おとといのブログの後。
宣言どおり追い運動をしました。
一番元気だったリルから始めてフレニー〜ティカルの順番。
一応みんな2日前も放牧しているけど、冬とか雪景色等の環境では馬たちっていつもよりハイテンション。
気温が高く馬場は雪が融けて水たまりだらけ。
私は尻尾が泥んこになるのを防ぐため、こんな日の運動前には尾を三つ編みしてビニールテープでこんな風に固定。
ハイソックスをテールカバーにしています。
実はリル、ちょっと前から尻尾がこんなに短く・・・原因はわからないけど放牧中に仔馬たちがかんでるのを見かけてるので、多分噛み切られているんだと思います。こちらも三つ編みしてソックスにしまい込んでいます。
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どの馬たちも馬房から出していきなり追うと身体もまだ温まっていないし、余計に跳ねたりするので私は放してちょっと一息ついてから真ん中に立ちます。
この日もいつものようにティカルを放して、その間にフレニーを手入れして馬房に戻して・・・その間に馬場で「パチン」と鉄の当たる音。暴走中のティカルの前後の鉄があたる音です。
馬場に入ったときはひと走りしたあと。それでも今日はけっこうよく走っていました。
偉くなったな〜と感心しながらしばらく追う。ふと気づくと前の蹄踵あたりから血が・・・!!!
もうだいぶ走って張りも取れたようで、声をかけるとすぐ止まり近づくと、ビックリ。けっこうな出血でした!
息が上がっているくらいだったので切れた血管からの出血も当然だけど多くって、良いか悪いか怪我の現場の経験がほとんどない私は慌てながらとりあえず獣医さんに電話。きてくれるまで肢巻きでぐるぐる巻きにして圧迫して待ちました。
肢巻き2本使って巻くと5分くらいで止血。
そのうち獣医さんが来てくれて傷の具合を確認。やっぱりあの「パチン」といった時かな〜。傷は浅くでも3センチくらい横一直線にスパッと切れていました。カッターで切ったようなきれいな切り口だったのでこのまま薬付けて巻いておけばきれいにくっ付くでしょう。とのことで大きな治療にはならずに済みました。
この状態は乗馬用語では「追突」といわれるもの。後肢の踏み込みが良い時にみられます。ギャロップするとより多くおきますが、話によると競走馬の場合は後肢が前肢の外側に付くように蹄の角度を変えているので当たらないとか。急回転等を求められる乗用馬はその角度では股関節を悪くするのでまっすぐに付くようにします。うちでも時々この追突はあって、踵を擦りむいちゃう事もたまにあります。
そういう馬にはベルブーツが必要です。プロテクターはその馬の運動の癖に合ったものを着けましょうね(当然だけど)今までティカルには必要ないと思っていたけど、あったほうがいいのかも。
ちなみにこの場所は走ったり衝撃を与えるとまた開いちゃう場所なので、しっかりくっ付くまでは(1週間くらいかな)ティカルさんは馬房監禁です(ゴメンネ)その後ベルブーツ付けて放牧します。見た目はもうピッタリ付いています。オーナーさん、ご心配かけました。順調に回復してます。
↑これは日馬連の厩舎管理士手帖から。
この手帖は、基本の基の部分から、何となく昔教わったけど・・・のようなこととか、けっこういろいろ載っています。良い暇つぶしの本になると思います。

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