馬の扱い方や、乗り方のレクチャーをしていて、「間」とか「タイミング」「良し悪しのボーダーライン」そして一番大切な「感覚」と人間の「思い」。これを相手に伝えるのってとっても難しい〜。
同じ言葉で説明してもその言葉を聞いて核心を理解できる人と、その言葉の表面だけを聞いて意味を履き違えてしまう人といます。それはその人の今までの経験の量なのかなあ。
私は自分が言葉のボキャブラリーに乏しいので、言葉だけで理解されてしまうと相手によっては全く違う意味に捉えられてしまいかねないので、怖いです。
と言いつつも、ここで結構書いちゃっているので、核心(真髄?)を理解できないままやり方やその言葉だけを真に受けてしまっている人がいるかもしれない・・・・
大切なのは「やり方」ではなく「考え方」です。ホースマンシップ(精神)の考え方が分かれば、後はどんなやり方で馬を扱っても馬の問題は絶対にクリアできます。
先日体験乗馬で来てくださった彼女は、手綱を引かずにバックさせることが全く出来なくて、やり方を教えても出来ません。(乗馬経験者にとても多いことなのでガックリしないでくださいね!)
でも私は中身(考え方)について説明したり、とにかく余計な力を抜くこと。マニュアル通りにやろうと思わないこと。(私の作ったマニュアルなのにマニュアル通りにやるななんて、普通では困惑しますよね)
それをきっかけにかなりスムーズにできるようになり、彼女もビデオで自分を客観的に見たり、途中首に回したロープだけで乗せたりして、最後は駆歩でも引かずにストップやスピンをコントロールできました。
やり方は数あるうちのごくごく一部に過ぎません。大事なのは感覚・考え方。そのあとに理論だとか方法だとかがくっついてくるんじゃないでしょうか。
人の性格や経験、考え方は千差万別。そんな人たちに感覚重視のものをレクチャーしていくのは私にとっても勉強です。
まったく出来なかった人が、ある時を境に別人のように出来るようになる。私にとってのレクチャーの醍醐味。何かが吹っ切れて頭の中が整理できた時なのでしょうね!
文章読んでるだけではその感覚はつかめません!まず馬に触れて感じてみないと!!
マニュアルなんかに拘束されちゃダメですよ(ってこの言葉がまた履き違えられたりして笑)

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