2006/3/10

保護者有志から都教委へ要請書顛末  X日の丸・君が代関連ニュース
東京都教育委員会
教育長中村正彦殿
                                  2006年2月23日
                                  都立学校保護者有志

                都立学校の卒業式への要請書

 私たちは都立高校に子供を通わせている保護者です。子どもたちは、まもなく高校を卒業しようとしています。3年間の成長を喜び、先生方や在校生と一緒に子ども達の門出を心から覆いたいと思っています。しかし、2003年、東京都教育委員会による10.23通達で、国旗、国歌への強制が強まり、各校の独自性と生徒の自主性にあふれた都立学校の卒業式が味気ないものに変わりました。また、子ども達への「指導」の強化、不起立を理由とした先生方への処分の強行は思想、良心、信教の自由の侵害が色濃く、心から卒業を祝う気になれません。
 さらに、「君が代を歌いたくない」と思っている子どもは、都議会での中村教育長の発言(*以下に記します。)に、「起立をしなければ担任の先生が処分されてしまうのではないか」とたいへん心を痛めています。
*「卒業式等において、学級の生徒の多くが起立しないという事態がおこった場合には、その後、他の学校の卒業式等において同様の事態が発生するのを防止するため、生徒を適正に指導する旨の通達を速やかに発出します」(2Q05年12月8日の都議会本会議)
 都立学校は様々な国籍をもつ生徒が通い、国旗・国歌(日の丸・君が代)についても多様な意見や思いをもつ人々が当然存在しています。思想・良心・信教の自由をもつ、誰もが気持ちよく卒業を祝えるように、以下の要望をいたします。

1.卒業式一入学式等の学校行事について、各学校の主体性・独自性を尊重して下さい。

2,国旗・国歌について強制することなく、「立つ」「立たない」.「歌う」「歌わない」は子どもの判断に任せて下さい。また、子ども、及び保護者など参列者に「思想・良心・信教の自由」が保障されていることを確認し、各校がアナウンスすることを尊重して下さい。
3.君が代斉唱時の生徒の不起立や自主的な行動を理由に先生方を処分したり、新たな通達を発するようなことはしないで下さい。

都立つぱさ総合高校保護者有志
都立青山高校保護者有志
都立大泉高校保護者有志
都立大崎高校保護者有志
都立小山台高校保護者有志
都立清瀬高校保護者有志
都立工業高等専門学校保護者有志
都立光明養護学校保護者有志
都立小金井工業高校保護者有志
都立駒場高校保護者有志
都立鷺宮高校保護者有志
都立新宿高校保護者有志
都立神代高校保護者有志
都立多摩工業高校保護者有志
都立田園調布高校保護者有志
都立豊多摩高校保護者有志
都立西高校保護者有志
都立農業高校保護者有志
都立日野台高校保護者有志
都立富士高校保護者有志
都立府中西高校保護者有志
都立保谷高校保護者有志
都立三鷹高校保護者有志
都立武蔵高佼保護者有志
都立武蔵丘高校保護者有志
都立青山高校元保護者有志
都立大泉高校元保護者有志
都立駒場高校元保護者有志
都立富士高校元保護者有志
都立武蔵丘高校元保護者有志
都立井草高校元保護者有志
都立北園高校元保護者有志
都立新宿山吹高校元保護者有志
都立小岩高校卒業生有志
都立両国高校卒業生有志

◎2/23、都立学校保護者・生徒たちで都教委に要請行動・記者会見

○都議会第14委員会室へ高校生4人を含む約30名が集合。都教委側は指導部教育情報課副参事金子氏以下2名。国際高校、戸山高校、都立30校連名の保護者・卒業生・関係者からの要請書を手渡し、話しあいを始めました。

Q:校長と都教委に質問書を出したのに未だに何の回答もない。このままでは卒業式に出られない。(都教委ホームページ指定箇所に、Mさんが下記の質問を2/3に提出)
A:私は見ていない。都教委のどこへ出したか。(もってこいという対応!回答を要求)
Q:憲法や教育基本法などの上位法をないがしろに、通達が拘束力をもつのはおかしい。
Q不起立で先生が処分される事が生徒への圧力になっている。教育の場にあってはならない。人間として親として通達がどれほどの苦悩をもたらしているか考えて欲しい
A:国旗・国歌の指導は学習指導要領にもとづく適正なもの
A:教育公務員は地方公務員法に従って職務を行う。職務命令違反に処分は当然。A:都立学校では国際社会に通用する人材を育成することを口的としており、国旗・国歌の指導もそのために行っている。指導と職務命令はは校長の裁量による。
Q:今の説明にあった”国旗・国歌の意義”とは何か
A:…・・。(全く黙ってしまい反応なし。)
*最後は固まったままの3人奉哀れに見えました。時間となり、最後は司会の西村さんが「憲法に従って仕事をする公務員が、一人ひとり自分の頭で考えて勇気ある判断をお願いしたい。」という言葉で締めました。

○記者会見では4社(毎日、東京、共同、赤旗、後から朝日)の記者が出席。高校生たちの意見が光っていました。
「今のやり方は先生を人質にとりお前達立って歌え、さもなくばこいつらを殺すと脅しているようなもの。」
「(こんな異常な事態を)なぜ新聞が書かないのか。」
「自分達は自分の頭で考え判断している。都立高校ではそれを尊重する教育を受けてきた。卒業・入学式では一方的に従えというのはおかしい。」
「国際高校なら国旗・国歌の強制はないだろうと選び、入学したのに最後に裏切られた。」
「強制はおかしい。指導するなら国歌の意義をきちんと説明すれぱいいのに。!」

 翌24日、朝日新聞、東京新聞、赤旗新聞に記事が掲載されました。お集まりの皆様本当にお疲れさまでした。


◎Mさん質問事項

1、子供たちが自分の信条に基づいて起立・斉唱しなかったときに、それが理由で担任の先生が処分されるというようなことがあるのでしょうか?
2、子供たちに「国旗・国歌」の意義について指導する際に、思想・信条が尊重されるものである事もあわせて伝える事を、教育委員会は認めていらっしゃらないのか?
3、保護者である私は「内心の自由が認められる」とのアナウンスがないと大変苦痛を感じる。各学校がアナウンスをする事を指導部として指導していただけるか?

◎都教委からの返事(3/3)

Mです。
 なんとたった今先日会った金子副参事から電話があり、「質問状をやっとのことで探し当てた、その答えを口頭で言いたい」といってきました。
 「私は書面でほしい」といいましたが、「書面にするつもりはない」、と言い張り、「言った言わないになると困る」といっても「原則的なことしかどうせいえないのですから」としゃべりはじめました。

以下私の質問と金子氏の答え(★印)です
1、私の子供は国歌を歌いたくないと思っていても、自分が起立して歌わないと担任の先生が処分されるのではないかと心配しています。子供は自分の意思と違う態度をとらなければならないのが大変苦痛だと言っています。先生方のお話や学校としてのお考えをしっかり伺った上で、なお子供たちが自分の信条に基づいて起立・斉唱しなかったときに、それが理由で担任の先生が処分されるというようなことがあるのでしょうか?
 ★生徒が不起立だったということで教師を処分することはない。

2、学校が子供たちに「国旗・国歌」の意義について指導する際に、「国旗・国歌」に対するそれぞれの子供たちの思想・信条が尊重されるものであることもあわせて伝えることを、教育委員会は認めていらっしゃらないのでしょうか?
 ★教育全般で信条の自由は憲法に保障されているということを教えているのだから、国旗国歌のことを指導する時にあえて信条の自由を教えるのは不自然だと考える。

3、保護者である私は子供の卒業式に参列して共に卒業を祝いたいと思うのですが、卒業式に参加するに当たって「君が代斉唱」の時自分の考えに従って起立・斉唱するかどうかを決められるように「参加者の方は君が代を歌うか歌わないかは信条の自由を保障するので自分で決めていただいてよいです」とのアナウンスをしていただきたいのですがいかがでしょうか?そのアナウンスがないと大変苦痛を感じざるを得ません。各学校がこうしたアナウンスをすることは指導部として指導していただけるのでしょうか?
 ★アナウンスをすると立っても立たなくてもいい、どちらを選んでもいい、と指導していることになりそれはおかしいことになる。参加する親は指導される立場ではない、と反論、あえて大人である保護者に説明する必要はないと思っている。それぞれお考えがあるのだから大きなお世話だと思っている。保護者には指導はしない。

T総合高校の校長に返事を書くように指導してくれたか?
 ★電話で今日話をしたが、校長も文書の回答はしないといっていた。誠意ある態度で臨んでほしいといっておいた。どうぞ卒業式に出て祝ってください

このようなやり取りで電話は切れました。

私の質問状はこのように回答を得ましたが、どう思われますか?
生徒が立たないからといって教師が処分されることはないという部分は中村教育長の見解と違うように思います。でもこれを取り付けたことはよかったと思います。
アナウンスについて各学校に何か指示をしているのでしょうか?式の始まる前に一言いってくれればいいのにと思います。以前にはそれがありましたよね。「国旗国歌法」ができたときも強制はしないという方針でしたよね。

以上報告でした。

トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ


teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ