そういえば昔、こんなこともあったな〜と、ふと思い出したこと。
12年位前、自分の馬たちを自分で飼おうと、神奈川の預託していたクラブから山梨、上九(ここから車で15分くらいの所)に引っ越して憧れの生活を始めて間もない頃、当時馬はスクーター・ジョーと知り合いの持ってたクオーターと・・・あと何頭かいたかな〜。その馬たちが来る前だったかな〜。くらいの頃の出来事。
当時の厩舎はとても大きい倉庫の1つ屋根の下に馬房と自分たちの部屋等があった。
ある時スクーターが馬房の開いていた下扉から顔を出していた時通路に馬を出して、何してたんだったか、その馬が蹴るそぶりをして、それに驚いたスクが首を上にあげて上段の扉に思いきり額をぶつけました。
見たら額の真ん中(ちょうど前髪の生え際から)を縦にどのくらいだったかな〜。5センチくらいか、バックリ割ってしまった!もう夜でこの時は外はすごい豪雨。越して来たばかりで獣医も横浜の先生しか知らない。「どうしよ〜!!」
TOMOさんは「自分で縫おう!」

「エ!?えぇ〜!?」と言いながら道具もないのに普通の裁縫道具の針と糸で縫うことを決意!!!
私はその時なんてまだ鼻ネジも持ってなかったし、何かの代用で鼻をねじったか、耳を掴んでだったか、そんなもので押さえてTOMOさんはペンチで針をつまんで数針縫った。
額は皮膚に余裕がないし結構硬くって縫い針を通すのは骨が折れる作業でした。
春先だったか、それとも晩秋だったのか寒かったのに私たち2人は汗だくで、スクも体から湯気が出ていたのを覚えてます。
常識じゃ考えられないこと。よくやったな〜って思うし、何よりスクーターはよく我慢したなって感心します(って私たちは鬼ですね!!)でも普通の馬だったらあんな鼻ネジまがいや耳掴む程度ではあの苦痛を耐えられないはず。なかなか針が刺さらなくってグリグリブッ刺していたもの!!これって虐待ですよね。
でもスクは鼻を鳴らし全身震わせ、湯気を立てて、でも逃げるそぶりやソッパなどはしなかった。芯の強い馬だ。私たちの手元に来るまでに、いろんな人間に色々な良いとは言えない扱いをされてきて、なのによく私たちを信頼してくれたものだ。あの時はスクちゃんありがとう。
6月に21歳になったスク。7歳の時からずっと見てきた。この先も最期まで見届けてやりたいと思っている。
先日のStacey Westfallの動画で、本当はこちらを載せたかった。というのをカンジさんんが探してくれたので先日の記事に付け足しておきます。右上のリンク集「Yu-koのお勧め必見動画」にもあります。
http://www.youtube.com/watch?v=N701ro5Otzw

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