昔飼っていたパロミノ「ソニー」こと、Instant Sonny Dial
この馬には縁があって、私が御殿場時代(二十歳頃)勤務していた乗馬クラブの預託馬(世話してました)で、当時はまだそんなにクオーターはいなかった中、カナダ産のトレイルホースのスタリオンで質も高かったようで「良い馬なんだよ」と先輩スタッフに教えられました。聞いた話だと今でも通用する「良い馬」クラスの金額だったようです。
そんな馬が何故うちにめぐってきたかというと・・・
そこのクラブでアクシデントに合い、頭を強打(獣医による話しらしい)し、直後は半身麻痺状態、スタッフが専属で看病し半年後には引き運動が出来るまでに回復したが真っ直ぐ歩けない。その後半年経っても良くならなかったということで業者に出したそうです。その業者から今度はTOMOさんの装蹄先のクラブが買って良くなることを期待してしばらく置いていたのだけれど、乗ることはできても真っ直ぐ歩けない。というのでうちが買い取ることに。
スク・ジョーを自分たちの厩舎で飼うようになってこの馬が3頭目(だったと思う)。うちに来た時は目は見えてはいるが左右非対称(黒目の位置が)、口も左右どっちか忘れたけれど半分閉じず、歩いていてもどっちだったか忘れたけれど横によろめいていってしまう。でもそんなに私は心配していなかったです。それよりあの「ソニー」がうちいる。という嬉しさの方が大きかった記憶があります。
でもこのソニー、とっても面白くってスタリオンなのに御殿場のクラブで交配を試みるも全く牝に無反応。去勢馬と同等に扱えました。ただ、一頭の年寄り去勢馬にだけは異常に興奮してましたが。あの当時はみんなで「ホモソニー」なんて呼んだりして。
うちに来てからは多くは求めず、できる範囲での普通の運動だけをしてました。外乗に連れ出したり馬場で乗ったり。スクやジョーやその後入厩した去勢馬たちと一緒に放牧しよくじゃれていました。
そんなことしながらだんだん回復し、それに伴ってお客さんのレッスン・外乗に使い、初心者でも扱えるし、ホースマンシップの競技会にも出したり、見事復活!当時の年齢15歳くらいだったでしょうか。うちに来てから3〜4年位だったと思います。
復活と比例するかのように眠っていた牡っ気が出てきて(頭打って出たのだろうか笑)お客さんには扱いづらくなってきたのと、年齢のこと、練習馬というのをなくすなどと、タイミング良く条件の合う人が現れたこともあって売ってしまいました。が、今考えるともったいなかったな〜なんて。繁殖にも使えたかもしれないし値段もかな〜り、かな〜りお買い得プライスだったな〜。ま、いいんですけどね(ケチくさ)
あんまり写真がないのですが、とっても鮮やかなパロミノで、四白流星と言うんでしょうか?派手に白が入った本当にキレイなキラキラした金色の馬でした。

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