2021/4/8

中高年の男性から、若年層・女性に「広がる貧困」。反貧困ネットワークが新宿デモ。  ]U格差社会
 ◆ 広がる貧困 「死のうと思ったけど死ねなかった」 (『田中龍作ジャーナル』)
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新宿の繁華街にデモ隊のシュプレヒコールが響いた。=4日、新宿 撮影:田中龍作=

 「手持ちは3円しかありません。2日間、何も食べていません」。

 SOSが入ると、反貧困ネットワーク瀬戸大作事務局長は、昼夜の区別なく救出に向かう。当座をしのげる現金を渡し、翌日、生活保護申請に同行する

 瀬戸事務局長によると「死にたいと思ったけど死ねなかった」と打ち明ける人が最近増えてきた、という。
 安い賃金。働いても働いても家賃と消費税で生活はままならない。仕事が無くなれば、さらに生活は苦しくなる。
 「死んだ方が楽になる」と考える人が増えるのは当然だ。

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2021/4/8

冷たい国政、都政に対しての「女の一揆」。コロナ禍「女性による女性のための相談会」  ]U格差社会
 ◆ 性差別による命の危機
   コロナ禍が生み出した「女性による女性のための相談会」の画期的意義
(週刊新社会)
許すな!憲法改悪市民連絡会事務局次長 菱山南帆子

 ◆ 女性と子どもの自死の激増

 2008年のリーマン・ショックの時は「男性不況」といわれた。米国発の金融ショックが大企業の製造ラインを止め、多くの派遣労働者から収入や寮などの住居を奪い路頭に投げ出した。
 このむき出しの命の危機に対して、日比谷公園を舞台にして「年越し派遣村」が生まれた。そこでは炊き出しによる温かい食事の提供から緊急避難的な居住の案内、生活保護申請の協力などが展開された。
 この時の相談者数は505名であり、そのうち女性は5名だった

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2021/4/6

闘わない労働組合の春闘、先進国で最下位の日本の賃金は、さらに実質マイナスが続く  ]U格差社会
  =21春闘大手集中回答=
 ◆ ベアゼロ妥結相次ぐ 賃上げ率2%割り込むか
   中小や未組織は更に厳しく
(週刊新社会)

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 21春闘の大手集中回答が、3月17日と18日にあった。今年はコロナ禍を理由に、経営側の賃金引き上げを抑える力がいつもより働いている。
 その手段は、四半期決算の赤字額を労働組合に突きつけ、搾取で溜め込んだ内部留保は決して賃上げに回さないというものだ。
 企業の懐を表す2021年第三四半期の自己資本比率はわずかな引き下げに過ぎず、賃金引き上げに対応できる体力は十分ある

 連合の2%+2%さえ、内部から「浮世離れの要求」と揶揄され、「コロナ減収でベア要求やスト権投票は、やるべきでない」等が、決戦段階の中央委員会で発せられる。春闘の要求、闘い方にプレーキをかける組織の弱さが露呈する。

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2021/4/6

戦後労働組合は「あだ花」だったのか、世界の労働運動の歴史の中で  ]U格差社会
 ◆ 『労働組合とは何か』を読んで
   〜沸き肉躍る「歴史」、賛成し難しい「結論」
(レイバーネット日本)
ジャーナリスト 北 健一

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 昭和女子大名誉教授・木下武男さんの近著『労働組合とは何か』(岩波新書)を読みました。私は講演を何度も聴いてリスペクトし、研究会にお呼びいただいたこともあったのですぐに買って読み進めました。

 中世ギルドにさかのぼってルーツを探りつつ、職業別組合、一般労働組合、米国の展開という歴史を骨太にたどる記述は、象徴的場面の活写がすばらしく、敗北と勝利、無念と高揚がよみがえるようです。
 「働き方(労使関係)の変容→新しい課題の浮上→古い形態の組合の無力→労働組合の形態転換」という基本的視点も説得的ではあります。
 他方、日本の現状への評価には、労働組合ないし労使関係の一端にいる身として首を傾げざるを得ません。

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2021/3/26

タクシードライバー残業代ゼロ裁判、8年かかって勝利を勝ち取る  ]U格差社会
 ◆ 国際自動車タクシー残業代事件で勝利和解かちとる
   〜伊藤委員長の執念みのる
(レイバーネット日本)
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 2012年5月21日に、国際自動車のタクシー乗務員15名が原告になり、会社に対して残業代を請求する訴訟を東京地裁に提訴した(後に1名は取下げ)。同社の賃金規定が「残業代ゼロ制度」であることを問題にして、未払残業代の支払を求めた訴訟である。その後、第4次までの訴訟が提起され、原告数は224人、請求金額は約3億5000万円になった

 紆余曲折があったが、2020年3月30日、最高裁第一小法廷において、労働者側勝訴の判決が出された。この事件について労使の話し合いが行われ、2021年2月22日までに、4つの事件につきすべて和解が成立した。一審原告らが納得できる金額の和解金を支払うという内容である。
 3月10日、厚労省で和解報告の会見があった。

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2021/3/14

環境と気候を守るために資本主義を止めて「エコ社会主義」に転換を  ]U格差社会
  〔週刊 本の発見・第195回 【レイバーネット日本】〕
 ◆ 変革こそが人類を救う
   『エコロジー社会主義−気候破局へのラディカルな挑戦』

   (ミシェル・レヴィー 著、寺本勉 訳、拓殖書房新社)
評者 : 根岸恵子

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 いま、私たちの世界はあまりにも醜い。
 飢餓と飽食。家のない貧困と城に住む強欲。
 農業は工業化し、美しい農村はモノカルチャーによって土を殺し農民を追い出した。
 工場となった畜産は動物の権利を侵害し、私たちは恐ろしいものを食べている。
 寡頭的特権階級に独占されたマスコミと広告業界に騙され続ける消費者は、哀れにも必要もない物を買い続け、旨いと思い込まされたものを食べ続けている。
 地球の資源をすべて金に換えようとする資本と投資家たちによって、今や水にも金が必要となり、いずれは空気さえ買う時代が来る。

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2021/3/12

日本が急速に貧しくなっている、クルマはもはや高嶺の花  ]U格差社会
 ◆ 平均賃金は韓国以下
   …「貧しい国」になった日本が生き残るための“新常識”

加谷 珪一/文春ムック 文藝春秋オピニオン 2021年の論点100

 「日本は世界でもトップクラスの豊かな先進国である」というのは、多くの日本人にとって当たり前の話だった。
 だがその常識は近年、音をたてて崩れ始めている。諸外国と比較して日本人の賃金は大幅に低くなっており、近い将来、中国や東南アジアに出稼ぎに行く人が増えるのはほぼ確実と言われている。

 多くの読者の方は「そんなバカな」と思われるかもしれないが、日本が急速に貧しくなっているのは紛れもない事実である。私たちはこの厳しい現実を受け入れ、従来の価値観から脱却する必要がある。


 ◆ 平均賃金ではすでに韓国以下

 平均賃金ではついに韓国を下回った

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2021/3/12

ゼネコンが目の仇にする関西生コン労働組合武健一委員長の著作  ]U格差社会
  〔週刊 本の発見 第194回 【週刊新社会】〕
 ◆ 『武建一が語る 大資本はなぜ私たちを恐れるのか』(武建一 著、旬報社、1,500円+税、2020年12月)
   労働運動の「神髄」見せる関生労組の清々しさ
   評者:黒鉄好
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 一切の虚飾のないストレートなタイトルと裏腹に、本書は、囚われの身となった著者が拘置所で迎えた保釈の日の描写から始まる。ドラマか映画でも見るかのように一気に引き込まれる。

 戦後、高度成長の波に乗った日本の歩みにみずからを重ねるように頭角を現す全日建連帯労組関西生コン支部委員長の武さん。権利獲得、ヤクザとの闘争、経営者との対決と協調。破天荒だが正義の炎を絶やさず、大きな敵に敢然と立ち向かう武さんのスケールの大きさが、読者の心を捉えて離さない。

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2021/3/2

生活保護基準額の減額に対する違憲訴訟30件のうち、大阪地裁で原告勝訴判決  ]U格差社会
  《田中龍作ジャーナルから》
 ◆ 安倍政権とマスコミが窮地に追い込んだ生活保護
   〜勝訴判決は転機となるか

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入廷する原告団。メディアは『田中龍作ジャーナル』だけだった。
生活保護バッシングに血道をあげたマスコミは一社も来なかった。
=2016年5月、東京地裁前 撮影:田中龍作=

 これでは生活保護利用者が浮かばれない?
 2013〜2015年にかけて実施された生活保護基準額の減額に対する違憲訴訟で、大阪地裁は22日、受給者の訴えを認め、減額は違法とする判決を下した。

 きょう(23日)、全国紙の朝刊はいずれも大きく報道している。(朝日、毎日の東京版は一面)
 東京でも同じ趣旨の訴訟が起きている。2016年5月に第1回口頭弁論があった。当日、我が目を疑う光景が目の前に広がった。
 裁判の皮切りの象徴ともいえる原告団の入廷に、マスコミは1社たりとも来ていないのだ。

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2021/2/20

コロナ禍で、若者・女性の貧困が激増。貧困非常事態に「新型コロナ緊急アクション」  ]U格差社会
  《『月刊 救援』から》
 ◆ 「死にたくないけど死んでしまう」
   貧困非常事態宣言発令中!

反貧困ネットワーク事務局長 瀬戸大作

 ◆ 「新型コロナ緊急アクション」設立

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、拡大する貧困問題を解決するために、私が事務局長を担う反貧困ネットワークが呼びかけして、「新型コロナ緊急アクション」を昨年三月二四日に設立、現在では四〇団体の参画で活動をすすめている。
 「新型コロナウイルス災害緊急ささえあい基金」も四月一六日にスタートさせた。現段階で、市民からのカンパで約一一〇〇〇万円が集まり、五〇〇〇万円を給付している。

 ◆ 若者、女性の貧困

 緊急アクションの相談フォームに、連日のように届く
   「所持金か数百円しかない」
   「仕事を解雇され寮から追い出されて、路上生活になった」
   「何日も食べていない」
   「このままては死にたくなくても死んでしまう」
 などの悲痛なメール

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