2011/12/31

クリスマス明けからの、恒例昼間の年末大売出し商戦の喧騒も、
夜になるとこの通りです。
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静かな大晦日の朝、まだ薄暗いです。
チューリッヒは、昨日はみぞれ交じりの雪がちらついていましたが
積もることなく。今日も寒くなりそうです。

さて、去りゆく年を振り返り、来る新年に思いを新たにするこの時期ですが、
この年をこのような特別な、複雑な思いでかみしめることになるとは
思っていませんでした。

3.11以前の記憶はあまりありません。

音楽どころではないのではないか、日本はこの先どうなるのだろう?

色々な縁があって、4月はスイスとロシア、フィンランド
8月はスイスとポーランド、
9月はスイス、
と、日本を離れる機会が短期間に集中し、

外から見る日本、錯綜する報道、
政治の蚊帳の外に置かれているかの如くの国民生活・・・、

怒りと不安と無力感で、本当に楽器のケースを開けるのが内心つらいと感じていました。

あの頃会った友達は、その後再会した時に私のことを
「不機嫌なムクドリみたいだった」言ってました。

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サンクトペテルスブルグの街

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ヘルシンキにて。ロシアもフィンランドも4月だというのにさむかった〜!

節電節電と騒がれた夏が過ぎ、
秋の風を感じる頃になると、不安や憤りは疲労してきて、
それと呼応するかのように、政府やメディアの報道は一見、
事態の収束が進んでいるかのような空気が濃くなってきて・・・。

でも、そのような中でも、

5月、報道はあまりされなかったのですが、
やはり津波の被害が大きかった千葉県旭市での谷川俊太郎氏とのコンサート、

10月、ピアニスト、アレーナとの、
放射能汚染のホットスポットとなってしまった郡山での三回のコンサート、

11月、9月の台風で大きな被害を受けた紀伊半島、十津川村でのコンサート

など、たくさんの方のご協力を頂いて
色々な現実、被災の現場で実際に演奏する機会があったことは
本当に、言葉にできないくらいの意味が私にとってありました。

そして、振り返ってみれば

3月、1月から録音・制作に取り組み、震災後の計画停電の影響で遅れはしたものの
谷川俊太郎さんとの「あおのふるさとはどこか」のCD発売と
大阪・前田智子さんの音の個展、
開催を迷ったものの決行したワークショップ

6月、フォルテピアノの伊藤深雪さんとのアンサンブル

7月、サントリーホール、ブルーローズ25周年記念「やってみなはれプロジェクト」
での、ホリヒロシさんの人形舞、梅若紀彰さんの舞との「よもつひらさか」

8月、千歳ミュージケットのアンサンブルとのヴィヴァルディの「四季」全曲

10月、前半アレーナとのツアーと、後半お琴の内藤まさこさんとの公演

11月、例年の関西ツアーとゴールデン街「大人の修学旅行」長崎編「長崎・祈りコンサート」、波佐見での酒蔵コンサート

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長崎平和公園

12月、富士宮弦楽合奏団クリスマスコンサートでの、ヴィヴァルディ「ヴァイオリンとオルガンとのコンチェルト」

このほか、二回の北海道行き、仲間との富士宮ピースフェスティヴァル、
関西や名古屋で若手音楽家との共演など

いやはや、良く動き回ったものです。
何か、エネルギーの充電とやり場のない怒りの矛先を求めて
動き回ったところもあったのかもしれません。

そして、「ヴァイオリンひとり」行脚を始めて6年目になる今年こそ、
どうしても100回を達成しよう、
とくに後半は、3.11以後感じていたこの後の活動への迷いも、
ともかく弾いていけば何か見えてくるのではないか、と・・・

そして、5月からは「あおのふるさとはどこか」制作で縁を頂いた
Opus55の松本さんのご協力を得て、バッハの無伴奏全曲に取り組み始めました。

録音は、時間とエネルギーのあるときに、Opus55のスタジオで、
松本さんとスタッフの方々に励ましていただきながら
カタツムリのように本当にわずかずつ録りため、ソナタの3番を残すのみにとなりました。

行脚の方は、1月、富士宮で2回に分けて全曲弾いたのを初めとして
(確か80回目くらいだったかしら)

首都圏周辺、群馬県猿ヶ京、スイス、関西、
今年5回目となった奈良二月堂、今年初めて伺った福岡、八女、など

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11月3日奈良にて

そして一昨日、チューリッヒのギター音楽院でワルターが仕掛けてくれた
99回目が今年最後のコンサートでした。

やっぱり他にはどうしようもない、演奏するしかない。

でも、来年はきっと何かが変わる、
私の中で何かが変わる、
活動も少しずつ変わっていく、

そして、日本もきっと変わるだろう、

2012年、不安や悲しみに満ちた過ぎる年が、きっと
希望ももたらしてくれる、そう信じたいものです。

ご縁を頂いた皆さま、
ご協力を頂いた皆さま、
演奏を聞いてくださった皆様、

この一年本当に有難うございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。
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2011/12/9

春の軽井沢 室内楽ワークショップ  室内楽ワークショップ
オフィスN、春の軽井沢室内楽ワークショップは来年、はや6回目を迎えます。

室内楽って、発見と課題はいつまでも尽きず、本当に奥深く面白いものだと思います。

自分が何人かいるのなら、世界は、社会はどんなに楽で平和か、と思う反面、
そうだとしたらなんて退屈でつまらないものか、というのと同じ・・・。

役割認識と全体の見通しを持って、「手作りの音楽」。
楽器演奏のテクニックもそれでこそ、向上するというものです。

一人では?レベルは?未経験だし?
大丈夫です、仲間との音楽三昧の日々、堪能して下さい。

日程 2012年3月29日(木)〜4月1日(日)
場所 軽井沢・友愛山荘、軽井沢教会・幼稚園

講師 河村典子・白土文雄・小野崎純

詳細はこちらをご参照ください。http://www.chambermusic.jp/hyoshi0.htm
掲示板はこちらです。http://9229.teacup.com/norikokawamura/bbs

友愛山荘は、軽井沢駅から徒歩圏内にもかかわらず広い芝生に囲まれた素晴らしい環境です。
http://www.yuaiyouth.or.jp/sanso.html

また、宿泊料金も大変リーズナブル(一泊2食付6000円)でお食事も大変好評です。
快適な4日間の合宿生活となることと思います。

室内楽を通しての新しい出会い、嬉しい再会を楽しみに、皆様の参加お申し込みを
お待ちいたしております。

オフィスN
ワークショップ事務局 on_workshop@yahoo.co.jp
http://www.chambermusic.jp
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2011/12/6

十津川村  舞台裏のひとりごと
はや、12月に入り、今年も残すところひと月足らずとなってしまいました。

本当に色々なことがあった年でした。
3月の震災・原発事故とならんで、私にとっては8月、9月紀伊半島を襲った
台風の被害も人ごととは思えないものでした。

一昨年の尾鷲での熊野古道コンサート、
昨年の本宮、熊野でのコミュニティセンターや、学校、神社での奉納演奏、
地元在住の音楽家との交流や、アットホームなハウスコンサート、

紀伊半島とのご縁が続いています。

そして今年11月に予定されていたものの、一度は被害甚大なためキャンセルになった
十津川村コンサートですが、

NPO紀州熊野応援団のご協力により、12月3日、十津川村村民ホールで
執り行われました。

実は、まだ、音楽どころではないのでは?という一抹の危惧もありましたが、
大勢の村民の方たち、朗読で参加してくださった方たち、
みなさん喜んでくださいました。

音楽の力、というと
演奏家にとっては少し色あせたような、面映ゆい気持ちになりがちですが、
そんなことないな、と思いました。
演奏に行けてよかったです!

せき止められたダムの決壊の心配、などの災害直後の報道も聞かれなくなり、
分断されていた道もようやく仮設道路でつながり、食料も10月末まで配給、
郡山でもそうでしたが、なかなか圏外の者には実態はわかりません。

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集落が、消えてしまった・・・。


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美しい紅葉も、悲しい。

その晩、泊った本宮でも、次の朝帰路に通った三重県側でも
未だにあちこちで、想像を超える自然の猛威の痕を目にしましたが、

三ヶ月たった今、人々は明るいし、逞しい復旧の兆しも感じます。

一方で、再び厳しい冬が訪れようとしている東北は、どうなのでしょうか?
十津川村の方たちが、災害の当事者として、
東北の被害者たちを心から心配しているのが、とても心に残りました・・・。

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