今日は午前中、リルとフレニーを一緒に放牧。
この2頭は初対面から気が合っていた同士。
そして午後になり馬房に戻そうと、フレニーから連れ出したら、残されたリルは不安がって啼きわめきながら走り回り、馬房に戻したフレニーも騒いだ。
その状況はまるで実の親子の馬を初めて離した直後のよう。
どちらの馬も人への注意力はなく、相方の姿しか見えていないかのように啼き合って求め合ってる!
「これはいかん!!」
ヒトに意識を向けない馬ほどアブナイものはない。って思うくらい私にとっては許せないこと。
どっちもダメなんだけど、とりあえず先に馬房に戻したフレニーは馬房内で引き手のロープを短めにして拘束。そして馬場内に残されたリルにリーディングマナー(引くヒトへの集中)
うちでは親から離したその日にやっていることで(正式にはホルターブレーキングというのかな)もちろんリルも解っていること。でも、フレニーと非常に仲良くなったことで、フレニーへの依存心が強くなってしまって、ヒトとの約束事なんかどっかふっとんじゃったのでしょう。
もう、しっかりとリーディングマナー(ヒトとの約束事)が根付くまでフレニーとは一緒にしません。
私がリルにしたことは
まず、柵内に入った私のことなんか気にする様子全くなく、ただフレニーの見えるところと馬場の出口を走って往復しながら啼いているので、追いムチ持ってどんどん走らせた。私は馬って走ることで恐怖とか不安とか元気も(もちろん)解消するんだと思うから。
とにかく走らせる。走りに落ち着きが出てきたころ追うのを止めてじっと待つ。その時にウマがもし最初と変わらずヒトは無視で興味のある方へ行く行動を示すようなら即座に強い指示で追う。もし止まってこちらをチラッと見るようなら強い気を消してやさしくゆっくり近づく。ウマが不安がって後ずさりするなら立ち止まりそっとやさしくまた近づいて、不安に負けて走り出してしまったならまた追ってもう一度。
くり返してウマが不安ながらも勇気が勝り、ヒトが触れる瞬間まで立ち止まっていることが出来たらとにかくやさしく撫でて、思いっきり安心させる。
リルは20分くらいやったかな〜。でこのステージはクリア(この頃は私への集中力70%くらいか?たま〜にフレニーの声に答えてる程度)
それだけできればほぼ合格なんだけど、ついでにロープで首と鼻を引っ掛けて(無口のように)調馬索の動きを教えた。ロープで逃げ場(行かせたい方向)に促し、後方(尻の辺り)にプレッシャーをかける。初めはロープの端を当てたりしたけどそのうち強くそこを見るだけでプレッシャーを感じたみたい(よしよし)
そのサークル運動を左右やって、今度は前後の動き。いつも私と一定距離を保って私の前後の動きに合わせてリルも前進と後退。リルと向き合ってプレッシャーかけて(下がらない時はロープをゆすって)バックしたりやさしく促して前に歩かせたり。
それもスムーズに出来たころには私への集中力はかなりUP。もうフレニーが呼んでも答えないし見もしない。
私に対して程よい緊張とやすらぎを感じているようだ。私はよ〜く撫でてやってリラックスさせて、でも調子に乗って何の躊躇もなく寄って来るなら距離を保たせて今日は終了。
その後も終始落ち着いていました。
思わぬ時に予定外のことをしたので、お陰で作業が全部ずれ込んで夕方にはキリキリしながら仕事をしちゃったりしたけれど、やんなきゃいけない時にやっぱりきっちりやっておかないと、ってそこら辺は熱くなっちゃいます(笑)
最近はけっこう「まいっか」と流してしまうことも多いんだけどね〜(色んなシーンでね〜)
でもそのお陰でなんとな〜くしか浮かんでこなかった三木の「馬に乗らずして行うホースマンシップの競技種目」の具体案が浮かびましたよ〜。ヤッタ〜

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