2001年のUSET(米国馬術連盟)のネイションズカップ(国別対抗)に日本代表選手として参加したのが私の海外での競技初体験でした。
アメリカでフチュリティーやダービーなど、メジャーなショーは見てきたものの、そこに出ていた有名なライダーやあこがれの選手と同じ舞台で自分が参戦するとなると話は別!とにかくワクワクドキドキでいっぱいでした。
右から2番目がコーチ役を務めてくれたブライアン。ブライアンは以前数年間千葉のクラブでヘッドコーチ&トレーナーをしていて、アメリカに帰ってからはGunnerと名コンビでトップスターでした。反対隣りが私の乗った馬のオーナーさんとそのご家族。オーナーさんはニューヨークの宝石商で、有名女優などに式典の際アクセサリーを貸し出したりしているそうです。
私が馬に乗っている写真が無くて残念(ビデオはあるのですが)コンビを組んだ馬は私のよく乗るタイプとは違ったのですが、ブライアンは短い期間で可能な限り乗せてくれたので、どうにか不安はなくなりました。
いざ、1stGO・・・・日本チーム1発目の私、完全に頭の中が真っ白でスピンを4周半!!!意識が戻った時、既に遅し・・・でした。
オーナーさんにケツを叩かれ(半分冗談ですが)気を取り直して2ndGO,205くらいだったかな〜(68.5平均)ストップが入らなかったんだけれどこんなもんかな。
オーナーさんは「この馬の自由な演技に感謝するよ」みたいな褒め言葉(?)慰めかな。とにかく私はオーナーさんに「大切な馬をこんなどこの誰だかわからない人に貸してくれてありがとう」と大泣きして抱き合ったのを覚えています。
あの時はただただ感動の連続で、勝ち負けとか全然気にしていなかったけど、今冷静に分析するとストップが入らなかったのは手綱を引っ張ってたからで、何で引っ張ってしまったかというと、馬を信用していないから。練習ではとても良かったのだから。
練習の時から第三者的な(ビデオがあれば最高)目で分析しておけばアベレージは取れたと思う。 今さらだけど・・・
このライダーは個人戦に出ていた(アメリカ人ではなさそう)かなりカウボーイチックな人で、演技を始めた直後に頭絡がはずれ、首にぶら下がったまま手綱のタッチだけで全てをこなして、しかも全力で演技してました。このクラスになるとハミなんてあっても無くても関係ないのです。全身鳥肌で身震いするほど感激しました。

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