ゲーテアヌム建設現場で講義するルドルフ・シュタイナー(唯一の写真)        「ラディカル」とは「ラディッシュ」と同じ語源で、「根源的」という意味。表面のみならず、その「根」を見ようとすること。このブログはそういった意味でラディカルでありたい。

2017/2/25

美学書簡の版画  我が蔵書

 ゲーテ、シラー、ベートーベン等の鋼版画です。

 銅版画は、せいぜい50部しか刷れないのですが、19世紀になって、鋼鉄を彫る技術が発明されて、本などに利用されるようになりました。

 木版画も、せいぜい30部が限度でしたが、19世紀の始めに、木の硬い部分を貼り合わせた「木口木版画」が発明されて、かなりの部数が刷られる用になったのです。

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2017/2/25

美しい19世紀の書物  我が蔵書

 これは、1878年にライプツィヒで発刊された「美学書簡」と言う本です。著者はエーザーと言う作家です。

 女性と乙女たちの為に書かれたそうです。

 装丁は豪華です。金箔がふんだんに使用されています。

 沢山の鋼版画と木版画がこの本の中に掲載されています。

 古き良き時代のヨーロッパの記念碑ですね。

 1980年代のドイツの古書店には、このような書物が、数多く安価で売られていました。

 今では考えられませんね。

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2016/5/7

我が蔵書5 大川周明とルドルフ・シュタイナー  我が蔵書

 大川周明と言えば、極東国際軍事裁判、いわゆる、東京裁判の時、自分の前に座っていた東条英機の頭をポカリと殴り、精神状態に異常があるとされ有罪を免れた学者です。
 
 515事件の時には、裁判の際に、自分の尊敬する思想家はルドルフ・シュタイナーであると証言しています。

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 この本は、最近あまり見かけなくなりましたが、数年前に神戸のセンター街にある古書店で見つけました。

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 この佐藤信淵の国家論を述べる章で、ルドルフ・シュタイナーの有機的社会三層化について若干言及しています。

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 しかし、ここでは「三重国家」として誤解しています。国家の三層化ではなく、社会の三層化である事が理解できなかったようです。

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 ここでは、神智学協会の代表であるアニー・ベザントについても書いていますね。

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 初版の出た昭和14年の内に41版まで売れたとは、まさに当時のベストセラーだったようです。
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2016/5/4

我が蔵書4 カール・ハウプトマン著「世間知らずの田舎娘」初版  我が蔵書

 今回は、私の蔵書の中でも最も美しいと思われる一冊を紹介いたします。

 まだまだ沢山美しい本はありますが、なんと言ってもこの本は保存が良い。

 新品同様の美しさ、そして、「ユーゲントシュティール」(ドイツ・アールヌボー)の装丁です。

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 革装丁の背文字が美しい。カール・ハウプトマンは、劇作家で有名なゲルハルト・ハウプトマンの兄です。弟のほうが有名になりましたが、兄カールはルドルフ・シュタイナーと親交がありました。

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 いわゆる「天金」です。本の上部のみの金箔押しで埃の浸入を防ぎます。

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 「マーブリング」された表表紙。

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 世間知らずの田舎娘が、街に行きたいと泣いています。一応この小説を読みましたが、当時のドイツの田舎の様子が分かります。

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 この素晴らしい「青」、なんと美しいのか!

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 1906年初版発行。ウイーンとライプチヒの書店です。「ウイーン書店」刊。

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 これぞユーゲントシュティール!!

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 まさに芸術作品。小説の内容は古色蒼然としていますが、本自体と装丁は最高のアートです。
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2016/4/22

我が蔵書3 ルドルフ・シュタイナー著「神智学」初版  我が蔵書

 ルドルフ・シュタイナーの代表作「神智学」(Theosophie)は、1904年(明治37年)に世

に現れました。

 この時、ルドルフ・シュタイナーは43歳。まだ、ブラバツキーの創立した「神智学協

会」に属していました。当時の神智学協会の代表はアニー・ベザントでした。

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    1897年のアニー・ベザント。

    
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 これは、神智学執筆当時のルドルフ・シュタイナーとアニー・ベザントです。

 後に、アニー・ベザントは、ルドルフ・シュタイナーに対する嫉妬やねたみ、そして、

自分が救世主「キリスト」だと、インドから連れてきた少年、クリシュナムルティを遠回

しに否定されたことから、誹謗、中傷を繰り返しました。

 ルドルフ・シュタイナーの弟子たちは、こんなにされて黙っていないで、神智学協会を

脱会しようと促しますが、ルドルフ・シュタイナーは、じっと耐え、除名になるまで神智

学協会員にとどまり続けます。

 その時のルドルフ・シュタイナーのコトバが忘れられません。

 「霊的に孤独であったとき、まわりの友人知人は、霊的な話しを馬鹿にして、誰も聴く

耳を持たなかった。しかし、当時の神智学協会員たちは、私の話を大きな関心を持って聴

いてくれた。だから、恩義があるのだ。自分から神智学協会を否定して脱会するつもりは

ない」

 

いやいや、侠気があるではないですか。だから私はルドルフ・シュタイナーが大好きなのです。

 今、人智学徒の恩義のなさ、同情と人間愛のなさをよく感じますが、当時のルドルフ・

シュタイナーも、人智学協会が発展しないのは、人智学徒に一般的人間愛が欠如している

からだと、何度も何度も言っていますね。

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 これが神智学の初版の表紙です。ドイツの古書店でももう入手出来ないと思います。

 私はこの初版本を、ドイツで他界された方の蔵書から頂きました。

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 そして、初版本のみにこの献辞「ジョルダーノ・ブルーノの霊に献げる」が印刷されて

います。

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 これが「まえがき」の最後部分です。この活字が気に入っています。今はもうない活字

ですね。

 
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2016/4/21

我が蔵書2 フリードリッヒ・シラー著「メッシーナの花嫁」初版  我が蔵書

 フリードリッヒ・シラー(1759〜1805)は、ある意味ゲーテよりも格調のある詩を書いた、世界文学の巨匠です。

 ベートーヴェンの「第九」の合唱のあの素晴らしい詩を書いたことでも有名です。

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 「メッシーナの花嫁」(1803年)初版本の背文字です。

 もうかなり前になりますが、この稀覯本をオランダのロッテルダムの古書店で見つけた

ときの驚きは今でも忘れられません。19世紀独特の装飾がたまりません。

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 美しいマーブリングのほどこされた表表紙です。

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 ゲーテやシラーの本を沢山出版した、テュービンゲンのコッタ書店からの出版です。

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 この蔵書票は、作家のツォーツマンのものです。ダンテの「神曲」をドイツ語に訳した

ことで有名です。彼の蔵書だったとは!

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 シミもあまりなく今から200年以上も前の紙とは思えません。当時は木綿から紙を作って

いました。

 シラーは未完の戯曲「デメートリウス」を書き始めたことでスラブ民族の秘教的本質を

あばいたかどで「ヒ素」によって毒殺されたと伝えられています。文学史にはそう書いて

はいませんが。


 当時秘密結社に属していたシラーは「秘儀漏洩」のかどで警告なく殺されましたが、ゲ

ーテが後年、やはり秘儀漏洩とされた長文詩「秘密」を書き始めたときには、「お前もシ

ラーのようになりたいのか」という警告を受け、慌ててこの詩の連載をやめたという経緯

も伝えられています。

 同じ秘密結社に属していたモーツアルトも「魔笛」で、「水の試練」と「火の試練」の

秘密を漏洩し、殺されています。だから慌てて「レクイエム」を書いたのですね。

 ルドルフ・シュタイナーも神秘学の保守派から狙われ、暗殺未遂になっています。

 今、私たちがルドルフ・シュタイナーの本で読む内容は、「命懸け」のことであったこ

とを肝に銘じましょう。
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2016/4/20

我が蔵書1 霊智学解説 ブラヴァツキー著  我が蔵書

 これはおそらく日本で最初に紹介された「神智学」の本でしょう。当時は「霊智学」と呼ばれていました。

 原本は The Key to Theosophie と言います。神智学に関しての質問にブラヴァツキーが答えるという、Q & A の本です。

 背文字がこれです。

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 重厚な文字です。

 明治大正時代は、精神文化の盛んな時代でしたが、昭和になって軍事国になった日本はそのような精神運動を弾圧していきました。

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 昔、この本を神保町で見つけたときは、さすがの私も身が震えました。復刻本がだいぶ前に出版されましたが、原本は本当に稀覯本です。

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 ブラヴァツキーは、ねたみや嫉妬から詐欺罪などで訴えられましたが、その時の霊智学者の態度について書かれています。「うっちゃておく」と言う表現がなかなかいいですね。訳者の力量を感じます。

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 明治大正時代の出版界のトップ「博文館」から出ています。これだけでも凄いことです。

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 これが表表紙に刻印されている神智学のシンボルです。

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 明治43年と言えば1910年。ルドルフ・シュタイナーが「神秘学概論」を出版した年です。

 
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