ふと手に取った「乗馬ライフ」2007.5月号をペラペラめくっていたら、とっても興味深い記事が載っていたので抜粋して紹介します。127ページの「浜田淳のウマもの批評」から・・・・
マメ科のアルファルファは蹄葉炎に良いそうだ。
イギリスでは高温に乾燥させたアルファルファとエン麦のわらをブレンドした飼料があり、これを蹄葉炎のウマに与えると良いそうだ。 『Dengie』(デンギー?)という飼料メーカーが販売するこの飼料は蹄葉炎の病院として有名な蹄葉炎トラストの認証を受けているところ。
イギリスでは放牧場のイネ科の牧草地が問題となっている。
春先の青草には「フラクタン」と呼ばれる糖分が含まれていて、これをたくさん摂ると濃厚飼料を食べたと同じようになり蹄葉炎になりやすい。穀物のでんぷんと青草のフラクタン、共通するのは「糖質」
・・・ここからが興味深かった・・・
糖質はなぜ悪役か。
糖質はふつう、小腸の中で90分以内に消化される。けど大量に摂取すると小腸では消化しきれずそのまま大腸で消化することとなる。大腸の中には無数の微生物がいてその中の糖分を好む微生物が糖分を食べて急速に発酵する。すると今度は腸の中の酸性度が強くて生きていけず死に際に「毒素」を出して死んでいく。巡り巡って蹄を悪化させ蹄葉炎。
・・・ということですが、前から気になっていた「春先の牧草多量摂取と疝痛」の因果関係も証明できるのでは?・・・
はなしを戻します。
アルファルファ(私にはルーサンのほうが馴染みがありますが)はへイキューブやヘイとして売っていますが、和名は「ムラサキウマゴヤシ」「馬肥やし」だそうです。
フラクタンは季節や天候で変動するので簡単には比較できないようですがDengieによると乾燥重量1キロあたりの糖分は春先の牧草で40〜300g。イネ科の牧草は110g。ルーサンのペレットは70g。更にエン麦のわらとのブレンドで40gの低糖分を実現しているそう。糖分が少ない。これがルーサンの利点。そしてイネ科の牧草の3倍近いカルシウムを含むので蹄の成長には欠かせない。
エジンバラロイヤル獣医学校のジョー・アン・マリーさんの研究では、ルーサンは腸内の酸を抑制するという効果もあるらしい。
・・・と書いてありました。元の記事がイギリスの飼料会社なので、製品の宣伝?という見方も出来ますがそれでも糖分の多量摂取、春先の青草の与えすぎには十分注意しなくては!と思えるお話しでした。
「Dengie」のホームページ
http://www.dengie.com/英語で私には読めませんが上で書いたような記事がどこかをクリックすればあるんだと思います。
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国体馬インフル問題はまた増えて20頭ですか?期待していた同じ県内のライダー(国体何年連続連覇してたっけな?)は成績が振るわなかったようです。最終日に賭けていたようなのに残念ですね。
ところで今日の新聞で見たその記事に「国体中止で輸送トラックに乗り込む馬」と写真が出ていましたが、えっ!?本当に大丈夫ですか??ちょっと不安に思っているのは私だけ?

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