2005/6/30

杉並区の教科書採択  ]平和
(ハンギョレ新聞インターネット版2005年6月22日付)

杉並代表、「市民の参加熱、4年前より熱い」
社会右傾化、「つくる会」勢い拡大
日本のマスコミ、教科書の問題点に沈黙


 「つくる会」教科書採択阻止に向けた「杉並親の会」の代表を務めている、小学校教師出身の小笠原恵子(55)は22日、「4年前に比べて社会の雰囲気は悪くなったが、市民の参加熱はむしろ熱くなっているほう」と強調した。

―「つくる会」教科書の問題点は?

=事実に即していない。日本の侵略戦争は、アジアの解放や、国を守るためだと主張している。日本が世界でもっとも優秀な民族であり、日本人が特別な存在なのは天皇制に根拠がある、と記述している。

―2001年に比べて日本の雰囲気は大きく変わったようだが?

=4年前には日本のマスコミも「つくる会」教科書の問題点や反対運動を大きく取り上げた。大々的に報道したことが結局採択阻止の力になったと判断した「つくる会」側の影響があったのかもしれないが、ほとんどすべてのマスコミが沈黙を守っている。

―「つくる会」側は採択率10%を目標に掲げるほど勢力を拡大しているが。

=日本社会全体の右傾化に関係していると思う。バブル経済が崩壊し、生活水準が両極化し、持てる者は自分の地位を守ろうとし、守るものなどない人たちも右傾化傾向を示している。日常生活の不安が高まり、外国や外国人に対する漠然とした敵対感を感じるようになり、強い政府に対する幻想をもっているようだ。

―杉並区の状況は?

=区長が今年、極右傾向の衛星放送が制作した「つくる会」教科書支持の番組に出演しているほどだ。教科書採択の権限を持っている教育委員会の委員5名のうち、「軍隊慰安婦はおらず、売春婦だった」と発言した教授をはじめ、「つくる会」に近い人が2名もいる。

―市民の参加状況は?

=4年前に比べて採択反対署名に参加する早さが2倍になっているようだ。署名開始から40日で署名が1万筆を優に超えた。先日おこなった集会には、200人の会場に430人が参加したほど市民は熱くなっている。
                           (東京/キムドヒョン記者)

●「つくる会」教科書採択に反対する杉並親の会

2005/6/29

6.27入学式不服審査請求、人事委員会審理について(2)  X日の丸・君が代関連ニュース
  澤藤統一郎弁護士の日記です

2005年06月27日(月)

「君は変節した」

 本日の都人事委員会公開審理でのこと。私の隣に席を占めていた星野さんがやおら立ちあがった。高校教師であり、武道家であるとも聞いている。元同僚で、今は校長として都教委の走狗と化している須藤勝・深沢高校校長へ語りかける。迫力満点。

 「須藤さん、君の言うことはおかしい。君は変節したんだ。君は管理職になるのと引き替えに、教育者としての良心を売り渡したのだ。それを認めたまえ。
 自分は変わらない。教育者としての信念を貫いている。そんなフリをするから、話の辻褄が合わなくなる。

 10年前、私とあなたは、同じ小平西高でともに熱く教育を語り合ったではないか。当時は君が代の強制など考えられなかった。話題は、卒業式場に日の丸を持ち込むことの是非についてだった。私が先頭に立った。あなたも仲間として日の丸持ち込みには反対したではないか。教育委員会のやり方はおかしい。校長はおかしい。教育に強制はなじまない。そう言って、一緒に頑張った仲ではないか。

 君の手許にある都高教小平西分会の機関誌『あしたば』をご覧いただきたい。1992年3月7日付のものだ。そこにかつての君の文章が載っている。立派なものだ。君はこう言っている。
 『嫌なら参加しなくても良いような自由参加の集会などは話が別だが、いろいろな思想・信条の人が構成している組織においては、日の丸・君が代はふさわしくない。日の丸を掲揚するとなると、日の丸に批判的な人の意思が明らかに圧殺されてしまうではないか』『それを近ごろ、文部省や教育委員会が、やたらに「国旗」「国歌」にこだわる。こうなるとむしろキナ臭いものを感じてしまう』『今学校に日の丸を掲げることは、‥不本意な行動を起こさざるを得ない人が出ることになる』『一本の日の丸で学校が失うものは、はかり知れなく大きい』

 まったくそのとおりではないか。あなたの今日の証言は、この10年前の言葉とどうつながるのか。10年前のあなたは、どこへ行ったんだ。あなたは、変節したことを潔く認めたまえ」

 校長は、自校の被処分者から、被処分者以外の教員から、そしてかつての同僚から、おまけにしつこい弁護士から、その都教委への走狗ぶりを徹底して追求された。
 彼には、教育者としての信頼も尊敬もない。教員集団のリーダーとしての権威も存在しない。あるのは、都教委の命令伝達者としての地位だけ。彼の10年前の言葉を借りれば、『一通の職務命令で校長が失うものは、はかり知れなく大きい』のだ。

 胸を張って尋問する星野さん側の立場に立ち続けたい。
 「君は変節漢だ」「校長になりたくて、教育者としての良心を売り渡したのだ」などとは死んでも言われたくない。
 そんな立場の代理人にもなりたくない。

2005/6/28

6.27入学式不服審査請求、人事委員会審理について(1)  X日の丸・君が代関連ニュース
教職員の皆さん!全国の仲間の皆さん!(転送歓迎)
報道関係者の皆さん!
被処分者の会近藤です。

 昨日(6.27)の周年行事処分取消人事委員会公開口頭審理への傍聴等参加ありがとうございました。
 13時に集合して報告集会が終わったのは20時40分。長い1日でした。本当にお疲れさまでした。早速ニュースができました(事務局鈴木毅さん作成・近藤補筆)のでお送りします。昨日の人事委員会審理、入学式不服審査請求、「再発防止研修」執行停止提訴、今後の抗議行動など詳しいことは、「ニュース」をお読み下さい。

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03年度周年行事処分・人事委員会審理ニュース
     2005年6月28日発行:「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会

 昨日(6月27日)、都庁39階審理室において、周年行事グループの第2回口頭公開審理が開かれました。
 またしても傍聴席の2倍の数の傍聴人を集めた今回の審理は、はじめに請求人2名の方と代理人の弁護士1名による意見陳述が行われ、その後、須藤勝深沢高校校長に対する証人尋問が行われました。

  魂を売り渡してでも、まい進します、校長の道。

 須藤校長は、都高教組合員時代に「一本の日の丸で学校が失うものは、はかり知れなく大きい」(1992年に記述)などと意見表明し、日の丸掲揚に強く反対をしてきた人物です。
 しかし、この日の須藤校長は以前の自分の意見表明を「(当時は)考え方が狭かった」などと評価し、「10・23通達」に基づいて職務命令を発令し、多数の処分を出したことを、「間違っていなかった」「適切な対応であった」などと正当化しました。
 かつて共に闘った元同僚から「どうして180度転換してしまったのか?」「10年前の主張は何だったのか?」などと問われても、「自分の教育観は変わっていない」「教育の場に強制はふさわしくないが、職務命令によって求めた内容はあくまで指導に関する事項であり、強制するよう求めたものではない」などと詭弁を弄することに終始しました。

  身を挺してでも、私が都教委様をお守りします。

 須藤校長は尋問において、都教委と打ち合わせのできていると思われる部分ついては、異常なほどに明確に証言し、自己および都教委にとって不利な尋問事項については「知らない」「覚えていない」などと不誠実かつ曖昧な証言に終始しました。
 そして105分に及ぶ反対尋問の中で、「10・23通達」に関する都教委の考え方(それを校長に証言させている)として、おおむね以下のような傾向が明らかになりました。

@通達は都教委による校長への職務命令である。
Aしかし、あくまで通達・実施指針に沿った適正な式典の実施を命じたものであり、 全ての教職員に対し職務命令を出すように命じたものではない。
B式典実施にあたっての職務命令は、校長の独自の判断で出したものである。
C通達によっても、式典における「日の丸・君が代」の取り扱いについてどうするか は、各学校長に裁量の余地が残されている。
D具体的には、「日の丸」の大きさ、掲揚場所の位置(高さ)、「君が代」斉唱の式次 第における順番、などをどうするかについて「創意工夫の余地」が残されている。

 などというもので、通達の違法性(教職員への実質的な職務命令であるとすると、越権行為にあたる)または、指導の違法性(現場の裁量権を奪うと学習指導要領の法的効力の範囲を逸脱する「不当な介入」になる)がなかったという都教委のシナリオに沿って、証言を組み立てたものでした。
 しかし、須藤校長は請求人の追及に対し、@についての詳細な経過については、証言を行えず、ABについては、当初証言していた「すべて自分で判断、決定した」という内容が、事実と異なることが浮き彫りになってきました。また、CDについては、思わず「(創造的工夫の余地は)ありませんね」などと口走り、慌てて訂正する一幕もあり、会場の失笑をかっていました。

 次回以降、そして卒・入学式処分に関わる12のグループの審理において尋問される全ての校長が、上記のような「指導」を受けて、証言席に臨むことは明らかですが、私たちは粘り強い取り組みによって、都教委の違法な指導の数々を明らかにしていく予定です。

みなさんのご支援と共闘をお願いします!


○ 05入学式被処分者が不服審査請求を行う!

 今年度被処分者10名のうち、都立高校の7名(減給処分2名、戒告処分5名)の方が私たちの会に結集し、27日に弁護団によって東京都人事委員会に不服審査請求が行われました。このことによって、被処分者の会の請求人団は、延べ203名に及ぶ規模になりました。

○ 04卒業式、05入学式被処分者に対し、不当にも「再発防止研修」命令が発令される!
 7.21被処分者支援・再発防止研修抗議の行動に参加しよう!


 既に3月の都教委定例会で近藤精一指導部長(当時)が実施を明言していた「再発防止研修」ですが、都教委は、不当にも「服務事故再発防止研修取消等請求裁判」の第五回口頭弁論当日(7月21日)にぶつける期日設定で命じてきました。
 この不当な命令に対し、私たちは研修命令の執行停止を求めて、7月上旬には東京地方裁判所に提訴する予定でいます。

また、当日、以下の行動に多数参加して下さい。
7月21日(木)
<午前の部>
9時 被処分者支援・再発防止研修抗議総決起集会全水道会館4F大会議室(JR・都営地下鉄水道橋)
9時30分 行進して再発防止研修会場(都総合技術センター)へ
12時15分 記者会見。報告集会 全水道会館4F大会議室
<午後の部>
13時 被処分者支援・再発防止研修抗議総決起集会 会場は午前に同じ
13時30分 行進して再発防止研修会場(都総合技術センター)へ
16時15分 記者会見・報告集会 全水道会館4F大会議室

○ 当日は昨年度の「再発防止研修」取消裁判があります。午前・午後の抗議行動の合間をぬって傍聴に駆け付けて下さい。

14時30分 東京地裁集合 15時開廷(710号法廷) 

2005/6/27

憲法行脚の会6/15集会報告から  ]平和
「憲法を潰すものは誰だ!〜北東アジアと安全保障〜」集会参加報告

 6月15日午後6時半より、東京大学駒場キャンパスにて、「憲法行脚の会」による憲法激論第3弾として「憲法を潰すものは誰だ!〜北東アジアと安全保障〜」と題し、集会が開かれました。パネリストは、加藤紘一さん(衆議院議員)、小森陽一さん(九条の会)、佐高信さん(憲法行脚の会)の3名です。

 昨年12月に発足した「憲法行脚の会」は、第1回目は野中広務さんを、第2回目は亀井静香さんをゲストに迎え、それぞれの立場から憲法や日本の在り方について語っていただきました。第3回目の今回は加藤紘一さんをお迎えし、靖国問題や憲法問題についてお話をしていただきました。

 1960年6月15日、岸内閣による日米安全保障条約締結に反対する学生たちが抗議デモを行い、機動隊が出動して東大生の樺美知子さんが亡くなりました。当時、東大の学生だった加藤さんは、日米安全保障条約締結前後の緊迫した様子や、さまざまな場面を通してイデオロギーや憲法や日米安保について考えを深めていったことなどを、体験談も交えながら語ってくれました。

 外交官から国会議員になった加藤さんは、日中関係に詳しく、小泉首相の靖国参拝に対しては「慎重の上にも慎重に」という立場をとっています。しかし、中国や韓国の反対にもかかわらず、小泉首相は靖国参拝を繰り返しています。かつての盟友に対し、加藤さんは、「相手の立場を考えることのできない人は、総理大臣にも、政治家にも、なるべきではないのではないか」と苦言を呈しました。(中略)

 「九条の会」では、若者たちにも関心を持ってもらうために、全国の大学を回って歩くことを考えているそうです。現在、「九条の会」には全国の大学から講演の依頼がきているそうです。どこでも声がかかれば飛んでいくので、ぜひ声をかけてほしいと呼びかけました。「九条の会」の集りは全国で開かれていますが、どこも大勢の人が集るそうです。改めて関心の大きさに勇気づけられると同時に、その様子を黙殺しつづける大手メディアに対し、疑問を投げかけていました。

引用はここら辺までで、続きはこちらからお読み下さい。

この集会は、藤田弁護団の猿田佐世さんが司会をしていたので、チラシを置かしてもらえるかとマークしていたのですが、日程が合わず、結局行けなかったのです。若者が多く集まる会で会員獲得活動をやりたかった。

2005/6/26

6.27入学式不服審査請求、人事委員会審理について  X日の丸・君が代関連ニュース
報道関係者の皆さんへ。(情報提供・取材依頼)
「日の丸・君が代」問題に関心を持つ全国の仲間の皆さんへ。
被処分者の会事務局長近藤です。転送歓迎です。

明日(6月27日)、被処分者の会は以下の行動を行います。取材、傍聴をお願いします。

 第1回人事委員会審理(5月23日)には100名を越える人が傍聴に駆けつけ、抽選に漏れた人数十人が都庁39階に座り込み事態を見守っていました。周年行事7人の被処分者の内5名が意見陳述し教育現場から異常な都教委の教育行政を告発しました。感動的な意見陳述で「横山教育長ら都教委幹部をこの場に出せ」「教育現場の声を聞け」との叫びが審理室を圧しました。

 第2回人事委員会審理では都立深沢高校長の証人尋問が中心になります。7名の内残る2名及び澤藤弁護士(弁護団副団長)の意見陳述もあります。
 是非、取材・傍聴・支援に駆け付けて下さい。

6月27日(月)
※入学式不服審査請求

 人事委員会審理の前に行ないます。
 現段階で入学式処分者10名中、7名が審査請求の予定です。
 →提訴後、都庁記者クラブへ「声明」配布。
※周年行事人事委員会 第2回公開口頭審理
 都庁第1庁舎N棟39F。
 13時より傍聴券配布(38F)。13時45分傍聴抽選。
 14時 審理開始(39F)、記者席あり。
※報告集会(参加、取材自由)
 17時45分 角筈地域センター8F レクレーションホール

主催 「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
協力 都高教深沢高校分会、東大和南高校分会、杉並高校定時制分会、東大和南被処分者を支える会

2005/6/25

「ツバメ通信」(29)  X日の丸・君が代関連ニュース
<転送歓迎>(少し長いです)
「都教委包囲首都圏ネットワーク」の渡部(千葉高教組)です。

すでに「みかん」さんなどが転送しているので重複し、申し訳ありませんが、私も「ツバメ通信」にて転送させて頂きます。
根津さんがいかに素晴らしい闘いをしているかを多くの人々に知ってもらいたいためです。
根津さんは現代の尾崎文子先生(「人間の壁」の主人公)です。


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 根津公子です。停職「出勤」報告4をお送りします。
 転送可です(海外に転送してくださる方もいらして、海外からのメールもいただいています。世界中の人に、日本の、東京の教育の異常さを知っていただきたいので、転送していただけるのはありがたいです)。

 停職処分発令から今日(6月17日)で3週間。悪いことなどまったくしていないのだから、私は仕事をしたい、授業をしたいと、一人「出勤」している、ただそれだけのことに対し、今週は停職「出勤」報告を読まれて遠くから何人もの方が校門前に私を訪ねてくださいました。
 クラクションで軽く合図をして下さる方、毎日挨拶を交わす方、いろいろな出会いを楽しませていただいています。
 今週も2日間は雨でした。でも、Tさんからゴアテックスという合羽とズボンを校門前でプレゼントされて、さっそく着たところ、雨はしっかりはじいてしかも通気性が抜群。すっかり気に入りました。
 何と言ってもうれしいのは、生徒からの有形、無形のプレゼント。修学旅行のお土産、処分に対する抗議と励ましのアピールを書いた色紙、優しいことばなどなど。本当に幸せです。週末の今日一番多くもらった言葉は、「先生、あと何日?」「早く戻って来てよ(来いよ)」でした。毎日毎日うれしいことや、新しい出会いなどあって、処分にははらわたが煮えくり返りますが、意味ある非日常を送っています。

 17日の訪問者のお一人を紹介します。
 小学校の教員をされている韓国の女性で、今年の4月から1年留学中のTさんです。メールで私のことを知られ、ご自分のことと重なって駆けつけてくださったとのこと。
 彼女は、1980年に教員になり弾圧下にあって子どもにとってのよい教育と労働環境の改善のために主張し、行動してこられた。
 韓国ではこの頃、労働組合活動は非合法。その中で闘い、1989年に解雇される。一人、また一人と全部で1000何百人の教員が解雇され、しかし、学校からは締め出されても諦めることなく闘い続け、学校の中の人たちに働きかけ、中と外とで結びつき、全国にまたがって活動をしてこられた。
 10年後、金大中政権になって復職する道が拓かれたことを私もニュースで聞いたことはありましたが、彼女はその一人。職場復帰をし、現在に至ります。

 彼女(たち)に対する教育省の攻撃の仕方は日本のいまと、私が受けた攻撃とまったく同じです。
 解雇のために保護者が使われる。利用された保護者たちが校門前で「Tを辞めさせろ」とデモを繰り広げたと言います。
 転任して直後、まだ授業をしていないうちから教育省に「教え方がおかしい」と保護者からの「苦情」が届く。同僚たちが、自分の身を守るために黙り、変容していったという話。
 また、今でも転任後、同僚からはしばらく一緒に仕事をしてから、「聞かされていたTさんとはぜんぜん違う」と言われることもしばしばだそうです。
 私には、多摩中で、嘘八百を言う校長が開催した根津糾弾のための緊急保護者会とその中で利用された保護者たちの姿がぴったり重なりました。
 着任と同時に「教育委員会に楯突く困った先生」と保護者たちに流されていたことも同じでした。
 どこの同僚からも、「とんでもないやつが来る、と聞いていたのよ」と明かされたこともまた同じ。
 権力者もさらにひどい管理・支配をたくらんで、時代を超え、国を超えて学んでいることがわかります。

 でも、学び方は、権力者とは逆ですが、私たちも同じですね。
 非合法時代、彼女や韓国の教員たちは、攻撃の中で、石川達三の「人間の壁」に教育労働者としてのあるべき姿を見、灰谷健次郎の「兎の目」に教育観・子どもに対する見方を学び、闘ってこられたとのことでした。

 ひとは何歳になっても変わり得るという実例も聞きました。
 彼女が解雇される前のことです。その職場には彼女ともう一人、ものを言う若い人がいて、校長・教育省は彼女たち二人の監視・指導を年配の教員にさせたのだそうです。
 しかし、教育省らの思惑に反し、その老教員は彼女たちの教育に対する思いに共感していき、とうとう彼女たちと一緒に行動するに至り、解雇も一緒にされてしまう。
 だが、老教員は、「それまで気づかずに来たものが見えるようになり幸せだ」と言い、変わられ、現在も一緒に活動されているとのことでした。
 素敵な話です。ここまでではないけれど、私もこれに近い体験は何度かあります。だから、人はすてきですね。損得なしの人と人との繋がりは宝です。
 Tさんの訪問はとても有意義でした。お昼ご飯はTさんがつくって来てくださった韓国海苔巻きをお腹いっぱいいただき、食欲がいつも120%の私は、とても幸せでした。ありがとうTさん!!

 16日の午後は、外国人記者クラブで会見をしました。他にも海外からの取材もいくつかあります。

2005/6/24

日記6/16〜6/19  [藤田の部屋
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2005年6月16日(木曜日)     謝罪
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 「いつまで謝り続けたらいいんだ」「いい加減にしろ」「他にもひどい国があるではないか」・・・・・日本のアジア諸国に対する侵略行為に関しての意見がある。
 なかには「侵略ではない」との荒唐無稽の議論まである。あれが侵略でなかったら世の中「侵略」という語がなくなってしまう。人を殺して「殺人」でないと言うようなものだ。
 子ども、孫までとして100年責められて当然であろう。まだ60年、いい加減にしてくれと言うには早過ぎる。やられた方は子や孫に語る。害を加えた方は子や孫に語らない。このギャップがまだ数十年続くことであろう。感謝されることを多くすれば良いのだが・・・。
 終戦時、20歳として今、85歳である。惚けていない80代、90代の諸兄姉よ。語ってから彼岸に向かえ。戦争の愚劣さと犯罪性を。
 雑誌、新聞、テレビ媒体は常に体験者を発掘して記事をニュースを流せ。それがかの悲惨さの中で犠牲となった内外の人々に報いる道だ。
 死者は正当に想起されてこそ慰霊される。靖国などという愚劣な陋屋に参拝するなどということは犠牲者を貶める行為である。腐った連中の政治的な利用に他ならない。

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2005年6月17日(金曜日)     崩落
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 「衣食足りて礼節を知る」とはまこと言いえて妙である。食えなくなったら人は、民衆は何を仕出かすか、多く歴史の記すところである。
 1929年の世界大恐慌がファシズム国家を生み出す。日本においての15年戦争の開始であり、ドイツにおけるナチス党の躍進である。食うために魂を売るのである。食うために他者を迫害するのである。
 現在の日本の状況はどうか。危険な水位に近づきつつある。
 弱者を徹底的に搾ることによって既得権益が守られている。リストラによる中高年の放逐であり、正社員を拒否することによる若者からの収奪である。
 多くの弱者が個々として壊されている。礼節を知るに足りない生活状況が出現している。その一方において有り余る衣食があり栄華がある。これで若者に「精神のバランスを逸するな」と説くことは無理である。博打は蔓延り、覚せい剤は瀰漫し、犯罪は多発する。
 多くの官庁、著名な会社ですら内部が腐朽してきた。何が公正な社会であるのか、原点に帰っての早急な改革、法整備が求められている。
 早くに取り組まないと社会全体が崩れ落ちていく。

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2005年6月18日(土曜日)     変装
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 今や小さな録音機が安く売られている。誰でも気軽にポケットの中に忍ばせられる。人と話をすると言うことは録音されていると思わねばならない。
 言葉を発すると言うことは記録されているのだ。事件に巻き込まれたらそれが証拠として法廷に出る。偽造や編集が容易であるからひどくややこしいこととなる。
 今や至る所にカメラがある。密かにかつ公然と撮影されている。盗聴、盗撮の時代である。断わりなしに録音、撮影することは許されない。勝手にテレビなどで放映されたら困る人もいっぱいいるだろう。
 テレビ局はどうしているのだろう。朝の出勤風景や野球の観戦風景など写った一人一人に断わってはいないであろう。密かにその地域を動いている人にとっては放映されることが人生の変事を招くかも知れぬ。となると映されないためには変装するしかない。録音されないためには一言も発しないことしかない。
 これからは放映されて困る時には変装するしかない。
 映像や録音はいつまでも残る。自分の過去の一瞬が他人によっていつまでも保存されると言うことは恐いことである。

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2005年6月19日(日曜日)     頭
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 逮捕する、家宅捜索をする、起訴するというのはそれら関係者及び志を同じくする人々への萎縮効果を狙ってのものである。
 ビラまきという何の変哲もない行為に対してまで、逮捕、家宅捜索、起訴が公然と行われている。それを敢然と批判すべきメディアが沈黙している。明日は諸君達である。マスコミ関係者の逮捕が早晩始まるであろう。敢然たる批判精神を貫いてこその話ではあるが・・・。
 三井公安部長の有罪判決をかの「朝日」は何と書いたのか。妥当であると書いたのだ。「朝日」の戦前回帰である。何が問題であるか分っていない、或いは分っていて権力に尾っぽを振っている。見っとも無い話である。
 マンションビラ撒き逮捕事件で何と書いたのか。「中に入らずに集合ポストに投入すれば良かったのだ」と書いたのだ。アホか。権力に利することを社説で書くとは。
 「朝日」よ、お前もか、と言った感の記事が散見される。社内においては改憲派が幅を利かせつつあるという。
 「朝日」を止めて、東京新聞にしようか。安いしまだ気骨がある。起訴されたら経済的にもその他あらゆる点で面倒極まりない。頭にくる。

2005/6/23

澤藤弁護士の事務局長日記より二題  ]平和
  澤藤統一郎弁護士の日記です。
  

2005年06月21日(火)

板橋高校・刑事弾圧事件公判にて

「日の丸・君が代」・靖国・教科書・戦後補償・教育基本法・イラク派兵・有事法制・日中・日韓・慰安婦報道規制‥。すべてが、通底する問題である。そして、そのすべての集約点として改憲問題がある。

日本は、60年前に痛恨の反省から再生した。再出発の基礎にあった理念は、不再戦の誓いである。侵略戦争による近隣諸国の民衆に対するに加害の反省と、沖縄地上戦・東京大空襲・広島長崎に象徴される被害の悲惨さ。この惨禍を繰り返さないという決意から、日本国憲法が作られた。

なぜ、旧体制は侵略戦争を起こしたか。なぜ、国民はこれを防止できなかったのか。近隣諸国民を差別し、自国民の人権を軽視したから。戦争を抑止する民主主義が未成熟だったから。そもそも国民に主権がなかったから。国民精神を戦争に総動員する装置として、天皇を神とし、神である天皇のために戦えという教育が徹底されたから。メディアが権力の下僕となり、検閲が横行したから‥。

しかし、それだけではなかろう。多くの国民が、このような体制の理不尽に対する抵抗を放棄したから、ではないのだろうか‥。旧体制を支えたものは、実は、国民の権力への協力や迎合、そして抵抗への諦めではなかったか。反戦平和や人間の平等を主張し、他国への侵略に反対した勢力を非国民として非難する大合唱に加わった民衆にも、責任の一半は免れない。天皇や財閥・軍部の戦争責任を曖昧にしてはならないことは当然としても‥、である。

日本国憲法は、このような反省の上に制定された。国民には、自覚的な主権者であることが要請される。「国民の不断の努力」の必要が説かれる所以である。

本日、板橋高校・威力業務妨害被告事件の法廷で考える。この起訴は、お上にまつろわぬ者に対する見せしめである。「従順に、日の丸・君が代強制に従え。従わない者は懲罰を覚悟せよ」という露骨な権力の意思表示なのだ。

都教委と警視庁公安2課と東京地検公安部の醜悪な合作によって練り上げられた「事件」。お上に逆らう「不逞の輩」への刑罰権発動の濫用は、実は、権力の暴走に抵抗を諦めない最も自覚的な主権者に対する言論の封殺である。これこそ、憲法が擁護すべしとする言動に対する弾圧そのものではないか。

権力の意思が、理非曲直にかかわりなく一筋に貫徹する社会。それは、旧体制の愚と恐怖とを再現する社会ではないか。歩一歩、旧体制への退行を許してはならない。この刑事訴訟は、憲法の理念を守る具体的な運動でもあるのだ。

2005年06月18日(土)

小林直樹先生を囲む勉強会

小林直樹と言えば、60年安保当時の代表的文化人であり、オピニオンリーダーであった人。当時、東大法学部教授としては最もリベラルな立場だったろう。私も同氏の「憲法講義」上下2巻を教科書として学んだ。当時としては珍しい横書きで、論理的に明晰な記述が快かった。

本日、その人の矍鑠たる講義に耳を傾けた。84歳であるというお歳が信じがたい3時間に近い熱弁であった。私も将来こうありたい。

聴衆は予防訴訟弁護団と原告ら。予防訴訟の準備書面に目を通していただいての演題は「現代日本の病理とたたかうためにー君が代訴訟に即して、民主主義の建て直しを考える」というもの。骨の太いお話となった。以下に、その概略をご紹介する。

訴訟の意義について
※君が代の強制は、ヤスクニ参拝・教科書問題とともに、戦後日本の「国のかたち」を変えつつある、復古的運動の象徴的事件である。
※その思想的根底は、改憲・教育基本法改訂に通底している。
※したがって、君が代訴訟の意義は、護憲運動と深く同調して、民主主義を回復し育てていくところにある。草の根からの民主主義運動の一端である。

この訴訟の法的眼目について
※教育における多様性の重要性。今日では、自然界における生物相の多様性、社会文化の多様性の必須も強調されている。
※学習指導要領を根拠とする強制は、憲法秩序に対する下克上的な破壊行為であり、法の支配に対する腐蝕行為である。
※偏狭なナショナリズムの権力的強制は、反倫理的行為であり愚行である。

改憲思想の根底にあるものー強制側の思想の貧困
※視野狭窄。独善的であり、普遍性を持たない。地球的・人類史的観点に立て。
※短見性。過去や未来を、長いスパンで見通す視点に欠ける。
※権威主義的愚民観。強者に卑屈、弱者に傲慢。
※形式主義。ホンネとタテマエを使い分け。
※したがって、強制政策は、旧体制への退行をもたらし、主体性に欠けた面従腹背の国民を輩出する。独善的な管理・統制社会に転落する。

暗い袋小路からの脱路をどう切り拓くか
※困難ではあるが、護憲運動とリンクして、国民に訴え続けること。

お話を聞いて考える。どうして、戦後民主主義が、馬鹿馬鹿しいほどに低レベルの復古的運動に押されつつあるのだろうか。戦後民主主義を支えた労働運動・進歩的文化人・良心的ジャーナリズム・社会主義政党は、どうして元気を失ったのだろう。いま改憲派・「日の丸・君が代」強制勢力が狙っているものは、戦前の天皇制への復古なのだろうか。コントロールされた軍事力の有効性を肯定する立場は、戦前回帰なのか、それとも新しいものなのか。そもそも、憲法は外から与えられたものとして真に国民に根付いたことはなかったということなのだろうか。どうすれば、この憲法を国民が自らのものとなし得るのであろうか‥。

小林先生に手際よく全体像をまとめていただいて、さらに疑問のふくらんだ、意義の深い3時間であった。

2005/6/22

板橋高校藤田裁判第四回公判(6/21)速報  W板橋高校卒業式
自らの証拠と証人でこける検察〜弁護団圧倒、検察を追いつめる

1,傍聴券を待つ行列〜今回も先着順

幸い雨の予報は外れ、薄日の差す風の強い一日。傍聴券を待つ行列は今日も長く連なり、延べ百名を超える傍聴者が駆けつけて、傍聴席はほぼ満席となった。そして前回澤藤弁護士が予告した如くまさしく「山場」の攻防が繰り広げられた。

2,争点

検察側申請の証拠に、卒業式の全模様を録音したという「ICレコーダの記録」がある。「威力業務妨害」があったという、客観的・物理的証拠となるはずのもの。録音したのは鯨岡指導主事。証拠として預かったのが加治司法警察員。(ビデオの記録は、板橋高校職員撮影のものには、卒業式本体の感動的な様子は撮影されているものの、開式前のやりとりはなく、TBS報道特集は編集されているので全体像は分からない。)
ところが、デジタルデータは、容易に「編集」できるので、それが行われたかもしれない。もう一つは、録音は「個人」の裁量か、都教委の組織的指示かの疑惑。この辺を、書面化された「ICレコーダ解析表」をもとに、証人尋問が繰り広げられた。
最大の疑問は、検察から提出された、ICレコーダには「板橋高校の卒業式」の録音しかないはずだった。(「資料入手報告書」には、B・Cフォルダにはデータはないと明記)
ところが、Bフォルダには3/16杉並高校卒業式の様子が、Cフォルダには3/16都議会質疑(土屋vs横山)が録音されていることが、偶然のきっかけから分かってしまった。客観的なはずのデータの明白な虚偽、この矛盾から、@「資料入手報告書」の不実記載と、AICレコーダが組織的に使われていた疑惑、さらにB高度な技術によるデータ改ざんの疑惑が生じる。その解明が、今回の証人尋問の焦点となった。

3,午前の証人尋問(対鯨岡指導主事)

(1)加藤弁護人による追加反対尋問
Q:<藤田・校長・教頭の写っている写真を示し>藤田氏は、手に何か持っているか。
A:持っていない。
Q:藤田氏に最初に近づいたのは誰か。
A:配布されたコピーを読んでいたので、気がつかなかった。
Q:誰の声が最初に聞こえたか。
A:藤田氏の演説と、教頭の止めに入る言葉を聞いた。
Q:教頭の声は、大きかったか。
A:かなり大きかった。
Q:「解析表」には、その言葉はない。
A:解析表は逐語訳のようなものではない。文字化されていないが、音として記憶にある。
Q:ICレコーダでは、聞き取れない。
A:教頭がかなり大声で注意したのは聴いている。

(2)小沢弁護人による反対尋問
Q:控え室から会場に向かう時の記録で、足音が聞こえる。
A:渡り廊下ではよくひびき、コンクリの通路ではあまり聞こえない。
Q:藤田氏が保護者席に訴え始めた直後に、20歩ほどの足音が聞こえる。
A:私が近づいていったのは、もっと後のことと思う。
Q:藤田氏が保護者席に向かって訴えている時、「椅子の数が14で1つ違う」などの会話をしたか。
A:したかもしれない。
Q:コピー配布を、教頭が制止するのを見ていたか。
A:見ていない。
Q:藤田氏が、会場出入り口まで押し出されそうになった時、「おとなしくしている」条件で一旦来賓席に向かう。その時、鯨岡氏が藤田氏について行かなかったわけは。
A:特に理由はない。

(3)大山弁護人による反対尋問
Q:3/30に、加治司法警察員から事情聴取を受けた時間は。
A:はっきり覚えていないが、10〜15分と言うことはなかった。
Q:同席した人は。
A:私一人。警察は2名のこともあった。
Q:B・Cフォルダについて何か説明したか。
A:語っていない。
Q:杉並高校の卒業式に出席したか。指導主事は何人参列したか。
A:出席した。4人参加した。
Q:他の名前は。         A:覚えていない。
Q:座った座席は。        A:保護者席、ではなく教職員の後ろの方。
Q:録音開始時間は。開式の時刻は。 A:いずれも覚えていない。
Q:開式は、10:04〜05頃ではなかったか。
A:記憶にない。

(4)只野弁護人による反対尋問
Q:自分で保存しているデータがあるか。
A:ICレコーダからパソコンに落としたものを持っている。それをCD-Rに焼いた。
Q:それを誰かに渡したか。
A:他の指導主事に聴かせたこともない。

(5)左陪審(杉山正明裁判官)からの質問
Q:教頭の制止の声は。        A:相当大きい。
Q:ICレコーダでは聞き取れるか。 A:はい。
鯨岡証人に対する尋問終了。

[昼食休憩]11:50〜13:30

4,午後の証人尋問(加治俊之司法警察員)
(1)検察(鈴木祐治)による主尋問

 3/30に鯨岡氏がICレコーダの記録を持っていることを知り、4/5に任意提出を受けた。最初はCD-Rでもらう予定が、焼き方が分からなかったので、ICレコーダ本体一式を受け取った。板橋高校卒業式以外の録音の件は、買ったばかりの「あああ」などのテスト録音以外はしていないと言っていた。
 本体の記録が消失するのを警戒し、自分のパソコンに転送し、それをCD-Rに焼いて分析を行った。転送の際、Aフォルダだけ自動的に生きることを知らずに、B・C・Dフォルダはデータが無いものと思い込んだ。
 結果として「資料入手報告書」に、誤った記載をしたと言われても仕方がない。

(2)弁護(大山・只野)による反対尋問
 加治証人の所属する「警視庁公安部公安二課」とは、刑事犯罪の取り締まり・警備情報の収集をする部署。3/26の板橋高校職員に対する事情聴取は、6〜7名が出向き、所轄板橋警察署の4〜5名より多い。供述調書はすべて、公安二課があたっている。卒業式に、公安二課が関わった経験は初めて。
 3/30の鯨岡事情聴取は、都庁で、3時間前後行った。4/5のICレコーダ提供の折にも、同じくらいの時間を費やした。その時、鯨岡氏が休暇を取ったかは分からない。
 ICレコーダの保管は、4/7に、板橋警察署に。必要な時は借り出した。CD-Rも同じ場所に保管。他の誰にも複写を渡していない。
 分析の作業は、すべて一人で行った。パソコン操作は、署内では上手な方。科学捜査研究所などには一切依頼していない。アプリケーションソフトを使うと、音量を自在に変えることが出来ることは知らなかった。
 「資料入手報告書」の記載は、今となってみれば誤っていた。
 「ICレコーダ解析表」は4/22に提出しているが、その前に鯨岡氏と丸一日くらいかけて分析している。
 1/18に改めて「ICレコーダ解析表」を出しているのは、検察からの依頼で、映像的なものを加えて作ってほしいと言われたから。4/22と1/18で、多数の食い違いがあるのは、写真等を入れたため配置がずれたので、意図的に変えたわけではない。
 TBSの報道特集は、ビデオを不明の誰かから提供を受け、参考にした。
 鯨岡氏以外に、卒業式の模様を聞いた者があるかどうかについては、今後に影響するので答えは控えたい。土屋都議からの事情聴取には同席した。土屋都議が「何やっているんだ」「この男を排除せよ」といったことは、記憶にある。(ICレコーダには実はない)
 時間の特定は、鯨岡氏の腕時計を見てのcallに基づいているが、7回のcallのどれを基準にしたというわけではない。終了後の11:15のcallを基準に逆算すれば、録音開始は9:34になり、調書にもその時間が記載されているが、「ICレコーダ解析表」で9:37となっているわけについては説明できない。

※検察側の証拠から、自滅的なほころびがボロボロ出てきている。弁護側は労せずして有利な立証が展開できている。ここまで鋭く敵を追い込んでいる弁護団の努力に敬意を表したい。


5,次回(7/19火10:00〜地裁425法廷)では、

ICレコーダの、A・B・Cフォルダの全データを聴くことになった。
A(板橋高校卒業式3/11)では、都教委に都合の良い改ざんが明るみにでるかどうか、
B(杉並高校卒業式3/16)では、検察は「被告人が出ない卒業式が正常に行われた様子を立証する証拠」と言うが、板橋高校の卒業式も正常に行われており、むしろ「開式の数分遅れ」が都立高では珍しくないことの立証になることがの方が重要。
既に、争点の重要な部分は出そろってきていると思われる。

(刑事裁判は、法廷ドラマを見ているような、独特の面白さがある。反対尋問が壺に嵌った時は、証人が太々しい程、どんでん返しの快感が。これからも…)

2005/6/21

7・29都教委包囲デモへ(1)  X日の丸・君が代関連ニュース
<転送歓迎>
「都教委包囲首都圏ネットワーク」の渡部(千葉高教組)です。

 「都教委包囲首都圏ネットワーク」が結成(昨年5月)されてから1年以上が経ちました。この間私たちは、闘っている人々を孤立化させず、都教委を包囲するため、
 ・「8・30都教委包囲デモ」、
 ・「2・6総決起集会」、
 ・「卒・入学式でのビラ入れ」、
などの取り組みをしてきました。そして、私たちは、「都教委と闘うネットワーク」として知られるようになりました。

 しかし、都教委はさらに反動化しています。
 今年の卒業式では、「内心の自由」を教員が授業やHRで言うことさえ処分の対象となる事態が起きています。
 7月21日には、卒・入学式での被処分者を対象に「再発防止研修」が行われます。
 「予防訴訟」の裁判では、彼らは公然と「国家は教育内容に関与できる」と述べるまでになっています。
 「つくる会」教科書が採択されれば、それを教えない教員は「不適格教員」として、教壇を追われることになるでしょう。
 このまま行けば、5年後、10年後には再び「軍国少年」が育成されることになるでしょう。

 石原都知事は、浜渦問題で打撃を受けましたが、横山教育長は副知事に昇格しました。
 石原の意を汲み、「師範塾」などを立ち上げつつある杉並の山田区長は、「杉並から日本を変える」などと言っています。その杉並は今、教科書採択の焦点となっています。
 東京における闘いは今、日本社会が今後どのように進んでいくかの大きな試金石になりつつあります。

 今こそ、多くの人々が立場や意見の違いを乗り越え団結し、こうした動きを食い止めなければなりません。「小異を残し、大同につく」ことが求められています。つまらないセクト主義は排すべきです。(多くの人々がそれを望んでいます。)

 私たちは、すでにお知らせしているように、「減給処分は不当」との判決を勝ち取った北九州のココロ裁判原告を迎えて、『7・29都教委包囲デモ』を計画しています。
 デモは石原都知事の執務室の真下も通ります。
 私たちは、都政や都教委に不満・疑問・怒りを持つ多くの市民・知識人・学生・労働者などにこのデモへの大量参加を呼びかけます。都庁で働く人々にも積極的な参加を呼びかけます。

7月29日(金)都教委包囲デモ
  ・15時30分〜、新宿西口・柏木公園集合
  ・16時〜、都庁へ向けてデモ
  ・18時〜、千駄ヶ谷区民会館にて講演集会

 主権者は私たちです。
 ムシロ旗、のぼり旗、横断幕、ゼッケン、ウチワ、プラカードなどで、都庁に押し寄せ、主権者の大きな声を都庁に届けましょう。
 きっと都庁内部からも連帯の声が上がるでしょう。
 また、全国からも。


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