言えばいいって問題じゃない…あの人たちがいるから俺たちは、お祭りを楽しめるんですよ…その人に邪魔と言うなんて…」
甘亀オッサン「もとはと言えば、あなた(門前人)が割り込んで来るから…」

ブチッブチッ！

このオッサンは、幸運の女神に守られてるらしい…、この時、門前人にアルコール燃料の給油がしていなかった…。

門前人「なにぃ！だったら俺に邪魔と言えッ！話をすり変えるなッ！」

その後は、話をする意味が無いと感じたので無視を続けたが、口の中でモゴモゴとこちらの文句を言っていたようだ。

(四)へ続く…

事件は、起こりました。

かなり門前人はご立腹です…思い出しても、カリカリして仕方ない…甘亀諸氏は心して読むように…！

「の之字廻し」会場の交差点はかなりの人だかり…。「通し砂切」が終わってから合流した門前人は後のほう…。

それはそれで良い。
「の之字」をビデオ撮影するにはワイドに見れたほうが動きがよく判る。しかし、一台づつ「の之字」が終わり、山車が入れ換わる度に見学者の移動もある。前の人が抜けて後ろから新しい人に押されるので、残り３台で最前列に位置する事になった。

「の之字廻し」担当の若連が山車を力の限りに担ぎ、女子連は扇子を振り若連を囃したてる、当役さん(町会役員)は町会提灯を掲げて見守っている…。
最前列は、山車人形は見づらいが、若連女子連当役さんの様子が見られる面白さがある。

その時、門前人隣に陣取る甘亀オッサンがのたまった…
「すみませんが提灯が邪魔なので下ろしてください」

提灯を掲げた当役さんが門前人と甘亀オッサンの真ん前に立っていた。

当役さんは後ろを振り向き軽く会釈をして提灯を下ろした。

プチッ！

何かのスイッチが入る音がした。

(三)に続く…