2019/6/15

虚妄の原子力政策の中心「六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場」  ]Xフクシマ原発震災
 ▼ 原発・カネ食い虫 (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 毎年のように完工日を繰り延べして、計画時から三十五年、工事が始まってから二十六年がたった。それでもさっぱり完成の見通しがたっていない
 建設費は当初、七千六百億円と見込まれたが、今は四倍ちかくの二兆九千億円。最近は二〇二一年完成といっているが、誰も信じていない。
 使っても使っても減らない「夢の核燃料サイクル」などと、人びとをけむに巻いていた、六ケ所村(青森県)の使用済み核燃料再処理工場の話だが、プルトニウム燃料を作り出す高速増殖炉「もんじゅ」は頓挫、廃炉となって再処理工場の必然性が弱まっている。

 バルセロナのサグラダ・ファミリアであるまいし二十六年たっても完成しない工場など、ブラックユーモアというしかない。


 絵に描いた餅「核燃料再処理工場」は、虚妄の原子力政策の中心だから、原発を維持するためには無駄に資金を費消しても(消費者の電力料金だが)絶対維持しなければならない神話なのだ。
 再処理工場が稼働しないために、原発各社は再処理がはじまるまで、「適切に貯蔵・管理」を義務づけられ、サイト内のプールに収容している。それも満杯に近づいている。
 関西電力、九州電力などは、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を扱う、第二再処理工場事業費の電気料金転嫁を始めた。経費は十一兆七千億円。

『東京新聞』(2019年6月11日【本音のコラム】)

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