2020/8/11

改憲団体作成の二冊が「自由・権利」を重視?  ]Vこども危機
 ◆ 都教委の採択向け“調査”資料で
   改憲政治団体教科書有利に水増しの“仕掛け”
(紙の爆弾)
取材・文 永野厚男

 「自由・権利」という言葉を出されれば、大多数の人は主に、日本国憲法の「国民主権」や「思想・良心・信教・表現の自由」「奴隷的拘束・苦役からの自由」など、一人一人の基本的人権(天賦(てんぷ)人権説に由来する)の尊重や、生存権(健康で文化的な最低限度の生活を営む権利)等の内容を思い浮かべると思う。
 ところが、東京都教育委員会が作成した『令和3〜6年度使用教科書調査研究資料(中学校)』(以下『資料』。”調査研究”といっても、都教委官僚好みの”国旗・国歌・領土”等、政治色の濃い項目を設定し、各社教科書の記述、又は単語等をコピペしただけ)における、六出版社の社会・公民分野教科書の、「自由・権利」の記述内容の”調査”(一三七〜一四三頁)は、「集団的自衛権、交戦権、衆議院の解散権、中央集権」等の「権」の付く語を全て「自由・権利」に含め、権力者側の権力や権限行使に関する語句まで、全て載せている。

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2020/8/9

北村小夜著『慈愛による差別』の新装増補版、書評  ]Vこども危機
 ◆ 子どもから大人にまで「国体思想」を刷り込む
   〜「戦争をするには国民の逆らわない心と丈夫な体が重要」
(週刊新社会)
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『新装増補版 慈愛による差別−象徴天皇制・教育勅語・パラリンピック』
北村小夜著(梨の木舎 定価2200円+税)

 ◆ 「軍国少女」として

 明治絶対主義体制を体現した明治天皇が1912年7月死去。側室柳原愛子(公家出身の女官)との間に生れた嘉仁親王(大正天皇)が即位。嘉仁天皇(昭和天皇の父)は生れつき病弱で、かつ時代は、デモクラシーの機運が盛り上がりつつあった。
 このため原敬(はらたかし)らは「皇室」「慈善恩賞の府」と位置付け、「明治絶対王政」から転換させる。
 著者北村さんは、1925年生れ。「軍国少女」としての教育を受け、日本陸海軍と一体化した日赤の救護看護婦養成所に入った。
 44年植民地下朝鮮の京城(ソウル)の養成所を卒業し、中国東北の鉄嶺陸軍病院に勤務をした。

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2020/8/5

第10回「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会:大阪からの報告(4)  ]Vこども危機
第10回「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会にご参集の皆様へ
◆ 大阪維新の会による大阪府中学生統一テスト「チャレンジテスト」やめて
2020.7.24
子どもをテストで追いつめるな!市民の会 志水博子

 大阪には、全国で唯一、教職員に「君が代」を起立して歌えという前代未聞の「君が代」条例があります。そして3度の「不起立」で免職を迫る、憲法違反の処分条例すなわち職員基本条例があります。

 これらの条例のもと、大阪の教職員は、どれほど理不尽な教育施策であっても、上意下達の管理統制支配シス子ムから逃れられず声を上げられない状況に置かれているように思えます。
 大阪維新の会による教育政策は、過度な競争と格差肯定どころか格差拡大施策により、子どもをテストの点数で分断し、学校潰しにより地域をも破壊するものです。その最たるものが大阪府中学生統一テスト「チャレンジテスト」と言えます。

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2020/8/3

第10回「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会:大阪からの報告(3)  ]Vこども危機
  《7.24集会 大阪からの発言》
 ◆ 私が仕事をやめた理由
   元大阪市立小学校教員 O.N


 ○ オルタナティブ教育を知り、公立校との違いが見える化してきた。
 ○ 自由がない、主体性といいながら主体性を潰す指導

 これは、ある年の林間学校で目の当たりにした光景の話。その時の林問の活動目標には「主体的に動く」というものがあげられていた。
 「自分たちで考えて動きなさい」そう指示されていたので、子どもたちは自分で考え行動していた。
 ところが、2日目の朝、集合場所に教職員が待っていた。何も声をかけずただ待っていた。
 子どもたち全員が集まった。朝の会が始まると思いきや、学年主任が出てくるなり、いきなり子どもたちへ向かって“お怒り”の指導が入った。
 「集合時間よりも来るのが早すぎます!!」、
 「もうちょっと考えて動きなさい!!」
 これには驚いた!!笑
 「主体的に」とはどういうことなのだろうか……めちゃくちゃ主体的に子どもたちは動いていたじゃないか!!

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2020/8/3

ヒューマンライツウオッチの日本の体罰調査レポート「日本のスポーツにおける子どもの虐待」  ]Vこども危機
 ◆ 殴る、蹴る、セクハラ〜「部活体罰大国」の
   日本に五輪開催資格はあるか
(ダイヤモンド・オンライン)
(作家・スポーツライター 小林信也)

 ◆ 日本の部活における「子どもの虐待」を国際団体が問題視

 7月20日午後、国際NGO『ヒューマン・ライツ・ウォッチ』がリモート記者会見を行い、日本の部活動における体罰の実態調査結果などを公表した。

 ヒューマン・ライツ・ウォッチは、米国ニューヨークに本拠を置く国際組織。彼らのホームページには、『世界をリードする人権NGO(非政府組織)です。1978年の設立以来30年以上にわたって、世界の人びとの権利と尊厳を守ってきました』と記されている。
 人権侵害、戦争犯罪、民族浄化とジェノサイドなど多くのテーマに取り組み、地雷禁止国際キャンペーンの創立メンバーになるなど、その活動は多岐にわたっている。
 そのヒューマン・ライツ・ウォッチが、日本の部活における体罰の問題を調査した。

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2020/8/1

分散登校で少人数学級の優秀性を実感した、コロナ時代に学校に最優先で求められていること  ]Vこども危機
  《Change.org》
 ◆ コロナの危険の中で学ぶ子どもたちに、少人数学級と豊かな学校生活を保障してください。
   発信者:少人数学級化を求める教育研究者有志
   宛先:安倍晋三(内閣総理大臣)

 コロナは私たちに色々なことを教えてくれた。
 学校がないと、こんなにも大変だということ。
 学校は勉強もだいじだけれど、友だちと遊んだり、話したり、食べたりの全部がだいじだったこと。
 先生やみんなと、ああでもないこうでもないと考えるのが面白かったこと。

 コロナで学校が休みだった時、子どもは一人で宿題をやるのはつまらなかった。
 親は、やらせるのがつらかった。先生たちもとまどった。
 久しぶりの学校はうれしかった。
 分散登校でクラスの人数が半分になった時、先生は少しゆったりして、子どもは授業がいつもよりわかる気がした。

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2020/7/29

自分の意見を持って対話できる力を引き出す、民主主義の土台を作る教科書であって欲しい  ]Vこども危機
  《教科書ネット21ニュースから》
 ◆ 中学校教科書検討資料集
   〜この内容を教科書展示会まで広げ、これからにつなげよう

鶴田敦子(つるたあつこ・子どもと教科書全国ネット21代表委員)


 ◆ 平和と子どもの権利の視点から
   はじめに〜子どもを尊重するということ

 2月末、安倍首相の独断により全学校の休業要請が突如出されてからおよそ2ケ月半余の間、教師は子ども達に課題を出し、マスコミ等は子ども達へ室内で身体を動かす遊びや運動の動画を配信し、子どもを励ましてきた。
 やがて、自分だけではできない課題がある、家に一日中居る場所がない等々、困っている子どもの様子も聞こえてきた。最近では、「子どもの学力が心配」という声も大きくなりつつある。
 元気に過ごそうと呼びかけたり、平時に扱ってきた学力を求めることが、本当に、子どもを尊重していることなのだろうか

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2020/7/27

子どもたちを、ゆとりも楽しさもない、窮屈な学校生活から救う奥の手  ]Vこども危機
 ◆ 少人数学級とゆとり教育 (東京新聞【本音のコラム】)
前川喜平(まえかわきへい・現代教育行政研究会代表)

 安倍晋二首相の思い付きで始まった一斉休校は、日本中の子どもたちにとって大変な災難だった。
 学校は順次再開したが、子どもたちの受難はまだ続いている。

 「密」を避けるため、子どもたちは互いの間隔を空けなければならない。
 給食は黙って食べる。音楽では合唱ができない。水泳もできない。
 フェースシールドを着用させられる子どももいる。
 学習の遅れを取り戻すため、一日七時間授業、土曜授業、夏休みの短縮、修学旅行の中止など、子どもたちはゆとりも楽しさもない、窮屈な学校生活を強いられている。
 このままでは不登校が激増するだろう。

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2020/7/25

子どもの権利委員会声明は、「学び」よりも「遊び・余暇・レクリエーション」への子どもの権利保障を!  ]Vこども危機
  《教科書ネット21ニュースから》
 ◆ 新型コロナウイルス感染症と子どもの権利
平野裕二(ひらのゆうじ、子どもの人権連代表委員)

 ◆ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的影響

 新型コロナウイルス感染症(以下「COVID-19」)の国際的蔓延は、世界中の人々の生活に甚大な影響をもたらしている。
 英国公共放送BBCのまとめ(注1)によれば、感染拡大防止のための厳格な行動制限(しばしば「ロックダウン」=都市封鎖=と呼ばれるものを含む)を部分的・全面的に導入した国は、2020年3月末で100か国を優に超えた
 経済活動の停滞は、貧困層や不安定所得層をますます厳しい状況に追いやっている。
 自宅待機を余儀なくされることにより、子どもの教育にも大きな影響が出ているほか、児童虐待、ドメスティック・バイオレンス、インターネットを通じた性的搾取・人身取引などの問題の悪化も報告されている。

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2020/7/23

「9月入学」とは生徒の「学びの保障」の要求であって、グローバル化・社会変革の要求ではなかった  ]Vこども危機
  《The Interschool Journal から》
 ◆ 「はしりがき」◇「いたずらに不安にさせられた」1か月
   The Interschool Journal編集長 平松けんじ


 臨時休校の長期化で急浮上した「9月入学」。与党の慎重論で「直ちに想定しておりません」(萩生田文科相)と見送りとなったが、一連の議論の過程で学習機会や文化祭・体育祭などの学校生活を取り戻せることを期待した小中高校生たちと、自分の子どもが学年分断や飛び級させられる可能性に突然直面させられた未就学児の保護者たちの間では分断と対立が生じてしまっている。

 今回の「9月入学」をめぐる議論の結果、「学びの保障」「制度としての9月入学」を切り離すという話になったが、じゃあ9月入学とは何だったのか。
 自民党のワーキングチームの取材に行った際、「社会変革が必要」という話を聞いたが、正直な話「何を言ってるのか」と思った。

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