今日は冬らしい寒い一日でした。
今日放牧したフルーリーとシュガー。この2頭は悪友です。
フルーリーは知恵があって、というか悪知恵。遊び好きのいたづら好き。今日は柵をとめているテープをかじってシュガーもそれを真似てとうとう柵を外してしまった。
こいつはなんでも遊び道具にする気の抜けない奴!
ま、フルーリーの小憎らしくも可愛いエピソードは後ほどにして、今日は価値観のお話し。昨日の流れでね・・・
万人に共通な価値はお金(金額)ですね。だいたい相場が決まっているもの、宝石や貴金属、腕時計やブランド品などもあります。でも骨董品や美術品、鑑定番組に出てくるような物は素人じゃ全然価値が分からないものです。
レイニングホースや、私がやっているショードッグ(グレートデン)なんかはそれこそマニアにしかその良さは分かないでしょう。でも私にとって素晴らしいレイニングホースやグレートデンは生きている芸術品(って物じゃないけど)です。その馬の動きを、その犬の立ち姿を何度見ても何時間見ていても飽きることはありません。
我が家の馬でレイニングホースとして1番価値のあるのはフルーリー。この馬のゴムまりのような柔らかな乗り心地と遊びのないギア、無駄のない動きと反応の良さそして走るときの流線型・・・・
一方、我が家の犬で1番は、今は亡きアメリカチャンピオンのジェニー。彼女は今まで見てきたグレートデンの中でもっとも私の理想に近い犬。一目見たとき全身に電流が流れるような衝撃を受けました。この犬は輸送の代金を抜けばフルーリーよりちょっとばかり高かったんです。私は値段を聞いて諦めようとしましたが、だんな様さまは二つ返事でOK。速我が家へ。
知らない人は馬の見学に来て、フルーリーを見るなり「ポニーもいるんですね」とか、ジェニーは日本に来てからは唯一の見せ所のショーにもほとんど出さず、我が家で数回のお産とあとはお気楽生活の生涯。我が家はブランド品とかには全く興味がなく、その代わり超マニアにしか分からない馬と犬を持っているという自己満足で満たされています。
よく金額を聞かれますが、数字はあくまですうじ。なんですよね。別にこの馬がいくらだったとか犬がいくらなんて自慢するつもりは毛頭ないし、言ってしまったら数字だけが先行して印象に残ってしまうから言うつもりもありません。もしかしたら相場より高いのかもしれないしうんと安いのかもしれない。でも我が家は売主との価値観が一致したから彼らを手に入れることが出来たんだと思うし、売主の想いも一緒に背負って受け継いでいるつもりです。
お金の話のようになっちゃったけど、金額云々ではなく、やはりレベルや能力だけの判断ではなくそれぞれに深い思い入れがあって、前のオーナーから受け継いだ意思とかを踏まえるとうちから新たな人へ譲るときの最大の基準はやはり同じ想い「価値観」の人が大前提でしょうね。
とちょっと重たいお話になりました。。。

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