乗馬を人に教えることって難しいな〜って思った人は少なくないはずです。
それって「馬」と「人」二つを対象として進めて行かなくてはならないからでしょうね。
機械のようにいつでも誰でもマニュアル通りのやり方で動くという馬もいるかもしれませんが、私はやはり気分や意思のある馬の方が生き物らしくて魅力的です。
私は今まで約10年余りのレッスンから、ライダーの感覚、フィーリングを1番大切に考えて進めるのがいいと思うようになりました。
もちろん最初の数回は、付きっ切りに近い状態で基本を教えますが、だんだん動きに慣れてきて、例えば駆歩のリードが反対という違和感をライダーが気付く前に教えてしまうと、ライダーの五感はこちらに向い結果的にライダー自身の馬とのフィーリングが損なわれてしまいます。またライダーが疑問に思ってない時期に教えてもその時にはまだ身に入っていかないものです。
あくまでもライダーが馬の動きや意思を感じて操作するものだと思うので、神経を馬に集中して感じて、分からないこと等があった時にこそ聞いて欲しいと思ってます。
うちでのレッスンは、相撲部屋の親方のごとく(?)私は黙って見守ります。

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