8月15日の前後、戦争について思いを巡らさざるを得ません。
ふと思い出した昔読んだ新聞の記事。
それは1995年頃、ドイツの元大統領リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカーの来日した時の講演の要旨でした。
はっきりとは覚えてはいませんが、
若い人たちに向けて「自分たちの歴史や政治をよく見てそれを批判できる力を身につけなさい。」というようなことが言われていました。大きな罪を背負ったドイツの大統領の言葉です。同じように侵略戦争をした日本の政治家からこのような言葉を聞いたことはないと驚きました。
ドイツ解放の40周年の演説「荒れ野の40年」は高く評価され岩波のブックレットになっています。「罪の有無、老若いずれを問わず、我々全員が過去を引き受けねばなりません。全員が過去からの帰結に関わり合っており、過去に対する責任を負わされているのであります。……過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります。非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危険に陥りやすいのです。」として、具体的にドイツがヒトラーのもとで行ってきた数々の残虐な行為を上げています。
その他にも、ずっと心に残る政治家がいます。南アフリカのマンデラ氏。韓国の大統領であった金大中氏。二人とも迫害を受け、大統領の座に着いたときに、報復をしませんでした。金大中氏は姜尚中氏との対談の中で日本について言っています。「長い歴史と対照して自分たちがやった誤りを見つめることです。日本は国民にちゃんと教育をしてください。過去の歴史に対して、真実を学んでください。そうすれば日本は世界から愛される、偉大な国になる・・。」と。
私たちの国が過去にした過ちを二度と繰り返さないように
日本が道を過たないようにと祈ります。
私たちの子どもや孫達が安心して生きられるように。
近隣の国々と平和を保つことができますように。