2012/4/21

宮沢賢治の二つのメルヘン  スケジュール
今年の一月、中央スイスのシュヴィツの町にお住まいの押川恵美さんに誘われて、
宮沢賢治の二つのメルヘン「ひのきとひなげし」と「セロ弾きのゴーシュ」を
恵美さんの朗読劇(日本語で。ドイツ語の字幕付き)とヴァイオリン一本による音楽、
との舞台をやりました。

そして、今回、4月29日東京国立の市民芸術ホール、そして6月9日にチューリッヒで
再演をすることになりました。

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宮沢賢治の二つのメルヘン

2012年4月29日(日)18時30分開演
くにたち市民芸術小ホール スタジオ
国立市富士見台2-48-1
Tel 042-574-1515

ヴァイオリン 河村典子
朗読劇 押川恵美 Geis

音楽 宮沢賢治、A.ヴィヴァルディ、L.v.ベートーヴェン、R.シューマン、前田智子、J.S.バッハ

入場料 1500円 (高校生以下 500円)

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実は、私は決して熱心な宮沢賢治ファン、とはいえませんでした。
確かに、子供ながらに強い印象を受けた作品たち。

「アメニモマケズ」、とか「永訣の朝」、の詩とかの
節制、悲哀・・・・、
「セロ弾きのゴーシュ」には、無国籍的な屈折した印象がつよくて。
どちらかというと、苦手?だったかな・・?

賢治独特の、繰り返しの言葉遊び、や物語の屈折感、
しかも、言葉が多いので、音楽のための余地はないです、という感じで。

作曲や即興は全然やらない私なので、構成・選曲、どうしよう??
実に私にとっては試験的な試み、でしたが、
シンプルな舞台に、言葉と音楽で綴る宮沢賢治の世界。

異国のメルヘンを異国の言葉(ドイツ語スーパーつきでしたけど)
で聞いたスイスの人々の反応は、意外や好評でした。

「素直に味わう、そのまま愉しむ」、

賢治の、「注文の多い料理店」の次の序文が、
音楽を構成するうえで、私にたくさんのヒントをくれました。

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 わたしたちは、氷砂糖をほしいくらゐもたないでも、きれいにすきとほつた風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。
 またわたくしは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろのきものが、いちばんすばらしいびろうどや羅紗(らしや)や、宝石いりのきものに、かはつてゐるのをたびたび見ました。
 わたくしは、さういふきれいなたべものやきものをすきです。
 これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道線路やらで、虹(にじ)や月あかりからもらつてきたのです。
 ほんたうに、かしはばやしの青い夕方を、ひとりで通りかかつたり、十一月の山の風のなかに、ふるへながら立つたりしますと、もうどうしてもこんな気がしてしかたないのです。ほんたうにもう、どうしてもこんなことがあるやうでしかたないといふことを、わたくしはそのとほり書いたまでです。
 ですから、これらのなかには、あなたのためになるところもあるでせうし、ただそれつきりのところもあるでせうが、わたくしには、そのみわけがよくつきません。なんのことだか、わけのわからないところもあるでせうが、そんなところは、わたくしにもまた、わけがわからないのです。
 けれども、わたくしは、これらのちいさなものがたりの幾きれかが、おしまひ、あなたのすきとほつたほんたうのたべものになることを、どんなにねがふかわかりません。

  大正十二年十二月二十日
宮沢賢治






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2012/4/7

続・ヴァイオリンひとり 九州の旅  舞台裏のひとりごと
先々週末、八女・福岡・長崎、と九州に行ってきました。
九州に行っていつも、他の地域とちょっと違うな、と思うのは・・・。

コンサートに関わってくださって、打ち上げもワイワイ、
にぎやかで元気なのは、このところ、どこも大抵女性が中心です、が。

九州では、本番も打ち上げも男性陣がとりしきって
表立ってにぎやか、お酒も良くすすむ!
女性はどちらかというと、しっかりと後方守備という感じ。

九州のおじ様たち、とってもお元気です!

コンサート会場。
八女・明栄寺
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会場は、門徒会館のお玄関。
良くみると「八女ベーゼンドルファー音楽祭」事務局の表札が・・・!
八女の町、素敵です。

福岡・あまねや工藝店
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ビルの谷間の異空間、可愛らしいあまねやさんの店構えです。

長崎・聖フィリッポ教会(長崎二十六聖人の教会として有名です)
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ガウディ 風の不思議な塔がふたつ。
建造50周年、26聖人列聖150周年記念のプレイベントで弾かせていただきました。

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音響がすごく良いのにびっくり。感動でした!
たくさんの方が来てくださって、嬉しい悲鳴。

久しぶりに、バッハの無伴奏プログラムを連続3晩(Vol.101〜103)、
あ〜、弾いても弾いても難しい。また頑張ろう、っと。

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