2015/8/30

Enishiのサロン 第10回 「クリスマスキャロルとヴィクトリア朝の幽霊たち」   
軽井沢、三日間にわたる室内楽ワークショップの最終日。
昨日の成果発表コンサート第一回に続いて、第二回目がそろそろ始まります。

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友愛山荘にて。雨、18度。こんなに寒い合宿は初めてです。


室内楽の面白さ、難しさを改めて感じています。
お料理のレシピと同じで、
音符を音にすることや解釈や方向性、音楽づくりの手法について、
アドヴァイスをすることはできるけど、
味のイメージや、足りない食材をなんとか補う創意工夫は
本人たちしか持てないものです。

他の人に代わってもらうわけにいかない
自分なりの味のイメージにこだわり、
直感を磨きあげ、
追求していってもらいたいな、

それでこそ、《いま、ここ、わたし》(いつか、どこかで、だれかが ではない)
の音楽の意味なのではないか、といつもながらに思ったことでした。


さて、毎回素敵なゲストをお招きし和やかな雰囲気で開催させていただいている、
Salon d’Enishi えにしのサロンはおかげさまで第十回目を迎えます。


第十回 「クリスマスキャロルとヴィクトリア朝の幽霊たち」

今回のゲストは音楽学者・オペラの脚本家、長屋晃一さんです。
いつも、プログラムノートの執筆や、舞台監督など
様々に私たちのコンサートに関わってくださる長屋さんですが、
この12月に実はチャールス・ディケンスの名作「クリスマスキャロル」へのオリジナル音楽に
音楽狂言として脚本を書いてくださっています。

けちで意地悪なスクルージと過去・現在・未来の幽霊たちが登場するディケンスの名作と
ワルター・ギーガーの現代作品、そして伝統の狂言をどうやってコラボさせるのか、
当時のイギリスの世相や文学・音楽との話を交えて新しい舞台づくりへの舞台裏を語っていただきます。

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C.ディケンス《クリスマス・キャロル》当時のパリでの上演風景


会場は、すでにお馴染みの「ハングリーハンフリー Hungry Humphrey」、
新宿ゴールデン街の端、狭くて急な階段を上った2階の、
昭和の時代の雰囲気を残す懐かしさを感じさせてくれるお店です。

音楽は、ヴァイオリンとコントラバスに、長屋さんにキーボードで参加していただいて
ヴィヴァルディ、ラヴェルやベートーヴェンの有名な、
そして知られざる名曲を楽しんでいただければと思います。

とき:  2015年10月3日(土) 16:00 開宴
ところ: ハングリーハンフリー 新宿区歌舞伎町1-1-10-2F
ゲスト: 長屋晃一 音楽学者・脚本家
演奏:  河村典子・ヴァイオリン 長屋晃一・キーボード 白土文雄・コントラバス
会費: 3,500円(ワンドリンク・スナック付き)
お申し込み: 定員25名 
Fax 044−434−6595 (Tel 044−434-6595)(中町)
officen_info@yahoo.co.jp

長屋晃一  國學院大學で考古学を学んだのち、慶應義塾大学で音楽学を学ぶ。専門はヴェルディを中心としたイタリアオペラ。最近は演出家・田尾下哲氏とともに戯曲の新作等にも力を入れている。

日常の中の非日常のひととき、お誘い合わせて、またおひとりでも、
どうぞお気軽にお越しいただければ幸いです。
ご来場を心から楽しみに、お待ち申し上げます。 


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2015/8/25

秋のコンサート  スケジュール
台風15号の到来で、沖縄、九州、中国地方はずいぶん影響が大きかったようですね。
そしてここ富士山の麓でも、急に涼しくなってきました。寒いくらい。

今年は案外短い夏なのかもしれません。

さて、先週末は、梅若紀彰さんに声をかけていただいて、第弐回紀彰の会で
バッハのシャコンヌと舞、という演目をやらせていただきました。

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ほとんどすべてのお客様が、お能への興味のある方なのはもちろんで
でも、能舞台で舞われる舞とバッハの音楽が違和感なくしっくりくる、
という声をたくさんいただいて、嬉しいです。
演奏している身としては、舞を見れなくて、残念至極!


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紀彰さんともどもまたチャレンジしたいね、とお話ししたことでした。

演奏者としては、バッハの世界への終わりのない旅は続くなあ、
というのが正直な感想です。

もう、何回弾いたか分からないくらい弾いてきているのに、
曲をどう弾くか、ではなく何故弾くのか、と問われる気がします。

内的な推進力が果てしなく放たれている音楽・・・。
奔放な即興性、宇宙的な客観性、真理との一体感・・。

ヴァイオリンという道具と自分の肉体を通して演奏される音楽に
そういう透徹した客観性を持たせることが可能なのだろうか?

案外、ドアを開ければそちらの世界に行くようなものかもしれないけど。
そのドアがどこにあるのか、その開け方は?

・・・まあ、いいわ。まだまだ道半ば、です。

なあんていう、禅問答を心に秘めつつ(?)
秋のシーズンへと向かいます。


◆時の調べ2015 ルネサンスから現代へ、西欧から日本へ
2015年9月8日 19時開演
福岡県八女市明栄寺中庭ホール

ヴァイオリン・河村典子
リュート・深町信秀
コントラバス・白土文雄

ソプラノ・江口亮子


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◆Arte Porto 〜音楽とアートが織りなす空間〜
2015年9月13日 14時開演
山形県酒田市民会館 希望ホール

ヴァイオリン・河村典子
チェロ・村上咲依子
コントラバス・白土文雄
ピアノ・佐藤永里子

美術・村上佳奈子

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◆マイオータムコンサート2015 室内楽の調べ
2015年9月19日 16時開演
新潟県魚沼市小出郷文化会館

ヴァイオリン・河村典子
ピアノ・志田梨花子
コントラバス・白土文雄

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◆セレナーデ in 芸術館 室内楽の愉しみ
2015年9月27日 15時開演
瑞浪芸術館

ヴァイオリン・河村典子
ピアノ・丸山晶子
コントラバス・白土文雄

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◆Nocturne in BANSUISOU 〜萬翆荘に秋を聴く〜
2015年11月22日 14時開演
愛媛県松山市萬翆荘

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2015/8/24

エニシの便り  
4か月もほったらかしのブログ、でした。


4月、アレーナとの富士・千歳・福岡・八女・柳川・郡山ツアーから
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美しい柳川の町

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嬉しい満員御礼も

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郡山で3年半ぶりの懐かしい再会と共演


数えてみたら、4月半ばからツアーや打ち合わせ、レッスンなどで
国内で南は九州から北は北海道まで17都市、と
スイス・スロヴェニア・クロアチアで5都市
と移動してました。


5月 スイス・スロヴェニア・クロアチアツアー
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ルツェルン イエズス教会にて 瞑想の夕べ

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イエズス教会 バロック様式の大伽藍


その間に、チューリッヒでの引っ越しもありました。あれは大変だったな。
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窓からの新しい景色!


旅で出会った素敵な景色や、印象的な場面など、こまめにブログに更新すればいいのに
このところはメモ代わりにフェイスブックに少しだけアップしておしまいにしてしまっていました。

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旅の途中で世界遺産の姫路城にも。綺麗でした!

8月、鶴居村にて室内楽 ミニ合宿&コンサート
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釧路・芸術館にて 新しい曲ドヴォルザークのピアノ五重奏。

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練習・本番の合間に 鶴居村では夏に珍しい丹頂の姿も見ました



もし、このブログを覗く度に更新が全然されてなくて、と仰る読者の方が
いらっしゃるとしたら大変申し訳なかったです。

でも、その代わり、と言ってはなんですが
アナログの、直接会った方々にお渡しできる
年3〜4号発刊(のつもり)の《エニシの便り》 という
マイ新聞を始めました。

3年前に始めたエニシのサロンのこと
旅で出会った、ひと、こと、もの
近況や今後の予定、
つれづれに思うこと、などなど。

500部限定ですので、あちこちの本番などで会った方々にお渡しすると
結構あっというまになくなってしまうのですが、
なんだか、今のこの時期に、自分の感覚にしっくりくるのが
紙媒体なのです。


旅で出会う色々な方に、直接手渡せる、その感覚が
このところ、とても大事と思う、というか。

今のところ、ネット上には載せていません。
500部限定、ですがご希望の方には増刷(といってもコピーです)しております。

もし、ご興味ありましたらメッセージを頂ければ喜んで送らせていただきます。

多数の方に読んでいただける(かもしれない)ブログより
あえて紙媒体で便りを発信、というのには理由があります。

3.11の原発事故を境に、
社会や政治のことに我ながら如何に無知無関心だったか、
そして自分が成長してきた時代が如何に恵まれており、
特に海外において《平和国家日本》のブランドに守られてきたのか
などなど、思い知ったわけですが、

ネットの情報、海外からの報道などで、事の真実を見極めたい、と思う気持ちが
高じるにつれて世の中の不条理に(人間の愚かさに)対する怒りも増してきます。

3.11の後は特に、被災地や社会派的な流れに関連した活動も増えてきて
それは私にとってもちろん非常に大事な意味のあるものですが
それと同時に、そういう場であっても音楽を演奏する、ということ自体は、
怒りにまかせて弾くわけにはもちろん行かないし
別の感情に流されて、というのも音楽の本質に相反することのような気がします。

それと同じように、何か文章に残す時には少し距離感を保てる形で、
後日読み返しても、じわっと、しみじみと来るものが良いな、とも思っている次第です。


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エニシの便り 創刊号です
ただ今は第2号配布中。よろしくお願いいたします。




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