旧暦6月15日…
今年は7月17日、潮の干満の差が一番大きい「大潮」の日。この日、漁業の民たちが豊漁と海の安全を祈願して行なう祭礼が銚子市川口神社の「大潮祭」です。
川口神社の大潮祭で上げられる宮神輿はニ基あります。大きさが違うので中神輿、大神輿と表現したい所ですが、川口神社の中神輿は、他所なら大神輿と呼ぶに充分すぎるほどの大きさです。
川口神社の起源には次のような言い伝えがあります。
陰陽師として名高い「阿倍清明」に恋をした「延命姫」と言う地元の長者の娘がいました。
二人は結婚することになりましたが、延命姫の容貌は酷く醜く、清明は嫌がり逃げ出して、衣服を刑部ヶ浦の上に残し、隠れていました。
追いかけて来た延命姫は、清明が海に飛び込んでしまったと思い、後を追って身を投げてしまいました。
やがて利根川河口に、延命姫の「歯と櫛」が流れ付き、哀れに思った地元民がお祀りしたのが「歯櫛明神(川口神社)」です。
昔は、「歯櫛明神」と呼ばれ、後に「白紙神社」→「白紙明神」→「川口神社」と名前が変わっていったそうです。
(ニ)へ続く…

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