ウエスタン乗馬って一見みると、大きな拍車、きついハミで馬はさぞかし痛い思いをしているのだろうと思うことでしょう。
このハミはフルーリーが競技会に使うもの。本番の1週間くらい前から使います。
同じ話しでうちの犬たちにはみんな首輪は「チョークチェーン」を使っています。
このチョークチェーンは引けば引くほど首が絞まるものです。一般のショップには売っていませんが、ドッグショーではほとんどの人間がこのタイプを使っています。
まず犬のチョークチェーンの説明ですが、私の理想は散歩時などにリード(引き綱)がついていても張ることなく犬がヒトの横に意識して付いて歩いてくれること。周りが騒がしくても犬の気持ちがいつもこちらにあって、決して勝手に引っ張ったりしないこと。
そのルールを作るためにこれを付けてヒトを気にせず勝手に前に出たりしたら、その瞬間に「ガツン」とショックを与えてアイコンタクト(ビックリしてこちらを見るので)これを2〜3回タイミングよく入れれば、全頭がリードを張ることなく隣を歩くようになります。(細かい諸々もありますが)
結果的に犬もルールが分かれば首が絞まることは絶対にないわけで、締まらない首輪でずっとリードを引っ張って歩く犬のずっと首に圧がかかってゼーゼーいうより楽で、ヒトも綱引きをしないで済むので楽に歩けます。
そして馬も似てますよね。
ルールを作るため、瞬間的に効果のあるツールを使いますが普段からいつも使っているわけではない(ちょっと説明が下手?)
より小さな指示で動くようにきついハミを使います。(と書いたほうが分かりやすいか)初めは優しいハミで、引っ張らなくてもある程度自由にコントロールできるようになれば、もう少しきついハミに変えたらもっと小さな力でコントロールできる。
こうやって最終的には上のようなゴツいハミでルーズレインで乗っていくのです。(基本はね)
たまにその逆で使っていく人を見受けます。「このハミで止まらなくなったからもっときついハミで乗ろう」とか「動かないからもっときつい拍車で」・・・馬は馴れの動物ですからこのやり方では悪循環。初めは上手く行ってもすぐにまたそれでは効かなくなってしまいます。使い方を間違えないように!!
本題に戻りますが、そうやって楽に引ける犬、何もしていないのに自由に乗れるように見える馬たちは、実はそう見えるだけでヒトとの間で厳格なルールが出来ているから。ルールを一歩でも破った瞬間にペナルティーが科されるのです。(私は打ち合わせと言ってます)
例の動画のノーブライドルなども、夢の中のようなさぞかし優しくメルヘンに・・なんて見えますがあの人馬の間にはとても厳格なルールがあって、その中で自由を与えられているんだと。ルールがあるからこそノビノビしていられる(と私は思っています)

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