CCは、フレームというのかな。特に左右の「壁」を作ってやらないと、ふわふわしちゃって、手綱や脚がちょっとあたるだけ、重心がちょっと変わるだけで左右にぶれちゃって真っ直ぐ歩くこと、じっと立っていることも難しくなります。
このところ私が乗っていることもあるからか、CCがバランスに敏感になってきていてずっとスクーターで練習してきたJACオーナーママが乗っても蛇行して、そのうちクルクルその場でまわっちゃって・・・
日曜日にはママさんにこの感覚が分かるかどうかが不安でしたが「壁」を作って乗るようにレクチャーしました。今まではほとんど馬任せで乗ってきたママさん。
壁を作って乗る(ガイドする)ことは主導権を握ること。できるかな〜。
「脚はアクセル。手綱を引くのはブレーキ。アクセルとブレーキのバランスがよければ1アクセル1ブレーキでも、5アクセル5ブレーキ
(力の度合いを数字で表すと、です)でも同じスピードで進めます」
「壁を作るにはある程度のアクセルとブレーキをバランスよく使わないと作ることは出来ません。しばらくそれを実感できるまでやってみてください」
ママさんは分かったような分からないようなちょっと不安げな表情をしていましたが、とりあえず言われたとおりに両方を使っていました。
「もし、馬が自分の思っているコースより左右にぶれたら、スピードを保ったまま手綱を手前に引いて出っ張った方をそちらの脚で軌道修正してください。手漕ぎボートのように左右の脚をバランスよく使って自分のコースに乗せてください」
以前から手綱を左右に動かして馬を曲げないようにと教えてきたので、馬が横にぶれてしまっても両手綱を手前に引き、脚で修正することが出来ています。
なんかすっごく上手くいってる。しかも軌道に乗ったらアクセルブレーキを緩めて、ラク〜に、馬も人も動いてる。
細かいこと言えば、馬は伸びちゃってるし首もこれでは下がりすぎ(肩が下がってる)。でもしっかりママさんの思うコースの真上をママさん主導のもと動いてる。多分一寸の狂いなく思い通りに動いていると思います。
(気持ちいいと思ってくれているのかな〜)私の独り言。
スクーター以外の馬では駆歩には消極的だったのに、自らチャレンジ。
でもそこで重心のバランスが崩れて(馬が伸びてるから出ないというほうが大きいけど)バラバラ。でもそうしたらまた速歩で元のレベルからやり直し。
結局駆歩は1〜2歩出るもそこでバラバラで終わりましたが、ご本人の表情はとても満足そうでした。でもそれでいいんです。走らせることなんかはそのうち出来ます。焦らずにフレームを保つこと、自分の真下に馬を置くことのほうが大事です。
人も馬も満足げに見える。それに立ち会えたことが私の満足で、レクチャーすることの醍醐味。

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