三重県の野外保育を取り巻く動きが活発になっています。
ひとつは「野外体験保育者養成講座」が始まったこと。
もうひとつは「森と自然の育ちと学びの自治体ネットワーク」に三重県も加わったことです。
そして、今回「緑と森の県民税」のパブリックコメントの募集。
県民税の使われ方は
http://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/m0026100076.htm
http://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000752033.pdf
http://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000779498.pdf
これを見ていただけると良く分かります。
3、森を育む人づくりの中の@や特にAはそのまま森の風のやっていることが当てはまります。
同じようなことを進めていこうとしているのに「野外体験保育」は少子化対策課で、森林環境教育や木育は緑共生推進課でというように部署の違いがお金の流れを悪くしているように思います。
野外体験保育の推進での課題は
1、野外体験保育の出来る保育者の養成
2、フィールドとなるところが少ない
森の風は大変有難いことにフィールドは次々と与えられました。これは奇跡のようです。特に森林ということについていえば、伸隆さんに貸して頂いているあの山は藪であったところを、子ども達とお家の方と地域の方達の協力で次第に昔の薪炭林へ戻りつつあります。つまり、生きた里山です。森林のみならず、耕作放棄地や荒れた畑も生き返っています。
子ども達が健康に育つことを求め続けると里地里山の保全に繋がるのです。
森の風がやっていることは特に「木育」を取り上げているわけではなく、「環境教育」をしているわけではありませんが、結果としてそれらのことをしていると思います。「保育」ですから、子どもの全体に関わっているのですね。(それを食育、木育などと分けていうことに違和感を覚えますが)
幼児期は小学校以上とは違い、「環境による育ち」(教育要領・保育指針)が大切であって、森の中で育つことが子ども達のその後の価値観を養います。「何だろう」が科学する心となり、「すご〜い」「え?!」「お〜!!」と感動する心が後に芸術や宗教の種となり、「やってみよう」と挑戦する心が意欲を養い、くじけない心を養っていきます。斜面を全力で駆け下りる動体視力やバランス感覚、身体の使い方は素晴らしく、子どもの体そのものを健康に育てます。森の中では助け合わなければならない場面が多くあります。助け合う仲間や社会が自ずから出来上がってきます。田畑での仕事、ご飯を炊く、森の中で暮らすときの仕事は社会での役割を教えます。
要領・指針に描かれている育ちを「森」でなくてどこで育てるのだろうとすら思えます。
時間が余りありませんが、上記の資料を読んでいただいて、素朴な思いを書いていただけると有難いです。
山口先生が講演の中で「三重県の全ての子ども達に」といわれました。
もちろん三重県だけではないのは承知のことですが
森の風の子ども達だけが良ければいいのではなく
それでは未来に森の風の子ども達も希望を持って生きることは出来ません。
全ての子ども達が希望を持って幸せに生きることが出来る為に
共に力を尽くしましょう。
「森と自然の育ちと学びの自治体ネットワーク」への加盟は15県となりました。
市町村と合わせると64自治体です。
こちらの目的は
1、野外保育(自然保育)を国も支援、推進してもらいたい。
2、自然保育を行う認可外保育施設でも無償化の対称になるような措置を講じてもらいたいということです。
という要望書を国へすでに出されたのですが
ネットワークはこれから
「自然保育」の普及と質の向上のための研修会や交流をもって行こうというものです。
これから三重県内の市町村にも加入を勧める案内が来ます。
来週は各市町への働きかけを加速していきましょう。
こちらは長野県の「信州やま保育」のポータルサイトをご覧になってください。
http://www.shizenhoiku.jp/
ここのNewsに載っています。
それでは皆様宜しくお願いいたします。