とてもこんなテーマで書けるものではないのですが
韓国の視察団を受け入れて
心が動かされているので、一言。
あっという間に一年が過ぎてまた、8月6日、15日がやって来ました。
今年は若い人たちの「知ろう、受け継ぐ、語り継ぐ」姿勢をあちらこちらで感じています。
そんななかで、日韓関係のギクシャク、米中の摩擦・・北朝鮮・イラク・・・そして、表現の不自由展の閉鎖・・とても心が苦しくなる夏です。
三重県を通して、県の職員の方も一緒に「森の風」の野外保育について視察に来られたのでした。こちらの準備した資料に目を通しながら、森の風の始まりやその時の私の思い、広がって来た経緯などをひとしきりお話した後、最後にどうしてもお伝えしたいことがありました。
「日本の国民の一人として、戦争で皆さんの国に日本がしたこと、その後のことを大変申し訳なく思い、謝りたい」と申しました。
「日本の皆さんが安倍さんと同じでないように、私たちも文大統領と同じではありません。」
「確かに戦争の時の心の傷はあります。だから、その気持ちは分かってもらいたい。でも、政権が変わるたびに、それをカードとして持ち出してくるのは良くないです。」
「日本は敗戦によって手に入れた平和憲法を手放すようなことをしてはならないし、平和は教育によって作り出せると信じます。」
「私たちは友好と交流によって互いに平和を作り出しましょう!」といって別れました。
思いがけない出会いでした。私がこれまで森の風を通して構築してきた人間観や哲学など、また教育要領に書かれている「環境」についても意見を交わし、お互いに「わが意を得たり」と理解しあうことが出来ました。
少し沈んだ夏の心に明るい一こまでした。