ゲーテアヌム建設現場で講義するルドルフ・シュタイナー(唯一の写真)        「ラディカル」とは「ラディッシュ」と同じ語源で、「根源的」という意味。表面のみならず、その「根」を見ようとすること。このブログはそういった意味でラディカルでありたい。

2009/5/30

ジーゲン訪問記  ドイツ紀行

 先日、5月26日と27日の一泊二日で、Siegenのキリスト者共同体へ行って来ました。ボーフムから南へ約120q、アウトバーンで約1時間ちょっとの所に、この町はあります。

 26日の夜8時から、「キリスト体験」についての講演会をしました。最近は、仏教や日本の文化についての講演会ばかりだったのですが、今回は、「キリストの再来」とその体験について、ゆっくりと話が出来て、とても嬉しく思いました。

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 これが、ジーゲンのキリスト者共同体です。手前の白い建物が「聖堂」と「集会所」で、奥の建物は、「老人ホーム」、「多世代住宅」、「幼稚園」などがある建物です。他にも、この建物の下に、「老人介護施設」と「保育園」があります。まさに、キリスト者共同体を中心とする「コーポラティヴ・ハウス」です。

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愛車フィアット・パンダが見えます。ここの聖堂は、1953年に建てられました。最初から「老人ホーム」が隣接していました。今は、増築、改築され、子供のいる家族から、介護老人まで、多世代の人々が屋根を一つに生活しています。

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          聖堂の内部です。

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 聖堂の二階席への階段。美しい曲線をした階段ですね。

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 聖堂の半地下に作られた集会所ホール。ここで講演会をしました。

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 翌朝、人間聖化式に参列した後、ジーゲンの町を観光しました。これは、昔貴族の住む城だった建物で、今は、博物館になっています。

 ジーゲンは、有名な画家ルーベンスの生まれた町で、彼の作品もここに展示されています。11時の開館を待って入場してみると、訪問者は私一人、「貸し切り状態」でゆっくりと見学できました。

 ルドルフ・シュタイナーにも大きな影響を与えた、多才な人物、眼科医で神秘家のユング・シュティリンクもこの町の出身で、幾つかの遺品を見ることも出来ました。彼の長編小説「郷愁」”Heimweh”は、若きシュタイナーに多大な影響を与えました。博物館内は、一切撮影が禁止されていたので、残念ながら館内の様子はお伝えできません。

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 ジーゲンの町は山の上にある、とても坂の多い町です。ここで、古書店を発見、早速中に入って見ると、以前から探していた、デュオニッソス・アレオパギータの「天使のヒエラルヒア論」がありました。パウロの弟子のデュオニッソス・アレオパギータは、いわゆる「秘教的キリスト教」の創始者といわれる人物です。

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 これが、「天使のヒエラルヒア論」の独訳本です。1911年に出た本です。当時の本は何とも美しい趣をしています。値段も格安!即購入いたしました。そして、この本の隣を見てみると・・・

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 大発見!!あのハンス・パーシェの本があったのです。ユダヤ系ドイツ人だったハンス・パーシェは、第一次世界大戦に参戦後、平和主義者、フェミニスト、菜食主義者として活動し、多くの若者に支持されていましたが、1920年に、ナチのグループによって殺されました。この本は、彼の殺害後、1921年に発刊された稀覯本です。

 このハンス・パーシェの息子、ヨアヒム・パーシェは、後に「日本学」を学びましたが、ユダヤの血が入っているとして、ドイツでは仕事が出来ず、日本へ「亡命」。横浜に1947年頃まで住んでいました。このヨアヒムと彼の妻、マリア・テレーゼの間に、1936年長女が横浜で誕生。

 そして、この長女の洗礼のために、1936年6月、ドイツから、キリスト者共同体の司祭ラインハルト・ヴァーグナーが来日し、日本初の人間聖化式が、東京の荻窪でとりおこなわれ、その数日後、日本初の洗礼式が横浜でとりおこなわれたのです。

 私は、日本でキリスト者共同体の洗礼を受けたこの女性と長年親しくしておりますが、この本の発見をきっかけに、久しぶりに電話で長話をいたしました。

 日本初の洗礼式と、ラインハルト・ヴァーグナーそしてパーシェ家については、以前発表した文章があるのですが、やはり今回、この本と出逢ったことで、もう一度原点に帰り、ラインハルト・ヴァーグナーとパーシェ家の伝記を書かねばならないと強く感じた次第です。

 今回のジーゲン出張は、あらゆる意味で、とても有意義な旅となりました。
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