今日子ども達と山の中を歩いてみて思ったこと
それは「人生は冒険のようなもの」だということです。
ひとしきり、残雪(まだきっと降るでしょうが)で遊んだあと
「森の風探検隊」を編成。
森の動物さんたちに
「森の中を歩かせてもらいますよ〜」
「お邪魔しま〜す」
と挨拶をして出かけました。
もう鹿の糞を見つけるのは当たり前のこと。
今日は「鹿の道」を見つけました。

見えますか?「鹿の道」
子ども達には見えたのです。
「ねえ、せんせい、あそこに道がある。あそこを行けばいいんじゃない」
小さな谷を降りて
登り始めました。
降りて・・はこんな感じです。
誰も「行けない」とか「怖い」とか言いませんでした。
お尻で滑り台です。
年長の子たちは「森グループさん(年少)には難しいかもしれない」と言って
上からちゃんと引っ張り上げるのです。
こんなところに出ました。
この道、実は9月の災害で道が切れていて戻ることができません。
「飛び越そうか」と誘って走り出すと
「無理」とみんな立ち止まりました。
そりゃそうです。数メートルも切れているのですから。
その上、結構な落差。
「さあどうする?あちら側に行くためには」と言うと
子ども達はあちらこちら見て「ここだったら降りられるんじゃない?」
正解です。そこなら子ども達も降りて、上がれます。
道のない所をずっと歩いてきて
子ども達は両手両足を上手に使って坂を下り、登ることができるようになりました。
よく見ることができるようになりました。
五感を働かせて、勘も働かせることができるようになりました。
ここで二年を過ごしている子たちは特にです。
私たちの人生、歩く道は常に先は見えません。
道の無い所を歩いて行くようなものです。
これまでの経験を生かして勘を働かせて、
イメージを作り上げ、歩いて行くしかありません。
私は子ども達の今していることが
必ず先の人生と関連があると信じています。
「歩く」ということだけをとってみても
子ども達の生活が見えて来るのですから。