競技会やイベント、個人的に遊びで連れて行くにしても、競技場などの公的な施設に馬を連れて入る際にはその施設の「入厩規定」の条件をクリアしていないと馬の出入りは出来ません。
乗馬クラブなどに馬を預けているのなら、そこの管理者が概ね分かっているとおもいますが、個人的に飼われていると規定条件をクリアしていないでせっかく施設まで連れて行っても門前払いになってしまうこともあります。でもそれは、防疫のために必要なことなので、そんな無駄足を踏まないためにも事前に入厩条件は調べておくといいですね。
ここで紹介するのは「JRA施設の入厩要項」を抜粋します。日馬連もこの要項を基準としていますし、もうちょっと緩いところもあると思いますが、多分この基準をクリアしていれば入れない公的施設はないと思います。
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日馬連によると、今年の8月から入厩直前のインフルエンザ簡易検査は必要なくなったようです!!(下で黄色文字の部分は要らないようです。確認します)
@必要な防疫
1.馬伝染性貧血検査証明
*入厩日の前年1月1日以降に実施していること。
(法で毎年定められている検査です。馬を飼育されている方は各地域の家畜保健所に連絡して、毎年検査を受けて健康手帳に陰性の証明をもらう必要があります。手帳のない馬は家畜保健所でもらえます。)
2.馬インフルエンザ
*基礎免疫として2週間以上2ヶ月以内の間隔で2回接種されていること。
*基礎免疫終了後4週間以上7ヶ月以内に補強接種がされていること。その後全ての補強接種は1年を越えないで接種する。(7ヶ月以内の間隔で春と秋に実施するのが好ましい)
*施設入厩前、2週間から7ヶ月の期間に補強接種を終えていること。
3.日本脳炎
*毎年2週間から2ヶ月の間隔で2回接種すること。接種期間は5〜6月とする。
*所定の予防接種が5〜6月に完了していない場合は、10月末までに必ず接種すること。
@馬インフルエンザ検査実施要綱
*施設入厩3日以内(可能な限り入厩直前)に、インフルエンザ簡易検査を実施すること。検査は「エスプラインインフルエンザA&B-N」を用いるのが望ましい。
*上記により陰性を確認し、獣医師による証明を受けること。
@入厩届
施設、または担当者の指定する日時までに入厩届(馬の品種・性別・年齢・ワクチン接種歴など記入)を提出すること。
@入厩
当日施設内に馬を入厩させる際必要な物は
*馬の健康手帳(各検査・予防接種等の証明が記載されている。また個体鑑別できる特徴が記入されていること)
*3日以内に実施したインフルエンザ陰性証明書(獣医のサイン)
*その他、施設側が防疫上必要と認める場合、その都度指定する書類。
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と、ちょっと分かりづらいかも知れませんが、要するに
表紙に個体識別の記載(名前・生年月日・特徴《白斑など》品種など)がある馬の健康手帳を持っている
馬の伝貧をやってる
初回は約1ヶ月おきで、以降おおむね半年毎にインフルエンザの予防接種をしている
5〜6月に2回の日本脳炎の予防接種をしている
*もし当てはまらなかったとしたら、すぐに基礎〜補強と2回接種して入厩の2週間前までに終えていればOK。ということです。
そして出発前に獣医師にインフルエンザの簡易検査をお願いして一筆書いてもらい、その紙と上記検査・予防接種を記入してもらった馬の手帳を持って入厩すると!
ちなみに冬の入厩だったら日本脳炎の接種は必要ないと、どこかで聞いた事もありますがJRAの要項には書いてありませんのでやっておいたほうがいいと思います。
参考にしてみてください
*馬事公苑(JRA施設)の入厩に関して
http://www.jra.go.jp/bajikouen/html/todoke.html
*日馬連インフルエンザについて(今年の8月から変更しました)
http://www.equitation-japan.com/?p=1005

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