2016/9/5

One blue sky - 空はつながっている  舞台裏のひとりごと
自慢できることではありませんが、
普段、まったくといっていいほど声をだして歌うことのない私です。

声量もないし、高い声も出ないし、自分の声を好きだと思ったこともない・・・。
カラオケも全然ダメ。
譜面は、歌うためではなくて、ヴァイオリンを弾くためのもの。

そんな私が、このところひそかに歌の大特訓・・・!
ではなくて、
この10月に石垣で初演を行う、ワルターの曲「空はつながっている」の
スコアを学んでいるのです。

10月にツアーを一緒にやるアレーナと、今、チューリッヒで練習しているところです。

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以前にも何回か書きましたが、空をつなげるプロジェクト
いよいよスタートです。

石垣島の小学生、増田健琉くんの詩「空はつながっている」に感動して、
ワルターに作曲依頼をしたのがすでに2年前。

いつも、何かのプロジェクトを始動するときは、勢いつけてそのまま突っ走る、
というのが常なのですが、このプロジェクトに限っては
出逢いの運に任せてみよう、と思いました。

今年の3月に初めて沖縄、石垣島に行って、7月にもう一回行って
10月に初演、という運びになりました。

しかし、スコアをまじまじと勉強してみると、歌う、って本当に難しいです。
言葉と旋律と譜面を読むことと声を出すこと・・・。
ヴァイオリンを弾くほうがよっぽどやさしいなあ。

まずは、もう一度詩を身体の中に取り込もう、と思って
暗唱してみる。

言葉を身体の中に取り込む・・・。
「滋養に富んだ自然の恵みを感謝して味わって食す」
みたいな感じかもしれません。

言葉の一つ一つを身体に沁みわたらせてみると、
普段、如何に言葉を上っ面や、投げやりに
使い捨てみたいにしゃべっていることが多いか、と思います。

7月末、とにかくもう、予期せぬいろんなことが押し寄せていた時期だったのですが、
二回目に石垣行きを敢行したときに一緒に弾いた、子供たちの歌声。

ああ、良いなあ、と心から思いました。

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7月31日 沖縄県合唱祭にて、子供たちと共演しました。

とーっても難しいかもしれないのだけれど、
子供たちの透明な声で歌ってもらう生まれたばかりの曲。

どういうふうに石垣の空に響くかなあ・・・。
楽しみです。

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7月末の沖縄の海の色は、本当に美しかった!

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なんともゆったりとした石垣の町。


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2016/3/8

はじめての沖縄1ー空をつなげるプロジェクト  舞台裏のひとりごと
3月1日、石垣島に飛びました。

はじめての地です。

月並みなようだけど「とにかく自然が豊かで人が優しい」が第一印象。
いやあ、空と海が本当にきれいでした!

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宿泊したペンション・スリーハートのベランダから

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誰もいないビーチ

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思っていたより肌寒かったけど


空港には笑顔が素敵な、増田健琉くんのおかあさま、乃ど花さんが迎えに来てくれました。
二年前、当時小学3年生だった健琉くんの、
沖縄平和記念2014.6.23で読まれた詩 「空はつながっている」 をはじめて読んだときの
感動は忘れられません。

・・・
 青あおと広がるやさしい空
 でも
 遠くの空の下では 今でもせんそうをしている国があるんだって

 ・・・・

 空はつながっているのにどうしてかな
 どこまでが平和で とこからがせんそうなんだろう
 どうしたら せんそうのない
 どこまでも続く青い空になれるのかな


・・・・・・

「まだこどものぼくには いのることしかできない」と書く健琉くん。
おとなの私にはなにができるのだろう、と
自問せずにはいられません。

スイスの音楽仲間のワルターにこの詩への作曲を頼んで約1年。
児童合唱団、ピアノ、ヴァイオリンとコントラバスのために書いてもらった
この「空はつながっている」の曲が
この後、どういう道筋で演奏されていくか、それを決める前に

沖縄という土地にいってみたい
この詩が生まれた島をみてみたい、
小さな詩人にあってみたい、

という気がしていました。

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健琉くんが、お友達を紹介してくれました。

今回、石垣少年少女合唱団を長年指導され
この小さな島から想像できないほど活発な活動を率いて来られた
砂川富貴子先生にお目にかかることができました。

焦らず、期が熟すのを待って事を運びたいと思っていた私と
楽譜を見てみないことには、と当初からおっしゃっていた砂川先生。

合唱団の秋のコンサートで共演できたら、という手ごたえをお互いに得ることができて
嬉しい限り、です。

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一年前に連絡を頂いていた八重山毎日新聞の松井記者が記事にしてくださいました。

さあ、宿題をたくさんもらってしまった。
「空をつなげるプロジェクト」、ようやくスタートラインに立ったところです。
前に進むしかないでしょう!
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2013/10/13

「音楽を聴くということ」  舞台裏のひとりごと
今年もサントリーブルーローズでのコンサートを行うことになりました。

昨年、一昨年と「和と洋のコラボレーション」が続きましたが
今回は、谷川俊太郎さんをお招きし、

「音楽を聴くということ」〜詩人と音職人の創・想・奏〜

と題してヴァイオリン・ピアノ・コントラバスで
ハイドン・ベートーヴェン・シューベルト中心のプログラムです。

私のバッハCDと、白土さんの「Basso d'amore」のCD発売記念に
谷川さんに、これまで数年いろいろとお付き合いいただいたご縁で
特に、コントラバスに寄せる詩を書いていただいて
朗読をしていただく、というサプライズもあります。

たくさんの方に聞いていただけたら嬉しいです。

■2013年11月26日(火)
サントリーブルーローズ

Vl.河村典子 Pf.田部井剛 Kb.白土文雄
朗読・谷川俊太郎


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2013/4/2

日々是好日  舞台裏のひとりごと
軽井沢の室内楽ワークショップが無事終わりました。
各地から集まった老若男女(!)達が講師も含めて、
ともかく室内楽に打ち込んで4日間を過ごしました。

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友愛山荘でのワークショップ。7年目を迎えました。


世の中の雛型のようなところが室内楽の面白さです。

   演奏技術が高くても合奏の大元のところ、
   「如何に」ではなくて「何故に」が
   各奏者に共有されていないと良い調和が生まれない。

   自分が何人もいればどんなに楽だろうと思う反面、
   それではどんなに退屈なことか・・・。

   レベルや趣味や関心の行く先がそれぞれ違うメンバーが
   イメージを共有して「一人ではできないこと」をまとめ上げる。

「何故に」がまずあって、「近未来図」が共有されて
「如何に」がある。
この順番を間違えると、なんだかおかしなことになります。

音楽だけじゃなくて、今の世の中ちょっとおかしくない?
と思うことはたくさんあって、人の営みの
「何故に」がおろそかにされると、
大事なことを忘れてしまう気がします。

しかし、モノを教える、ということは得てして
「如何に」の部分なのです。

「何故に」は、人は自分の心に問うしかない。
それだからこそ、「音は嘘をつかない」のだと思います。

つかの間の休みの午後、外はなんだか憂鬱な天気ですが
薪ストーブの火をながめながらそんなことを考えます。
のんびりして、良い時間です。

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あ〜あ、どこにも出かけないでず〜っとこうやっていられれば
良いよね・・・、と思いつつ、
明後日からまた北海道です。
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2013/3/26

”音楽を聞くということ”  舞台裏のひとりごと
先週の水曜日、春分の日に、
ANAグランコート名古屋の30階のレストランで

谷川俊太郎さんをお招きして、
ヴァイオリン・ピアノ・コントラバスのプログラムで
ディナー&トークコンサートがありました。

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昨年9月30日に予定されていたコンサートですが、
台風のため急きょ取りやめとなり、
半年経ってようやく実現されました。

コンサートのテーマは、「音楽を聞くということ」。

プログラムの中心は、
シューベルトの歌曲「白鳥の歌」の中から、
歌なし(歌詞なし)の無言歌として器楽で演奏し、
谷川さんには、ご自分の詩の中から選んで朗読、
そして合間に演奏家とのやりとりで進行していただく、
という趣旨です。

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「モーツァルトを聞く人」などのご自分の詩、
そしてシューベルトがそれをもとに作曲したハイネなどの
訳詞を朗読してくださいました。

舞台から客席を見ていると、朗読では
ほとんどの方が目をつむって耳を傾けていらっしゃいます。

谷川さんの声は、静かでてらいがなく、言葉と共に
心にすとん、と入ってきます。

音楽を聞くときも、人ひとり静かに自分の心に
耳を傾け、想像の世界に遊んでいただけたら良いなあ、
とあらためて思いました。

考えてみたら、私、日常の中で、しばし目をつむり
いっとき時が経つのを忘れて過ごす、なんてこと
あまりないですね。

ぼーっと何にも考えずに過ごす、というのとはちょっと違う・・・。

自分が演奏する時は、ともすると格闘してしまうかも。

「音楽を聞くということ」・・・、良いタイトルでしたね。
またやりたいな。

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主催してくださったSご夫妻とともに。


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コンサートの後はお食事会。大変美味しゅうございました!
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2012/12/31

2012年備忘録 〜遊びごころの時間〜  舞台裏のひとりごと
落胆、という言葉は本当に「がっかり」、「がっくり」、という感じがします。
「腑に落ちる」のなら良いのに、「胆に落ちる」のは、なんとも堪えるんですね〜。
このところの日本の社会は落胆することばかりです・・・。

ドイツ語で言うと、Enttäuschung エントトイシュンク、
訳せば意味は「がっかり」、で同じなのですが、
面白いのは この言葉はEnt-Täuschung という二つの言葉からなっていて
Ent は引き剥がす、Täuschung は騙し、ごまかし、思い違い、という意味なのですが
Ent には解き放つ、という意味合いもあるので
言葉通りに受け取れば、「思い違いからフリーになる」、
みたいなニュアンスでもあって、面白いです。

「落胆」、より「真実に目覚め」たのだ、と思えば「腑に落ちる」、
ま、いっか、ですかね?

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昨年に引き続き、やはり気がかりなことが山積みの
日本と世界と私の一年ではあったのですが、
遊び心を刺激されることもたくさんありました。

10月のサントリーホールでの、能舞との共演、室内オペラ「夕日の耳」公演
大変だったけど本当に面白かった。

長年の構想を形に出来て満足でした。
協力してくださった皆様、興味を持ってご来場くださった方々に
心からお礼申し上げます。

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梅若能楽堂でのリハーサル


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楽屋裏、紀彰さんの衣装合わせ


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同じプログラム内、成田山のお坊様の読経とコントラバス・白土文雄の「無明長夜」(前田智子作品)リハーサル風景です


「夕日の耳」公演の翌々日、六本木のライブハウス「The 1633 Tokyo」で行った
お琴(まさこリラ)ヴォーカル(ひろえロコ)・ヴァイオリン、
私にとってのライブハウス・デビューも、まあ、滅多に味わえない経験でした。

リハーサル&フォトセッションも、楽屋裏での念入りなメイクアップも

女性三人、
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ほんと、楽しかったです。もちろん、演奏も、ね!


11月半ば、九州・八女での深町信秀さんのリュートとのデュオも初めての体験でした。
古くてもバロックから始まる私の普段のレパートリーです。
温故知新、ルネッサンスの響きを垣間見て、
音楽が詩を吟ずるところから派生した時代を実感した次第です。
面白かった!

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私にとっては、最初ほんとに不思議な楽譜で・・。

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2012/12/30

2012年備忘録 〜ある問いかけ〜  舞台裏のひとりごと
大晦日を明日に控え、チューリッヒは良い天気ですが気温は下がって来たようです。

恒例の私のおせちづくり、手始めに黒豆を煮ました!
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来年もマメに暮らせますように!

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今年を振り返ってみると、いつもに増して、
仲間から声をかけてもらったり協力者に助けられて実現できた
新しい経験がたくさんありました。

その中でも、元旦に100回目を迎えた「ヴァイオリンひとり」や室内楽のプログラム、
あるいは弦楽合奏との共演、などと共に、

これまでの流れから少し踏み出した、特に印象に残った演奏の機会を
いくつかあげて記憶にとどめておきたいと思うのです。

2012年1月末、富士宮で行われたフォトジャーナリスト豊田直巳さんの
「イラク・チェルノブイリ・フクシマ」の講演にてバッハの無伴奏ソナタを演奏しました。

イラク戦争と原発事故、一見直接的な関係を想像できない事柄ですが
闇の、ともいえるその深い繋がりが講演の中で語られ、
また飯館村の酪農家の方の絶望の姿が浮かび上がる写真とお話、など
衝撃を受けました。

一方では、映像とお話への感情移入の極みに、
そこで演奏することの思いがけない難しさを、

そして何よりも、
その空間を共有すべきは
「その場に居なかった多くの同胞」であるのでは?という思いと

普段、「その場に居る聴衆」を前に演奏することが
疑う余地のない私の本来のテリトリーであるわけで、その
何とも言葉にできない隔たりを、そしてある種のむなしさもどかしさを
感じたのでした。

音楽が、何かの不思議な力を持っているのは確かなことです。
人の心を癒したりなぐさめたり、物思いに誘ったり、

そして、内に抱える色々なジレンマも演奏者としてそこに居合わせる、
その役割に愛着と自覚を持つことで救われもするのですが、

音楽家であるまえに、社会の一員、ひとりの生活人、であることに
思いを新たにさせられるような、
何か深い問いかけを受けたような体験でした。

自分にしか答えの出せないであろう問いかけ、
答えは・・
当分の間の、私の宿題となりました・・・・。

**************
折しも、豊田直巳さんの写真展のお知らせが届きました。

◆福島県飯舘村の酪農家長谷川健一さんの奪われた故郷を撮影した写真展。
2013年1月11日(金)〜14日(月) 
会場/全労災ホール/スペースゼロ 新宿西口
入場/無料
主催/飯舘村写真展実行委員会 (代表) 小林晃

http://www.spacezero.co.jp/schedule_gallery
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2012/12/23

2012年備忘録 〜イエローカード〜  舞台裏のひとりごと
4日前に6カ月ぶりでチューリッヒに帰って来ました。
しばらく前に大雪が降ったと聞いていたけど、今は雪がすっかり消えて
町は光にあふれクリスマス一色です。


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チューリッヒ中央駅前の広場


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駅構内一杯に立ち並ぶクリスマスマーケット

******************
さて、人類滅亡の日と言われた12月21日も無事に過ぎ
2012年も残りわずかとなりました。

私にとってブログを書く、ということは主に

「今後の計画」をお知らせし、心の覚悟を決める
「事後の報告」を兼ねて起きたことを振り返る
「日頃考え感じていること」を書きとめる

という、まあ三つの意味があるのですが、

あらま、今久しぶりにブログを書こうと思って見てみたら
最後の投稿の日付はなんと9月初めではないですか!

色々とあった2012年ですが、今読み返してみると
(ほんと、そんな時間は久しくなかった・・・)
「今後のお知らせ」ばかりで「振り返る」ということがまず無くて、
ずいぶん前のめりに過ごした一年だったのだな、と思います。

事が滞りなく執り行われたことに感謝、という気持ちが当然含まれる
「事後報告」が抜け落ちているこのところの投稿は、
そういう意味ではずいぶんと礼を失してしまったのかも・・・。
今年も色々な方にご協力を頂き、活動に興味を持って頂いて
無事にここに至ったわけです、
遅まきながらあらためまして皆様に心から感謝いたします。

そして、「日頃考え感じること」に関しては、3.11以降
「音楽に携わる者として今何をすべきか」という根源的な疑問に始まり、
とにかく煮詰まってしまうくらい色々あり過ぎて
書きとめるエネルギーが追いつかなかった、という感じでした。

年末年始スイスで過ごし、心と身体のリフレッシュに努めるにあたって
今年を振り返り、自分を振り返り、備忘録として少し書きとめられたらと思います。

2012年私の今年の一文字漢字を挙げるとしたらなんといっても「病」です。
生まれてこの方、丈夫なのが取り柄、医者いらず・薬知らずで過ごしてきた私が
7月初め、なんと二週間の入院を余儀なくされました。

軽い脳梗塞でしたが、といっても、結果的には手術も必要なく後遺症もなく、
病院に行ったタイミングも良くて大事には至らずに済んだのです。
今、薬は続けていますが(しかも大量に!)
「病気は罹ってみなければわからない」、というのを身を持って知ったことに加え、

退院の時に、息子くらいの若い担当のお医者様に
「これから私はどう生きて行ったら良いのでしょう?」
と聞いたら、「いままでどおりで大丈夫ですよ」
と言って頂いたものですから、相変わらずあちこち動き回ってはいますが

イエローカード
(スイスでは「黄色いカード」といえば、まずは郵便貯金のカードのことなのですが・・・)
をもらってしまったことを肝に銘じてはいます。
「次は退場」、なんてことになったら困りますので。

でも、私にとって入院の前と後で何が違ったか、というと
何よりも、病室と外界を隔てる窓の内側で
「命」と「未来」に関わる人々の戦いを身近で体験したということでしょう。

入院の二日前、怒りと無力感の持って行き場を求めて
私は官邸前の原発再稼働反対のデモに初めて参加していました。

デモに参加してみて初めて分かったこと、
参加してみなければわからなかったことについては、以前のブログにも書きました。

私の病の原因は実は「怒りと無力感」のストレスがもたらしたのではないか、と
自分では確信していますが、

入院してみて、そこは脳障害研究所の付属病院でしたから
重体の、退院も危ぶまれる患者さんのいる病室もあったし
同室の患者さんたちも、快方に向けて日々戦っている状態の方たちでした。

私はそれこそ軽症でしたので、自分のことは何でも出来て
そこいらへんを結構自由に動き回れていましたが、
周囲のそういう患者さんたちの戦いを間近で見て、

デモに参加せずにはいられなかった私の怒りは
どういうことだったのか、あの怒りは怒りとして
怒れるという状態も実は人として恵まれたことだったのだ、と
思い知ることになりました。

恵まれたこと、というのは奇妙な表現かもしれませんが
あの、何か憑きものが落ちたようなあの気持ちは
忘れないでおこう、と思いました。

同時に、3.11以降、演奏することがある意味苦しくてしょうがなかったのですが、
少し楽になりました。
そうか、良いのか、演奏することをしていけば良いのか、
と腑に落ちる感じ・・・。

2012年の私。
「病」に削いで貰った「怒り」と「迷い」でした。


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今年も色々な面白い場所で演奏させていただきましたが
特に印象に残った場所のひとつ
初めてのリュートとのコンサート、福岡・星野村の古陶美術館です。
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2012/4/7

続・ヴァイオリンひとり 九州の旅  舞台裏のひとりごと
先々週末、八女・福岡・長崎、と九州に行ってきました。
九州に行っていつも、他の地域とちょっと違うな、と思うのは・・・。

コンサートに関わってくださって、打ち上げもワイワイ、
にぎやかで元気なのは、このところ、どこも大抵女性が中心です、が。

九州では、本番も打ち上げも男性陣がとりしきって
表立ってにぎやか、お酒も良くすすむ!
女性はどちらかというと、しっかりと後方守備という感じ。

九州のおじ様たち、とってもお元気です!

コンサート会場。
八女・明栄寺
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会場は、門徒会館のお玄関。
良くみると「八女ベーゼンドルファー音楽祭」事務局の表札が・・・!
八女の町、素敵です。

福岡・あまねや工藝店
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ビルの谷間の異空間、可愛らしいあまねやさんの店構えです。

長崎・聖フィリッポ教会(長崎二十六聖人の教会として有名です)
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ガウディ 風の不思議な塔がふたつ。
建造50周年、26聖人列聖150周年記念のプレイベントで弾かせていただきました。

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音響がすごく良いのにびっくり。感動でした!
たくさんの方が来てくださって、嬉しい悲鳴。

久しぶりに、バッハの無伴奏プログラムを連続3晩(Vol.101〜103)、
あ〜、弾いても弾いても難しい。また頑張ろう、っと。

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2012/1/29

ポーランド  舞台裏のひとりごと
大国ロシアとドイツに挟まれて、厳しい歴史を強いられてきた国、ポーランドです。
昨年の夏、初めて訪れ、ゆたかな自然と古き香りを色濃く残す町並みに感動しました。

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クラカウの町、こんなに雪が降らないのは珍しいとのこと

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コンサート会場、タルヌフの市庁舎ホール

このお正月過ぎ、昨年夏と同じ、ウクライナとの国境に近いプシェミシルを中心に
ピアニストの小川敦子さんとご一緒に、
タルヌフ、という町で音楽学校の子供たちのレッスンとコンサート。
敦子さんの住むプシェミシルでニューイヤーコンサートをさせていただきました。

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大変礼儀正しくどちらかというと控えめな聴衆、
でも音楽に対する思いの熱さが伝わってくる、
芸術や音楽が生活の身近にあるところ、という気がします。
特に、子供たちの眼差しにそれを感じます。

ポーランドの若い音楽家の、スイスを始め西側諸国への進出は
近年特に顕著な気がしますし、成長・高揚の兆しがある一方で、
ヨーロッパの昨今の事情、そして
西への扉を開きEU加盟からまだまもない、国全体の転換期の今、
色々な厳しさをはらんでいるのだろうとは想像できます。

が、美しい街並み、ゆたかな自然、つつましくも素材を活かした食生活、
そして、歴史や文化を愛し、自国への誇りを失わず・・・。

親日的なそのポーランドで、最近の日本に関して、
震災や原発事故に思いを寄せる一方で、

「高速道路上の何台もの高級車フェラーリの衝突、
それにかかる保険金の莫大さ」

が話題になったのだそうです。

「・・・ん〜、日本、しっかりしようね」、

という思いにかられたことでした。
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