「
日本ウマ科学会」。この言葉は3〜4年前からポツポツと聞いた事はあった。
以前受けた指導者講習会の際に、講師で来ていた福田聡氏も行ったことがあると聞いて(あ〜、ウエスタン乗馬の人間でも行けるんだ〜)と詳細も知らずにただ漠然と聞いた事を覚えてる。
昨年からご好意でうちの厩舎のお手伝いをしてくれているM.Nさんが、平成18年の学会議事録が載っている「ヒポファイル」を持ってきてくれた。
年に一度、毎回テーマを絞って会が開かれているようで、18年は「ウマの躾について」
紙面をめくると馬の躾についていろんな方が講義をしている。
犬猫獣医の犬の躾
遠野の国産乗用馬の躾
競走馬転用の躾、これはグリーンバレーの梅木氏がウエスタンスタイルでの躾け方を説いている。
そして持田氏のナチュラルホースマンシップを取り入れた競走馬コンサイナーの躾
等々
「ウマの躾」をテーマにしてさまざまな形でウマに関わる人間が、さらには犬の人間までが自身の考え・実践・成功や失敗談などの話を持ち寄り、それについて質疑応答していく。
決して皆が同意しているわけでもないと思う。なかには「あの人のあの考えはどうかと思う」という疑問や反対のものもあると思うけど、それは最終的に個々がふるいにかければいいこと。それぞれが違う観点から1つの方向へ意識を向けているというのがいい。
「理解しよう」という気持ちが前提にあるからこそ。
特に気に入ったところはある質疑応答で
<座長>ライバルの同業者がたくさんいる中で、かなり企業秘密の部分までお話しになりましたね。〜〜
<Q>さっき、鼻をつけてくるとか尻を向けてくるときに毅然とした態度で、とおっしゃいましたが具体的にはどういう対応?懲戒を?
<A>怒るのではなく叱る程度です。〜〜
ここは深いですね〜。
まず、同業者でも敵対するのではなくオープンに情報交換すること。これは結果的に業界そのものの底上げに繋がると思う。そして手の内を見せたからと言っても、結局は個々の感性の問題に尽きるのでやり方や考えをコピーされたとしても感性はコピーできないから。そしてなによりこの講義から<A>さんはじめ講義されるの方の意識はライバル業者を出し抜くことではなくてウマを良くすることにあることがうかがえる。
あとは「怒るのではなく叱る程度」これは精神の問題で、「こんちくしょう、と思ってやるのではなくて解らせようと思ってやる」という表現をする私も共感。この表現をどう感じるかはまさに個々の感性です。
この会は誰でも参加できるそう。会のやりとりを聞いても、聞く側が漠然としていたら得るものは非常に少ないかも。もしかしたら言葉だけを聞いて知識だけ身について間違った方向へ行ってしまうかもしれない。
ウマに直に触れた感触と知識を両立していかないと難しいかもしれない。
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話は全く変わるけど、昨日観ていた「特ダネ」でコメンテーターで出ている佐々木秀実さん。笠井さんの「(私と)同性〜〜」の言葉に耳を疑ったけど、あの人男性だったんだ!!!毎週観ていてそんなこと微塵の疑いもしなかった。
しかも年齢が29歳(80年生まれ)そこにまたビックリ。
シャンソン歌手というのもあって、ずっとしゃがれた声のオバサマと思ってた(笑)

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