私は9月6〜8日に福岡で行われる22年度の全乗振乗馬指導者資格の試験講習会に向かいます。6月に開催予定でしたが口蹄疫の影響で延期されていました。
私とホワイトサドルの福田聡氏が講師として派遣です。
受講者として参加した時も、前回講師として招かれた時も思ったことは「何のための講習会なのか」
筆記は問題ないのですが気になるところは実技。
受講馬は試験でも乗る馬で来る。
試験を意識して取り組むこと。試験での走行マヌーバが出来る馬、もしくは試験当日までに出来るであろう馬を連れて来てそのための練習をする。ただ漠然と乗ってるだけとか、レイニングを始めてしまうとか、基本的には試験科目を理解して合格するためには自分は(馬は)何をすればいいのかを知る場なので、まずはそこを念頭にしていただきたいと思います。
**とても偉そうに書いていますが、試験は年に一度しかないしお金と時間と手間をかけているのだから、もったいないです**
また、強く感じることは、講習会の最終日ではほとんどの参加者が合格できるくらい完成されているのに、試験本番の走行には講習会初日に戻っちゃってる人が多いこと。
講習会と試験日の間隔があるので、その間に意識が低下してしまうのだと思います。
今年は私は講習会も試験も両方行きますので、受講者の方にも理解していただいて少しでも多くの方に合格していただきたいと思います。
講習会受講に限らず、レクチャーを受ける際の心得って、少しは必要だと思います。
何を目的として受けるのか。
よくよく出会うのは「上手くなりたいから」という問い合わせ。「上手くなりたい」ってどういう事?何に対して上手くなりたいのか?そこを聞くと分からないと言う人が多い。難しいこと聞いてるかな?
「上手くなる」っていうのにもいろんな種類があって、競技(レイニング)で上手くなりたいのか、どんな馬でも乗りこなせるように(広く浅く?)なりたいのか。悪癖直しとかマナー入れが出来るようになりたいのか・・・
もちろん全くの初心者だったら仕方ないけど、ある程度経験を積んだら今よりもうちょっと具体的な方向性を持たないと、今以上に進むことは出来ないんじゃないかな。
といってもどんな種類の「上手くなる」でも、根幹は同じ精神だと思いますが。
でも、その根幹をレクチャーしているつもりでも、人はどうしてもやり方で覚えてしまうもの。根幹を持たずに例えばあっちの講師、こっちの講師といろんな方から教えてもらうとあっちに染まってこっちに染まって、結局は自分も馬も迷うだけで、何も身につきません。それなら誰か1人の方法だけを通した方が上手く行ったりします。
私も人の講習を聞くのは好きですが、私の受講するテーマは講師のプレゼンというか、どうやって講習会を展開させるのかを重視しています。内容ももちろん重要視していますが、受講したあとに自分の頭でよく噛み砕き、自分にとって必要だったものだったか、自分の馬に取り入れる必要があるものなのか、フィルターにかける作業をすることだと思います。
たとえ著名な先生のレクチャーを受けたとしてもそれは必要で、よくないことは受けたということだけで自分が上手くなった気になってしまうとか、満足してしまうことだと思います。
なんかまとまらないけど。

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