2005/4/30

日記4/22〜4/26  [藤田の部屋
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2005年4月22日(金曜日)     召喚
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 昨日、東京地裁に行った。傍聴に行ったのではない。召喚状が来たのだ。
 「・・・・午後1時30分に公判を開廷するから、当裁判所104号法廷(1階)に出頭されたい。」とあった。
 「出頭されたい」との言い方は丁寧であるのか命令であるのか、妙な言い回しである。次いでこうある。
 「正当な理由がなく出頭しないときは、拘引状を発することがある。」
 拘引とは何か。とらえひくこと、かどわかすこと、と辞書にある。
 その場合は裁判所職員が、かどわかしに来るのであろうか。誰が紐を持って自宅に来るのだろう。世の中分らぬことばかりだ。かどわかされてはたまらない。
 出かけた。
 104号法廷前は傍聴者でごった返していた。あとで聞くと身体検査され荷物は取り上げられたと言う。
 召喚状を見せたら、法廷横の入り口から窓のない密室に案内された。
 傍聴者規制で揉めていたらしい。なかなかお呼びがかからない。15分過ぎて、弁護士席の後ろの入り口から廷内に通された。
 何やら変な雰囲気、裁判官と弁護士が角突き合わせていた。誰も当方に注目してくれない。傍聴席に一礼した。さびしい登場であった。

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2005年4月23日(土曜日)     番外地
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 廷内に入り、弁護士席の前に長椅子があったのでそこだろうと思い着席した。
 開廷宣言はなかったように思う。すでに始まっていたのか。
 「被告人、前へ」と聞こえた。
 裁判長に向かい合った地点に証言台とおぼしきものがある。そこへ向かう。
 「名前があるんだから、名前を呼べ」と言いそうになったが、予定されている陳述の原稿の活字以外一切喋るなと何度も厳命されているので、致し方なく前へ進む。
 「名前は?」にはじまる人定質問とやら。その前に黙秘権についての通知がある。
 生年は西暦で答える。「1941年」と言ったら、裁判長が「昭和61年」と言った。それなら19歳だ。「違う人です」と言って帰ってしまえばよかった。
 本籍を問うのは、国籍の確認であるらしい。本籍は日本国内どこでも移せる。こんなことなら、「千代田区千代田1−1」とでもしておけばよかった。皇居の番地である。北海道の時のをそのままにしておけばよかった。白糠郡白糠町茶路マサルカ番外地である。本籍地を百人余もの前で発声するなどとは思いも及ばなかった。番外地がよかったのになどどアホなことを考えた。

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2005年4月24日(日曜日)     謙虚
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 法廷で傍聴人が発声したら退場させられる場合がある。友人のKは、検察官発言に対し、「ふざけんな、この野郎」とか言って退場になった。N氏の友人は、裁判長に向かって、「こんこんちき裁判長・・・」とか言った。裁判長に対して言うとこれは不敬罪である。直ちに別室に留置され日本唯一の秘密裁判をもってして1ヶ月の勾留を食らったらしい。今度会ったら正確な話を聞いてみよう。
 一段と高い処にいて皆を見下ろしてばかりいたら自然とそのような思考に染まっていくであろう。そのようなとは、引っぱってこられる人々に対しての尊大な態度、心持である。
 人間、謙虚であるということはその仕事の性格に影響されること大であろう。そんなこととは関係なしに常に謙虚たる人はまことに立派である。
 学生の頃、事前の断りもなくその住居に向かった。玄関で来意を告げると、本人が出てきて玄関先で正座して対応された。まことに恐縮した。突如の講演の依頼である。快く応じていただいた。教育学者の宗像誠也教授であった。樫山教授宅に行ったときは、おはなはんに同様に対応された。

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2005年4月25日(月曜日)     赤点
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・・・government of the people,by the people,for the people,shall not perish from the earth・・・とあった。
 shall・・以下の文がついているとは知らなかった。
 英語は敵性語、中学より苦手であった。反米の時代、戦後のそれは憧れの裏返しでもあった。
 高校のとき当てられて、英文を読まされた。彼女のSHEを、「しー」と言った。しつこく直された。先生が別の「シー」と言うのだが同じにしか聞こえない。屈辱であった。ますます嫌になった。「こんばーせーしょん」と発音したら皆が笑った。英語に関しては嫌な思い出が多々ある。
 ところで、この「shall」は何なのだ。
 ・・I shall return・・は、「必ずもどってくるぞ」の意とすると、「人民のための統治は、この世から消えることがあってはならない」となるのか。
 それとも、そうは言ってもこのような理想的政府ないし統治は、この世では消滅しないようになどとは、ありえないという意味なのであろうか。
 英語は赤点だ。

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2005年4月26日(火曜日)     恨
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 被告席についてつくづく思うことがある。相手は国家権力だ。人員も金も高度な最新技術も持ち合わせている。その機関が有罪であると宣言して臨んでくるのだ。軽い犯罪ならまだしも死刑や長期刑の可能性がある場合、冤罪である被告はどのような思いで検察の冒陳を聞くのであろうか。
 起訴状に出てなかったことが次々と陳述される。「この野郎、嘘つくな」とか「でたらめだ」などと怒鳴った被告はいないのだろうか。
 軽くとも、職や名誉が懸かっている。世間の爪弾きに合う。判決の瞬間は尚更であろう。
 証拠は検察に不利なものは隠される。全証拠開示の法的保障が確立されなければ真実は明らかにされ得ない。少なくとも弁護側の要求する証拠は出さねばならない。
 検察の証拠占有が冤罪を生む最大の要因であろう。
 冤罪で有罪とされたら何とも言い様のない心の恨が噴出することであろう。事実に基づいての判決ではない。でっち上げ、偽証による判決である。これまでどれ程の人が口惜しい思いをして来たであろう。
 被告席の固いベンチに座らされて心からそのことを実感する。

2005/4/29

◆「日の丸・君が代」アンケート  X日の丸・君が代関連ニュース
大阪のHP「『日の丸・君が代による人権侵害』市民オンブズパーソン」の主催者から、下記のアンケート依頼が届いているのでご紹介します。東京の声も、どしどし送りましょう。

転載歓迎。

今年の卒・入学式が終わりました。
東京での再度の大量「君が代」処分、
東京に先駆けた広島での「君が代」処分、
それらが全国に広がり始めました。

神奈川での東京に続こうとする新通知。
鳥取、新潟で始めて出た「君が代」不起立処分。
私たちは、新たな不起立処分の広がりに危機感を感じると共に
東京などでの闘いに今後も連帯していきたいと思っています。

大阪では、処分を前提にした「通知」や校長の職務命令、
そして不起立処分が、いまのところ出ていません。
その代わり、現場レベルでは、じわじわと水面下で強制が進んでいます。
毎年、一歩一歩強制が進み、実施のレベルは東京や広島と同じような地域もあります。

しかし、その実態は、なかなか伝わってきません。
そこで、ホットライン大阪では「日の丸・君が代」アンケートを始めました。
現場の実態を、なるべくなまの声で集めたいと思ったからです。

ぜひ、多くの方にアンケートにご協力をお願いします。
HPをお持ちの方は、このアンケートのを広めてください。
よろしくお願いします。

なお、アンケート内容の中で地域や個人を特定されるおそれのある部分については
、ご本人の了解なく一般公開することはありません。

アンケート入口
http://www003.upp.so-net.ne.jp/eduosk/

2005/4/28

人事委員会口頭公開審理を前にして  X日の丸・君が代関連ニュース
  澤藤統一郎弁護士の日記です。

2005年04月23日(土)

「日の丸・君が代」強制に屈することなく、不起立を貫いた皆さん。戒告処分に対する都人事委員会への審査請求申立から1年余、ようやくその一部について口頭公開審査が始まります。その進行について、弁護団から基本的な考え方を報告しておきたいと思います。

「10・23通達」以後の「日の丸・君が代」処分で、人事委員会に申立をした審査請求人の人数は合計237名。そのうち、私たちの弁護団が受任しているのは193名。内訳は、
 04年度周年行事関係     7名
 04年度卒業式関係    129名
 05年度入学式関係     21名
 05年度卒業式関係     36名
となっています。
その他の44名は、それぞれの所属組合が支援したり、個人で手続きを行っています。

弁護団受任者のうち、第1回の口頭公開審理期日が決まったのは、周年行事関係3校7名の1グループだけ。04年度卒業式129名と05年度入学式21名とは、合計12グループに分けられていますが、いまだに期日の指定がありません。05年度卒業式の36名については今月5日の申立をしたばかりで公開審理の期日はいつのことになるやら。要するに、こんな大量処分があることは制度上想定されていないのです。

ようやく、指定のあった周年行事グループの第1回期日が5月23日。これにどう対処するか。人事委員会審査とは、基本的に民事訴訟や行政訴訟の訴訟手続きではありません。本来、簡易迅速に処分の誤りを是正してくれる行政手続きと考えてください。面倒な訴訟手続きのルールを念頭に置いて萎縮する必要はなく、市民社会の常識のとおりに、ものを言い判断を求める、という姿勢でけっこうです。

法廷では、弁護士が前面に出ざるを得ませんが、人事委員会審査では、基本的に当事者であるみなさんに手続きの進行をお任せします。ご自身で、処分の不当を訴え、釈明を求め、証拠の提出を求め、証拠を提出し、証人を申請し、敵性証人に対する仮借ない反対尋問を行って弾劾してください。遠慮は要らない。皆さんのために存在する制度であり、整えられた舞台です。主役は皆さんご自身です。

第1回目は、まず全員が意見陳述をいたしましょう。なぜ「日の丸・君が代」の強制に服することができないか。自分が教職を選んだ原点はどこにあるのか、その原点に照らして国歌斉唱時に起立するとはどのような意味を持つものなのか。自分にとって、教育にとって、日本の民主主義にとって、「日の丸・君が代」強制がいかに理不尽で危険なものなのか。そのことを、お一人おひとりが自分の言葉で、十分に語っていただきたい。審査委員の胸を打つ論述をしていただきたい。

それだけでない。この席に横山洋吉教育長の出席を求める。ぜひとも、出てきて被処分者の痛切な訴えを直接に聞いていただきたい。「学習指導要領がある以上、それに基づいて厳正にやる」「公務員である以上職務命令に従うのは当然」などと、低レベルの議論をオウムのように繰り返しているだけでなく、現場の声に耳を傾け、ほんの少しでも、教育の本質や生徒の将来、民主主義のあり方について考えていただきたい。そのような陳述も必要です。

あるいは、どうしてこんなに狭い審査室しか用意できないのか。傍聴希望者がはいりきれないではないか。公開が原則なのだから、もっと広い場所を用意せよ。会議室でも知事室でもよい。こんなに巨大で豪華な都庁を作って、いざ都民が使おうとなると、狭い部屋しか使わせないでは納得ができない。他のグループの審査の進行も早くせよ。そして、求釈明もけっこう、証拠の存否の確認や提出の要求など、言わねばならないことははたくさんあります。

そして証人の申請ですが、まず筆頭に知事石原慎太郎。本来、教育行政は都の行政ラインからは独立している建前ですから、審査委員は首を傾げることになるでしょう。しかし、今の都教委も教育行政も、建前のとおりではない。あるべき本来の姿でもない。特異な思想の知事が、自分の思いのままになる教育長を抜擢して、自らのイデオロギーで教育行政を壟断している異常事態ではないか。諸悪の根元を尋問せずして、本件処分の当不当を論ずることはできない。

続いて、教育長横山洋吉を証人尋問しなければならないのは当然。それだけではなく、米長邦雄・鳥海厳といった極端な右翼的発言で知られる「知事のお友だち」を証人として尋問しなければなりません。そのことによって、本件処分が偏頗なイデオロギーを背景に強行されていることが明らかになるでしょう。

さらに、職務命令の名義上の発令主体である校長も必須の証人となります。徹底的な尋問で、校長自身としては出したくもない「国歌斉唱時の起立」に関する職務命令を、都教委の強制によってやむなく出したのだ、と本当のことを言ってもらわねばなりません。彼らも、もとは志をもって教員になったはず。「日の丸・君が代」の強制に加担することが、本当に正しいと思っているのか、それぞれの校長の良心を厳しく問う尋問を実現したいと思います。

そのあと、父母や卒業生、教育学者や教育法学者、歴史学者等々の証人を申請しましょう。基本的に、請求人の皆さんにご自分でやっていただく。すべてのグループに、担当弁護士が付きますが、役目はアドバイザー。そして、紛糾したときの仲裁役と考えてください。座る席だって、隅っこの方にします。請求人の皆様が、ご自分で準備して公開の場で発言することにより、自分の怒りや心情を論理的に整理し、処分の不当性の根拠をあらためて確認することにもなると思います。

「弁護士を通して間接的に」ではなく、直接に皆さんの思いや怒りや情熱を訴えてください。能力的には素晴らしい人ばかり。ぜひ、挑戦をお願いします。繰り返しますが、この舞台では皆さんが主役。ハッピーエンドのドラマを演じてください。

2005/4/27

NHKに対する都教委の申し入れへの抗議  X日の丸・君が代関連ニュース
                               2005年4月18日
東京都教育委員会
横山 洋吉 教育長殿
          「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
                       共同代表  清川 久基
                               星野 直之
               申  入  書

 貴殿が4月6日付で日本放送協会(NHK)に対して提出、同時にホームページ上に公開された「3月28日放映の『クローズアップ現代』に対する申入れについて」(以下「3月28日付申入れ」と称す)なる書面に関し、以下の事由により、当該文書およびその文書の貴委員会ホームページへの掲載は不適切であったと思われるため、同文書の撤回と、ホームページへの掲載中止を即座に行うことを申し入れます
 なお、以上の申入れに応じない場合には、本年4月22日までに本申入れに対する釈明を下記連絡先に送付するか、貴委員会ホームページに本申入書とともに掲載することを求めます。


1.NHK報道に対する行政による報道弾圧に抗議する。
 NHKは公共放送といえども報道機関であって、広報機関ではない。正当な手続きを経た取材を通して明らかになった事実をいかように報道するかは、NHKの自由である。
 そもそも番組制作にあたり、事実の捏造や映像・音声の加工が本人への了承もなく行われたとすれば、抗議や謝罪要求の対象となるが、貴委員会の「意に沿わない」「話が違う」というレベルの抗議は、社会的常識の欠如を露呈していると考えざるを得ない。
 以上から、「3月28日付申入れ」は放映された番組が自らの意図(希望)に沿わない編集・内容であったために、記者クラブ体制の維持を許可する行政の立場を利して「遺憾の意の表明」による報道圧力を加えたものと捉えざるをえない。
 よって貴殿の申入れ行為は、こうした「報道の自由」ないしは「表現の自由」に対する侵害にあたる恐れがあり、その行為に抗議するとともに、猛省を促すものである。  

2.東京都教育委員会ホームページの「私物化」に抗議する。
 貴委員会ホームページに掲載された「3月28日付申入れ」は、横山洋吉教育長名で出されたものではない。当方の問い合わせに対する担当部局(教育情報課)の説明(本年4月8日)によれば、教育委員会における審議を経たものでもない。また、都民等による問い合わせに対する「回答」という位置付けがなされているわけでもないことも明らかになっている。
 教育委員会が対外的に提出、公表する文書・声明等は、特に他者を批判する内容を含むものであれば、貴委員会内での慎重な検討を経て、その議論経過や責任の所在を明らかにした形にすることが都民に対する責務であるのに、「3月28日付申入れ」は以上の経過からすれば、担当者が単なる不満の表明のために、その文書の内容・意義について慎重な検討をすることもなく、貴委員会の名を借りて拙速に作成、掲載したものと考えざるをえない。
 このような身勝手な行為を許容することは、公金によって運営されるホームページの私物化に相当し、公務員の信用を失墜するおそれがある。よって、この件に関し、抗議する。

3.「番組内容について」の記述に異議がある。
 「3月28日付申入れ」の「2 番組内容について」において、「当初の取材申出の趣旨である「学校の実態はどうなっているのか。なぜ、適正化を図らなければならなかったか。」まで踏み込んだ内容になっているとはとうてい言えず、結果として「強制」をめぐっての都教育委員会と学校現場の教員との対立という印象を与える番組とした」などと、独自の見解を述べているが、「学校の実態はどうなっているのか。」は深川高校の事例に限定されながらも事実に基づいて報道されており、「なぜ、適正化を図らなければならなかったか。」については、横山教育長自らが質問に答えており、いわば一方的な主張の展開すら可能である場が与えられるという破格の扱いになっていたのである。にもかかわらず、そこが不十分、不本意であるとするならば、それは横山教育長自身の責任の問題であると考えるべきであり、番組製作者を責めるのは筋違いである。
 また「反対する側の複数の教員の声を放映するなど、双方の主張を紹介しようとする姿勢は一定程度見られる。」との記述があるが、この番組では話題の焦点である「処分」を受けた教職員は扱われておらず、「学校現場の教員との対立」を描くには、むしろ不十分な内容であったと捉えざるを得ない
 しかし「3月28日付申入れ」は、「結果として「強制」をめぐっての都教育委員会と学校現場の教員との対立という印象を与える番組とした」であるとの見解を示し、「遺憾」の意を表明している。
 番組に対しいかなる個人的見解を持とうと自由であるが、この番組に対する評価は多様であるにもかかわらず、貴委員会名でこのような偏狭な見解を「公式見解」であるかのように表明することは大変に問題がある。今回の行為は、一般の視聴者が番組制作者に対して「ご意見・ご希望」を寄せる行為とは明らかに異なることを、明確に自覚すべきである
 
以   上


参考:都教委ホームページ

2005/4/26

「ツバメ通信」(24)  X日の丸・君が代関連ニュース
<転送歓迎>(少し長いです)
「都教委包囲首都圏ネットワーク」の渡部(千葉高教組)です。

全国の皆さん!
本日(4月23日)東京で開かれた、『4・23卒・入学式の総括と展望を語る集会』は、
会場が満杯になる220名の参加で、熱気と展望のある集会となり、大成功しました。

集会では、最初に基調提案が行われ、
ついで卒・入学式全体での処分状況が報告された後、
被処分者たちが次々と発言をし、都教委を糾弾しました。

義務制で4度目の不起立を貫いたNさんからも報告がありました。
その際、教え子2人も発言に立ち都教委のやり方を痛烈に批判しました。

ビラまきで不当逮捕され、釈放された市民からの報告もありました。
彼は、その後入学式でも同じ高校でビラ撒きをやったが、今度は警察は出てこなかったそうです。

ビラ撒きの際に「監視弁護」をされた弁護士からの報告もありました。
Y弁護士は、『卒業式黒書』(日の丸・君が代強制に反対する支援弁護士有志作成)を配布し、警察の違法行為を具体的に糾弾しました。
その中の一部を紹介します。

「ビラまきが行われた50校のうち、警察の出動があった高校は37校に上りました。率にして74%という、異常なまでの警察出動率です。しかも、警察官らは、ビラをまいていた市民の写真を許可なく撮影したり、
『今日は住居侵入または道交法で必ず逮捕するから覚悟しておけ』と威迫したりするなど、晴れやかな卒業式とは全く異質な『異物』として登場し、式の雰囲気をぶちこわしにするなどの対応もなされました。
これらに対しては、弁護士が適切に対処して警察の違法行為をやめさせています。
しかし、都立竹台高校に出動したM弁護士に対しては、警察が常軌を逸した妨害行為を繰り返し、挑発行動を取りました。幸い、M弁護士は所持していたレコーダーでこの妨害場面を録音しておりましたが、聞くも呆れる内容です。」

(ちなみに、M弁護士の「『日の丸・君が代強制』監視弁護団報告」も会場で配布されました。)

(なお、都教委包囲ネットでは、この間、「監視弁護」活動の弁護士さんたち(卒業式だけで、のべ70名以上)に対する交通費などのカンパ活動に取り組み、40万ほど集まりました。本日も5万6000円余り集まりました。
ご協力ありがとうございました。弁護士さんたちに届けます。
また私たちは、これからも監視弁護活動をお願いしていこうと考えています)

また、卒業式で「先生たちをいじめないで」と発言したT高校の卒業生や、
ビラ撒きをやった現役の高校生からの発言もありました。

さらに、板橋地域全体でビラまきをした市民からの発言、
卒業式で「日・君」強制に反対した保護者からの発言もありました。

元板橋高校教員の藤田さんからも裁判闘争の報告がありました。

首都圏では埼玉、神奈川からの報告がありました。
広島と大阪からの熱い連帯メッセージも読み上げられました。

これらを受けて、「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」の呼びかけ人の一人である大内裕和さんが、簡潔かつ内容のある講演をなされました。
大内さんは不起立闘争の意義に触れ、
@「日の丸・君が代」強制反対運動の生命とも言うべき闘いであること、
Aこの闘いにより、周りに支持・連帯の輪が広がっていること
  (高校生や保護者・市民、さらに広島や全国的にも)
B都教委や警察のやり方がいかに酷いものであるかを天下に明らかにしたこと、
を上げ、「闘いこそが情勢を切り開いたのです」と述べました。
そして、「今後さらに「日・君」反対闘争を軸に闘いを作り出し、連帯の輪を広げ、石原ファッショ体制を打倒していくことが重要です」と述べ、「5・7全国集会」への賛同・参加を強く訴えられました。

集会は最後に、「5・7全国集会」への連帯を確認し、
<被処分者たちを孤立化させず、むしろ彼らに続く者を増やし、連帯の輪の広がりで、
「日・君」を強制する者たちを包囲・孤立化させ、粉砕しよう>、
という「決議」を満場一致の拍手で採択した後、今後の行動提起がなされ、終了しました。

2005/4/24

公訴棄却申立書入手  W板橋高校卒業式
(公訴棄却申立の理由)
                   申立の理由
 被告人弁護人らが本件公訴の棄却を求める理由は、以下に述べるとおりである。

第1章 総論
1 本件起訴の本質

 本件起訴の本質は,学校現場に対する「日の丸・君が代」強制に反対する言論の弾圧という点にある。すなわち,2003年度(平成15年度)都立板橋高校卒業式当日,同校元教員であった被告人は,卒業式開始前に,保護者に対してほんの数十秒間,今回の卒業式が従来と異なることを訴え,「国歌斉唱」時にできれば着席してほしいと話しかけた。この被告人の行った行為は,何ら犯罪を構成するものではない。
 ところが,東京都教育委員会(以下,「都教委1という。)と東京都議会議員土屋敬之氏は,同校卒業式において,「国歌斉唱」の際,卒業生の大部分が着席するという事態に直面し,それを「誰かが仕組んだもの」との観点から犯人探しをし,卒業生の不起立と被告人の卒業式開始前において保護者に対し国歌斉唱時の着席を呼びかけていた行為とを結びつけたのである。
 「日の丸・君が代」強制政策貫徹のために,被告人のかかる行為を「犯罪」として,大々的に宣伝,刑事事件化したのが本件である。

2 卒業式当日の経過及び取材
 都教委は,2003年(平成15年)10月23日に,教育長名で,実際上卒業式などの学校行事における「日の丸・君が代」を強制する通達(10・23通達)を発令して以降,学校現場に対する「日の丸・君が代」強制を強引に進めていた。
 都立板橋高校は,上記通達が出される前は,「国歌斉唱」時に教職員や生徒の中に起立しない者が多かった(なお,その場合でも教職員が処分されることはなかった)。
 都教委は,東京都議会の中でも最も学校現場に対する「日の丸・君が代」強制に熱心である土屋敬之都議が同校卒業式に来賓として参加すること,さらには同校卒業式をマスコミが取材することから,都教委は,同校卒業式,ことに「国歌斉唱」時に,教職員・生徒の起立・不起立をめぐる何かしらのトラブルがあることを事前に予測し,指導主事5人をいわば監視役・目撃者役として同校卒業式に送り込んでいた。
 しかし,被告人が卒業式開始前に,保護者らに対して「国歌斉唱」時の着席を呼びかけたことから慌てて被告人を式場から退出させたものの,今度は卒業式中,「国歌斉唱」時において,誰に指示されることもないのに卒業生の大半が着席してしまったのである。このことは,学校現場への「日の丸・君が代」強制をすすめる都教委及ぴ来賓であった土屋都議にとってはきわめて衝撃的な出来事であった。
 さらに彼らにとって痛恨の出来事は,土屋都議が卒業式後,マスコミに卒業式に関する感想をインタビューされたことであった。土屋氏はTVカメラの前で「(卒業式は)完壁にきれいにやっていた。」と答えざるをえず,そのインタビューの模様は,全国に放送された。このことによって,都議会における「日の丸・君が代」強制の急先鋒である土屋氏の面目は丸つぶれにされてしまったのであった(弁44「平成16年6月8日第二回定例会本会議議事録」)。

3 本件起訴に向けた意図
 そこで都教委は,卒業生が「国歌斉唱」時に着席した事件の黒幕を被告人と考えた。都教委は,被告人の行為を「犯罪」とすることによって,学校現場への「日の丸・君が代」強制に批判的な意見に対して冷水を浴びせ,そうした批判的な意見を押さえ込もうとしたのである。
 被告人の客観的な行為を直ちに犯罪として特定することなく,被告人の行為の中から「犯罪」になりうることを探索するという捜査になったために,捜査上の罪名や罪となるべき被告人の行為は時を経る毎に変化していったのである。
 まさに本件は,卒業式の「現場」では刑事事件として取り上げようがなかった卒業式開始前の被告人の正当な表現行為を,学校現場への「日の丸・君が代」強制に執着する都教委に呼応して公安警察・検察庁が「刑事事件」に仕立て上げ,「日の丸・君が代」強制に反対する言論を弾圧する目的でなされた特殊な政治目的の起訴なのである
 このような起訴は,刑訴法1条はもちろん,憲法の保障する思想・信条の自由(憲法19条),表現の自由(同21条1項)を侵害する不平等な起訴であって憲法14条1項にも反し,適正手続(同31条)に反するものであるから,刑訴法429条4号,憲法14条1項,同19条,同21条1項,同31条により,直ちに公訴棄却すべきである

(公訴棄却申立書の結語)
 以上の通り,被告人の行為は何らの犯罪も構成しないばかりか,被告人の行為当時,現場にいた誰しもが犯罪であるとも思っていなかった行為である。それにもかかわらず,土屋都議・都教委・公安警察・検察が一体となって被告人の「日の丸・君が代」強制に反対する言論内容に着目し,一方では被告人の行為を敵視し刑事事件化するために捜査権・公訴権を濫用し,他方では卒業式開催中に,卒業生らに対して君が代を起立して斉唱するように大声で執勘に迫り,さらには卒業生らが着席している模様を写真撮影までした土屋都議の行為については,起訴はおろか何らの捜査すら行わないという,不公平な起訴であることが明らかである。
 このような起訴は,憲法14条1項,同19条,同21条1項,同31条,刑訴法1条に違反するものであって,公訴権を濫用したものであるから,刑訴法429条4号,憲法14条1項,同19条,同21条1項,同31条によって,直ちに判決で公訴を棄却すべきである。

2005/4/23

板橋高校元教諭威力業務妨害事件記者会見資料  
2005年4月21日第1回公判開催
◆直ちに公訴を棄却するよう強く求める。
◆本件は、憲法の保障する思想・信条の自由(憲法19条),表現の自由(同21条1項)を侵害する不平等な起訴であって憲法14条1項にも反するため、直ちに公訴棄却されねばならない。
◆本件起訴は、犯罪でも何でもない行為を敢えて犯罪として作り上げ起訴をするもので、憲法上保証される権利を侵してでも日の丸君が代を推進しようとする都教委・公安警察の陰謀である。これ以上の権力の暴走を許してはならない。

(板橋高校元教諭威力業務妨害事件弁護団)

事件の概要

 昨年12月3日,都立板橋高校元教員の藤田勝久さんが,威力業務妨害罪の嫌疑で東京地方裁判所に起訴されました。起訴状には,藤田さんが保護者らに向かって「国歌斉唱の時は出来たら着席をお願いします」等と大声で申し向け,教頭・校長がこの言動を制止し退場を求めたのに従わず,怒号して会場を喧騒状態に陥れたと記載されています。

保護者,生徒,教職員から,捜査・起訴に驚きの声

 藤田さんは卒業式に来賓として招待されており,卒業する生徒の生活指導も担当していました。藤田さんをよく知る保護者,生徒,教職員らは,口々に「藤田さんが卒業式を妨害するなんてありえない」と言い,捜査・起訴を異常だと感じています。実際,他の来賓らは「立派な卒業式だった」と感想を述べています。退出を求められた藤田さんは卒業式開始前に式場をあとにしており,「威力」や「妨害」に該当する事実はまったく存在しません。
 ただ1つ変わっていた点があるとしたら,君が代斉唱時に生徒の9割以上が「不起立」だったということだけです。
 背景にあるのは「日の丸君が代」強制問題2003年10月23日に東京都教育委員会から都立高校に対して,「日の丸君が代強制通達」が出され(いわゆる「10・23通達」),教職員は日の丸に向かって起立し,君が代を斉唱することを命じられました。この通達により,各学校における自主的な卒業式作りが歪められ,教職員の内心の自由が侵害され,教育現場から自由な雰囲気が追いやられました。昨年,不起立で処分された教職員は200名を超え,今年も50名を越えています。

都議会,都教委と連動した不当捜査

 卒業式翌日には,産経新聞が「卒業式,撹乱」と報道しました。3月16日の東京都議会では,横山洋吉教育長が土屋敬之都議の質問に答える形で,本件に関して「法的処
分をとる」と明言し,同月26日に,大量の警察官が板橋高校に押しかけ長時間にわたり関係者の供述を聴取し,同日付で被害届が出されました。また,5月21日早朝には藤田さん宅への家宅捜索が強行され,嫌がらせのような5度の呼び出しが行われました。供述調書のほとんどが警視庁公安部の作成であることからみても,都教委と公安警察が一体となって犯罪を作り上げていることは明らかです。

教育の自由と自主性、そして全ての市民の「表現の自由」を取り戻すたたかい

 都教委の「日の丸君が代」強制は,教職員から生徒・保護者へ,そして一般市民へと広がっています。その強制の手段として,本件ではついに刑事権力が悪用されました。自由と自主性が何よりも重んじられなければならない教育現場に公安警察が乗り込んでくる異常性を見過ごすことは出来ません。
 また、立川のビラまき事件や、社会保険庁ビラまき事件や葛飾区マンションビラまき事件等、これまで捜査・起訴されなかった事件に対して公安警察主導で捜査・起訴が行われ、表現の自由の侵害が強力に押し進められています。
 何かを主張するだけで刑事処分に問われる。こんなことが許されていいのでしょうか。この訴訟は国家権力の表現の自由への弾圧に対する戦いです。

本日の手続き(予定)
 起訴状朗読
 起訴状に対する求釈明
  「威力とは」「業務とは」「妨害とは」
 公訴に対する被告人の意見
 公訴棄却申立
 罪状認否
 証拠請求

〒160-0003
(連絡先)東京都新宿区本塩町4-4祥平館ビル9階
東京中央法律事務所
電話3353-1911FAX3353-3420
板橋高校元教諭威力業務妨害被告事件弁護団
弁護士加藤文也
東京都新宿区新宿1-15-9さわだビル5階
東京共同法律事務所
電話3341-3133FAX3355-0445
板橋高校元教諭威力業務妨害被告事件弁護団
弁護士猿田佐世

2005/4/22

藤田氏本人の公訴棄却を求める意見陳述  W板橋高校卒業式
     刑事起訴されたことに対して

 私は、公立学校の一社会科教員として人生の過半を過ごしてきた者です。北海道の釧路に近い寒村、白糠高校定時制7年をはじめとして、都立高校の教員として36年間勤めてまいりました。2002年3月、最後の都立板橋高校に7年勤めて定年退職しました。
 その都立板橋高校に在職中の最後の年、当時一年生であった生徒を私が生活指導等を行ったこともあり、その生徒らが2004年3月に卒業することになったため、私が在職中に在籍した生徒の最後の卒業式に参列したく、案内状をいただいて、3月11日、板橋高校にむかいました。

 この卒業式では、卒業生のYさんが、「三年間、お世話になったお礼ということで、ピアノを伴奏する」と言うことを聞いておりました。Yさんは、視覚障害者で、耳からの音だけで道路を横断して登校していました。私は在職中、何度も朝、登校指導のかたわら横断に付き添ったことがあります。よく三年間、車と接触することなく通いとおしたと胸に迫るものがありました。この生徒が、卒業式でピアノ伴奏するのを聴くことを楽しみに、卒業式に参列することにしたのでした。

 私は、卒業式が始まる前、早くに来た保護者が待っている時間帯、歩いている人がいたり、挨拶を交わしたり隣りと話したり、携帯をかけている人がいたりする時に、保護者の方々に語りかけたにすぎません。
 言論、表現の自由というのもおこがましいささやかな行為であります。
「はじめに自分が今年の卒業生の一年の時の生活指導担当であった」と自己紹介し、「今年の卒業式では、教員は国歌斉唱の際に起立しないと処分されます。」という、都教育長の10・23通達の内容について話しました。それまでの卒業式とがらりと変わったことを、保護者の方々に知ってもらいたかったのです。私の在職中は、一度も強制的に、懲戒処分の脅しをもって「君が代」を歌えなどということはありませんでした。誇りをもって勤めていた都立の高校が、行政の政治的圧力のもと変質させられていると感じておりました。私は、「ご理解願って、国歌斉唱の時できたら着席をお願いします。」と言って、話しを終えました。
 私は、既に述べたとおり、板橋高校在職中の最後の1年、生活指導担当として、十数名の喫煙等の問題を起こした卒業生の指導にあたりました。その保護者の方々も学校に来ていただいておりました。その点で気楽に待ち時間の保護者の方々に話かけたにすぎません。
 それだけのことで、何故いきなり退出を命じられねばならないのでしょうか。遠くから朝早くに車で高速を利用してたどりつき、最後の卒業式への参加を楽しみにしていたというのにです。あとで聞きますと、先ほど述べた生徒の伴奏のもと、卒業生皆で選んだ歌「旅立ちの日に」を卒業生皆がいっしょに見事に歌いきって感動的な卒業式だったと聴いております。

 私の行為が、何故、学校長と都教委から被害届が出され、早朝に家宅捜索までされ、警察から何度も事情聴取の呼び出しを受け、その上、起訴されねばならないのか、今もってまったく納得がいきません。
 都立高校を退職後、年金生活者としてアルバイトでガードマンをしつつ田舎の一隅でひっそりと余生を送っていた私にとって、起訴をされ裁判が継続することはあらゆる意味で塗炭の苦しみです。仕事もこの強制捜査の関係でやめざるをえなくなりました。
 私が今こうして被告人とされ、刑事法廷の場に立っていることがどうしても納得がいきません。これが現実とは思えないのです。
 裁判所におかれましては、一刻も早く、この場から私を解放してくだされますよう、切にお願いいたします。

2005年4月21目

元板橋高校社会科教員藤田勝久

2005/4/21

藤田裁判第一回公判傍聴記  W板橋高校卒業式
   人間扱いされなかった傍聴人〜裁判所って怖いところだ
   説得力ある公訴棄却の申し立て〜おまえはもう死んでいる

1,入り口で傍聴券配布

ネット上に、東京地裁が「傍聴券を交付する事件の予定について」(リンク)と、公表している。
このブログの「■公判日程と集会のご案内」でも、アドレスを紹介しており、「抽選1:10」と記載されていたのだが、数日前に「先着順」に変更されていたのだそうだ。(直前までチェックを入れる必要性を痛感!フェイントかけるな裁判所!)
その結果、12:50には84枚の傍聴券が出払ってしまった(マスコミ用12席)。
それ以降到着された方には、申し訳ないことになった。せっかく時間のやりくりをして出向いていただいたのに傍聴できなかった方が数十名出た模様。

2,傍聴席に入廷するまで

すごすごお帰りになった方も地獄だったが、中に入れた方にも地獄が待っていた。異常とも言えるセキュリティチェック。
 @玄関前で、通常の手荷物チェック。
 A104号法廷入り口で、メモ以外の手荷物の取り上げ。
 B法廷前廊下で、金属探知機と触診で、全身をチェック(女性も男の係官に)。
ここに居並ぶ係官は、ゆうに20人を超える。
さらに13:10頃には廊下まで入れたが、法廷の扉は閉ざされたまま。開廷時刻の13:30になっても入れない。抗議と説明を求める声があがると、「中で検察団と弁護団が打ち合わせ中」と、理由にならない説明。狭い廊下に30分もたちっぱなしで待たされ、13:40にようやく扉が開かれた。
傍聴人は、クズじゃないぞ。公開の裁判に主権者の権利を行使しているのに、なぜこんな仕打ちを受けなければならないのか。

3,開廷冒頭に、弁護団から過剰警備に抗議。

中に入ると、既に裁判官・検事団・弁護団が勢揃いしている。
会場には6人の係官が目を光らせるという、異様な雰囲気。
弁護団から、傍聴人の入場が遅れたことについて、裁判官に説明を求める。
裁判長は「訴訟指揮。事前に知らせてある。見解の相違。」という木で鼻をくくったような返答。さらに傍聴席に向かって「広い法廷で静かに聞いてもらうための措置。裁判長の指示に従わなければ、次回以降狭い法廷になることもありうる。」と、一発恫喝が入る。そうか、裁判長は、傍聴人の大半は被告の味方、傍聴席で騒ぎかねない輩、との先入観を持っていたのか。何を根拠に?裁判長が「予断」を持って公判に臨むとは。
ちなみに裁判長は村瀬均、左陪審杉山正明、右陪審永井健一。検察は6人(山田信二、鈴木祐治、広田能英、石島正貴、杉原隆之)だが本日出席は4人。弁護団は、尾山宏団長を筆頭に、澤藤統一郎、加藤分也、大山勇一ら17名の布陣。

4,審理の内容(とてもメモしきれないので、流れだけ)

(1)被告人入廷。人定質問。(淡々と答える)
(2)起訴状朗読。検察官が、12月3日付けのものをそのまま朗読。ネットで読めます。<リンク>
(3)求釈明
 @小沢弁護士から、喧噪状態の特定、威力の範囲の特定、遂行業務の妨害の内容など、訴因の特定に関わる基本的事項を10数項目にわたり、釈明要求。
 A求釈明に対する検察側の説明。
 B弁護士からの再質問。
 C裁判官の判断。「訴因は他と区別できればよい。すべての記載は必要ない。攻撃防御は立証段階でやればよい」
 D弁護士から異議申し立て。
 E裁判長、却下。
 F弁護士から再度補充異議申し立て。
 G裁判官、発言は認めるが、採用せず。
(4)公訴棄却の申し立て。
 @被告本人から、公訴棄却を求める意見陳述。<リンク>

〔ここで休憩〕既に1時間経過して、14:45。再開は、15:10。

 A弁護団の申し立て。冒頭に尾山弁護団長から。
  「弁護士歴50年。無罪率8割。なぜかというと、公安・労働など政治が関わると無理した起訴が多い証拠。今この国は民主主義の危機。異常に慣れてしまうとますます危険。裁判所には憲法感覚を磨かれて判断していただきたい。」
 B引き続き、田場、大山、津田と、若手弁護士が次々と、「申立書」を朗読。
 (ここが本日のハイライトと思うが、内容が豊富すぎて再現は困難)
 ・この事件の本質とねらい・経過とTBS取材・公訴権濫用について・根拠のない起訴・判例から・10.23以降の都教委の異常な準備・都議会一部マスコミの結託・異常な捜査・都教委の政策の一貫性のなさ・都議会の後押し・不公平な起訴、などの項目。
とりわけて、式内で罵声をあげ、携帯で写真を撮った土屋敬之都議の、式への介入と影響の大きさと、それを捜査もしない不公平な起訴。
式直後は、土屋都議も「立派な式」といい、派遣指導主事も「式に影響が出なくて良かったね」との言葉、校長も産経新聞のインタビューに「警察を呼ぶつもりはなかった」と言っていたものを、2週間もたってから「被害届」を出したことの不可思議さ。その間の3/16の土屋都議の都議会質問から「事件」がねつ造されていく様の克明な論証が、事件のポイントと映った。(気がつけば16:10)
(5)罪状認否
 加藤弁護士が、被告に代わって否認。
(6)公訴棄却申し立てのための証拠の申請(猿田弁護士)
 書証,物,人証。検察から異議申し立てがあったが、裁判長が却下。
 「人証」が「仮名」であることに、裁判長から「正式書類」と認められない、と指摘。
 加藤弁護士から、「早い段階で名前を出すと圧力がかかる現実の恐れがある」と説明。
 裁判長は「提出した書類は受理するが、早く正式のものを出してください」。
(7)検察の冒頭陳述
 主に藤田氏が卒業式を妨害する意図を持って臨んだこと、制止に抵抗し混乱させたことを強調する内容。
(8)検察側の証拠の不同意。
 裁判長の問いかけに、60.61.23.24.25の鯨岡ICレコーダに関する部分を申し立て。
(9)次回の確認。
 5月12日(木)13:30〜地裁104号法廷。
 その前に、4月27日(水)に進行協議。
終わったのは、16:45になっていた。

5,記者会見引き続き報告集会

 弁護団および本人から説明と意見表明。
 罪状認否に関わる質問が2件。カメラは5台。
 報告集会では、傍聴にかけつけた鎌田慧氏が会場から、
 「永山則夫事件・三里塚事件など刑事裁判もずいぶん傍聴してきたが、今回のような警備は初めて。無罪判決は当然でも、プロセスで異常状態が既成事実化されては勝利とは言えない。思想裁判として闘ってほしい。藤田氏はこれくらいのことでへこたれる玉ではないから、代表選手としてがんばってほしい」との、発言。

全部終了して18:00。
傍聴もグッタリ疲れる。まして、ご本人・弁護団の皆さんにはお疲れ様でした。
(間違いや不足のところは、どなたか補ってください)

2005/4/17

『NHKクローズアップ現代』への自民党・都教委介入問題が示しているもの!  
 3月28日放映の『NHKクローズアップ現代』が問題にされてきている。内容は、深川高校の周年行事から卒業式までを追いかけたもので、都教委の強制下にあって、教員の気持ちが数人の言葉で語られている。これに対して都教委側から横山教育長・賀沢課長、そしてあの土屋都議までが登場し都教委の勝手な論理が何度も流された。我々の側からみれば、とても平等な扱いではなく、むしろ都教委側に配慮した内容だと言ってよい。被処分者も、予防訴訟の弁護士の一人も登場していないのである。
 これに都議会自民党や都教委がNHKにクレームをつけた。更に石原までもが発言している。問題はこのクレームの付け方だ。その内容は「都教委の指導は『強制である』との前提に立った論調で、…あたかも教職員と都教委が敵対しているような内容や構成になっている」(「毎日」)と言うのである。つまり、ここでは「強制による対立」と言う、この事実を隠蔽させる意図が示されているのである。
 この「クローズアップ現代」問題は、都教委攻撃の質がもう一歩ファシズムへと進化したことを示している。マスコミに対する規制・コントロ−ルが露骨に顕在化し、事実と異なる情報操作による大衆の意識管理を目指し始めていることが見える。つまり都教委は、被処分者を「法に従わない違法な輩だ」と描いて放映しろと言っているのである。また、石原は「見る人のほとんどは素人で、処分というとクビにしたかと思う」とのべ、「誤解を受けやすい説明になっている」(「毎日」4/9)と批判している。クビにされないから良いかのようなこのコメントに改めて怒りを覚えるのである。

〔「YOU SEE」(都高教有志ネットワーク)から転載〕


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