2018/4/4

英語の諺「猫に九生あり」を上回ると譬えられた安倍首相のしぶとさ  ]平和
 ◆ 狡猾でしたたかな安倍首相の『逃げ』にご用心!
   エコノミスト 2018年3月15日


 安倍首相という人物は、どうやら猫よりもさらにしたたかな習性を持っているようです。
 (原文は has often appeared to have more lives than a cat. 英語には A cat has nine lives. 『猫は叩いたぐらいではなかなか死なない』という意味の諺があります)。

 昨年も首相夫人である安倍昭恵氏と交友関係のある人物が経営する超国家主義教育機関である森友学園に対し、財務省の地方機関が国有地を常識はずれなほど安い価格で払い下げたスキャンダルも何とか切り抜けました。
 スキャンダルの中身は - 安倍氏自身は否定していますが - 学校の建設予定地になった国有地が払い下げられた際、安倍首相との個人的なつながりを理由に法外な値引きが行われたというものです。


 一度は乗り切ったはずのスキャンダルでしたが、そのぶざまな悪質さゆえにさらに形を変え、再び現れて安倍首相を悩ませることになりました。
 麻生太郎財務大臣は3月12日、朝日新聞が伝えた自らが監督する財務省の職員が日本の国会に意図的に誤った情報を流したという報道内容が事実であることを確認しました。
 昨年国会が森友学園の事件を調査していた時、財務省が国会に証拠として提出していた公文書のうち14件が改ざんされたことが明らかにされました。

 財務省は、安倍昭恵首相夫人が新設される小学校について賞賛した発言をはじめ、夫人に関連する記述を複数の公文書から削除しました。
 昭恵夫人は一時期この小学校の名誉校長に就いていましたが、昨年夏スキャンダル発覚後に辞任しました。
 さらには改ざんされた文書からは、安倍首相、麻生大臣、森友学園の経営者である籠池康則氏の3人がいずれも、森友学園が信奉しているのと同じ類の国家主義を鼓吹する組織である日本会議に関連しているという記述も削除されました。
 森友学園のカリキュラムには毎日天皇陛下の写真に頭を下げること、中国と韓国への蔑視、第二次世界大戦で日本が敗北するまで全国の子供たちに愛国教育を施すための教典である教育勅語の復活などが含まれます。

 今回の問題について安倍政権は一方的に財務省を非難しています。
 そして事件の責任は数名の財務省官僚にあるということを示唆しています。
 このうちの1人はすでに辞任しました。
 今のところ安倍首相や麻生氏が国有地を不当に安く払い下げることを支持した、あるいは国会で偽証するよう指示したという証拠は出ていません。

 しかし日本では、直接口にしなくともボスが何を望んでいるか、そのためには自分が何をすべきか、それを配下が思い計って行動するということは別に珍しいことではありません。
 今月初めに自殺した財務省の別の職員は、自分が文書を偽造するよう命ぜられたというメモを残していると伝えられています。
 警察はこの点について確認も拒否もしていない状況です。

 首相経験もある麻生財務大臣は、これまで引責辞任を拒否していますが、世論調査では日本人の71%は辞任するべきだと考えているという結果が出ています。
 自民党の中には、安倍首相が今回の大疑獄の責任を負うべきだと言っている人もいます。
 これ以上政権に対する支持率が下がれば、そうした意見が増えることになるでしょう。
 安倍政権への支持率は先月から6ポイント下落しましたが、依然として45%の高い水準を維持しています。

 昨年安倍首相は本人あるいは夫人が森友学園問題に直接介入したことが証明された場合には、首相はもちろん国会議員の職も辞任することを約束しました。

 今年の秋自民党総裁として再選を目指している安倍氏にとって、このタイミングで森友問題が再度スキャンダルになりことのほか厄介なことになりました。
 安倍氏の勝利はこれまでほぼ間違いのないものとみなされていました。
 事実取り巻きの幹部連中はわざわざ安倍氏一人のために、自民党の3選ルールの変更までやってあげていました。
 しかしこれまで自民党総裁の座を巡って安部氏に挑戦することをあきらめていた党内の派閥の領袖たちが、今やその考えを改めようとしているかもしれません。
 もし麻生氏が安部首相夫妻への弾除けになって財務大臣の職を辞任するような事態にでもなれば、秋の総裁選で麻生氏は別の候補者の支持に回る可能性もあります。

 安部首相はつい最近別の敗北を喫しました。
 3月初旬、安倍政権は目玉にしていた働き方改革法案の根拠となるデータに欠陥がある事が解り、国会に提出していた法案の一部を撤回しなければなりませんでした。

 今回国内の反対勢力がこのスキャンダルについて激しい追及を行っているのは、安倍政権のこれ以上の独走にストップをかけるためです。
 たとえ今回の一連の騒動によって安部氏が心待ちにしている日本史上最長の任期を持つ首相になることを阻止できなかったとしても、日本国憲法から平和主義条項を削除するという何かと問題の多い目的はうまくいかない可能性があります。

 ただし、ここでもう一度申し上げます。
 安部氏はあなたが考えるよりはるかに狡猾でしたたかな人物であることをお忘れなく…。

https://www.economist.com/news/asia/21738926-finance-ministry-admits-it-misled-parliament-it-investigated-previous-claim-misconduct
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 この記事の冒頭、猫好きの方や動物愛護という点であまり愉快でない思いをさせてしまったかもしれません。
 しかし冒頭ご紹介したように、英語のことわざに係るものなのでご容赦ください。
 翻訳の中身については、執筆者の意図をだいぶ忖度(そんたく)したつもりですが、趣旨と異なる部分があるかもしれません。
 疑問に思われた方はエコノミストの原文(上記のURL)をご参照ください。
 ちなみに今、忖度(そんたく)という言葉に相当する英単語は何か?ということが話題になっているようですが、この記事による答えは『 try to predict what one's boss might want 』でした。

『星の金貨 new』
http://kobajun.biz/【-あの生き物より悪賢い安倍首相の危機脱出の算/

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