私をこれまで鍛えて支えてくれた人がいます。
そもそもこの人との出会いから私の人生は
急展開し始めたといってもいいでしょう。
静かにいい仕事をしている人です。
本物は音を立てない・・とはこういうことかと思わされます。
その人がふらりとやってきました。
そこでそれならと職員研修を急遽してもらいました。
開園から立ち止まることなくここまで来て
ちょっと整理したいときでもありました。
なぜここにいて、何をしたいのか・・
何を構築していくのか・・
私にとってこの問いは絶えず絶えず繰り返して
自分に問うて練りこんでいきたい問いです。
2人の保育者がそれぞれ出してきたテーマは
「信頼」「大切なもの」「赦しあう」
そのことを順繰り順繰りに何度も話していくうちに
それぞれに見えてきたものがありました。
わたしはここで
「自然の中で自然と共に自然に支えられて生きる」
「そうした生活文化に学ぶ」
「体験を創造活動に展開する」
ということを教育の柱として「森の風」を進めていきたいと
公表しています。
しかしこれは見える活動であって
実はこれを通して何をしたいのか・・・
それをはっきり自分の中で掴みたいと思いました。
それは
ここに関わる人たちが人と生きるために大切なものを掴むこと
ここに関わる人たちが「自分」を喜んで生きる場となること
ここに関わる人たちがそれぞれを受け入れあい補い合うこと
ここに関わる人たちが「生きるって幸せなことだなぁ」と実感すること
くしくも保育者達が自分のテーマとして口に
出してきたこともそのことでした。
それぞれわが子を連れて仕事をするという
負い目を持ちながら葛藤していることは知っていましたが
だからこそよい保育ができる・・に変えて欲しいと思いました。
教育はパーソナリティーとパーソナリティーのぶつかりあいです。
大人も子どももそれぞれ自分を守っている薄皮を少しずつ剥いでいくことが
成長といってもいいかもしれません。
少々痛みを感じながらでなければ成長はありえません。
「今、ここが天国」というCDを出されたのは佐藤初女さん
「天国はあなた方のただ中にある」はイエスの言葉
あそこに行けば天国があるのではなく
私たちが絶えず作り上げていくもの
そんなことを今朝は思い巡らしています。