2007/6/14

バッハとブルックナー  舞台裏のひとりごと
先週末、対照的、といえばまさに対照的なコンサートが
二日続きでありました。

土曜日、チューリッヒのギャラリー アルテフィッツで
「ヴァイオリンひとり」の30回目。

中心街ではありませんが、これが街中?と思うくらい
主要道路を少し中に入っただけで緑に囲まれゆったりとしたギャラリーです。

オーナーである友人のマリアは絵画に限らず芸術家たちの良き理解者で
私もバッハのプログラムは今回二回目、これまでも
尺八・筝とのアンサンブル、
ヴァイオリン・アコーディオン・コントラバスと語りでクリスマスキャロル
など、折に触れて演奏の場を提供してもらっています。

会えば、芸術の話、ロシアの話(彼女は特にロシアのアートとの繋がりが深いので)
アートをとりまく世の中の動き、ギャラリー運営の苦労話、など話は尽きません。

コンサートのときも、演奏者にもお客様にも心のこもった親密な空間をセッティングしてくれて
いつも感謝しています。

ソナタとパルティータの2番。

音響条件の整ったホールでのコンサートももちろん嬉しいけど、
お客様一人一人の顔が見えるサロンコンサート、
和やかでありながらとぎれない集中力、程よい緊張感と
演奏後の親密な雰囲気も、個々の成熟した楽しみに満たされて
贅沢でよい空間だなあと思います。

次の日、日曜日は、エッシェンバッハ指揮ブルックナーの交響曲7番で
オペラハウスのシンフォニーコンサートでした。

こじんまりとしたチューリッヒ・オペラハウスの客席まで張り出した舞台に
大編成のオーケストラ、ワーグナーチューバを含む金管楽器群が大活躍をする、
70分におよぶ大作です。

バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタが、果てしなく続く小宇宙なら
ブルックナーの第一楽章の主題は、地平線にゆっくりとのぼる朝陽を思い起こさせます。

20年以上も前にトーンハレオーケストラの首席指揮者であったエッシェンバッハ氏は
オペラハウスオーケストラには初めての登場、私も随分久しぶりでしたが
音楽に対する誠実な姿勢は昔と変わらず、
長大な曲へのオーケストラの集中力もとぎれることなく、
音楽へ向う集中力、聴衆をひきつけて離さない求心力を感じながらの
演奏を楽しみました。

バッハとブルックナー、良い週末でした。
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