2009/4/18

「治外法権」宣言会社  ]U格差社会
 ▼ 「返さないからです」
関根秀一郎(派遣ユニオン書記長)

 バブルがはじけて、日本経済がどん底に落ちていった一九九四年。当時の経団連会長は「雇用情勢が厳しくなった今こそ、雇用の維持に努力が必要だ。働く人は労働資源でなく人間である」と語った。立派だ。
 一方、今回の不況ではトヨタやキヤノンなどのトップ企業が率先して派遣切りを実行した。「必要なときに必要な人材を」というキャッチコピーで派遣を導入したのだから、いらなくなったら切り捨てるのが当然ということか。働く人が部品扱いされている。
 日雇い派遣のグッドウィルは、ワーキングプアから一稼働二百円を不当天引きしていた。この「デー夕装備費」を返せという運動が盛り上がった二〇〇七年五月、グッドウィルは「返還します」と回答した三週間後に姿勢を覆し、「やっぱり返さない」と回答した。
 私が「前回の話し合いで返すと約束したのに、なぜ返さないんですか?」と追及したら、グッドウィル曰く、「返さないからです」。
 こんな会社を率いていた折口会長が日本経団連の理事だった。経営団体も、モラルをかなぐり捨てて急成長する企業をもてはやした。
 極め付きは、私が交渉したあるIT企業の就業規則。第二条に「治外法権」と書かれていた。曰く「会社及びこの規則は労働基準法その他の法令に拘束されない」

2009/4/18

法廷で投げつけた 怒りの数珠と靴  
 ◆ 法廷で投げつけた 怒りの数珠と靴

 原告席に座っていた下川正和さんは、意を決したように、手に持っていた数珠を裁判長に投げつけた。三月二六日、東京高裁で下された「控訴棄却」の主文を聞いた二秒後だった。
 「あなたたちは偽善者だ!」と発言し、今度は右足の靴を脱ぎ、大きく上段にかまえると裁判長に向かって思い切り投げ放った。傍聴席はほぼ満席、通常ならば「法廷侮辱罪」。数珠は裁判長をかすっているので「傷害」の現行犯で衛視に拘束されるところ。「退廷」ですんだのは、司法の側の後ろめたさからだろう。

 一九九八年一一月、東京在住の下川さんの息子、浩央さん(当時二六歳)が全国をバイクで旅行中、熊本県の清和村(当時、現山都町)で、急に左折した乗用車に巻き込まれ接触、事故死した。乗用車を運転していたのは地元の「名士」の娘。
 これを熊本県は、前方不注意の浩央さんが乗用車後部に追突した不注意と実況見分を捏造、浩央さんを加害者に仕立て上げた。



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