10月10日から再開したチッチの新馬トレーニング。ずっと無口で1本の引き手を付けて、方向付けて引き手のしっぽと舌鼓と脚で丸馬場や角馬場で乗っていました。この装備でも内側に入れたり外に押し出したり止まったり旋回したりバックしたりできるようになったので、16日にハミを初体験。
と、その前に馬装でたまにちょろちょろ動くので、足かせも体験させてやりました。当歳のリーディングで何度もひっくり返った馬なので、今回もそれは覚悟の上でしたが、最初バタつくも立ち上がることまではせずに、腹帯を絞めきるまで我慢することが出来ました。
声をかけてよく触ってリラックスしたところで肢を解放してから追って心も解放させる。
スッキリして落ち着いて、声をかけると止まってこちらに歩み寄ってきたところで今度はハミを着けた。
ハミを咬ませただけでもカツカツカツ〜って頭を上に向けて驚いてたけど、それ以上のプレッシャー(口への)は掻けなかったので立つことはなく、手綱もゆとりを持って結び、また走らせてリラックスして止めて寄ってきて声かけて触って安心させる。
この繰り返しで最終的には、右だけ、左だけの手綱を短く鞍に結んで追って行き、ハミに抵抗しなくなるまでリラックスして受け入れるまで繰り返した。
最初は長めの手綱から始めたけど、毎度、何度も何度もカツカツやって逃げられるか試していた。私は(チッチの性格上)パニックにならない程度に徐々にプレスを強くしていき、最終的には「Shawn FlaridaのGood As Gold」(DVD)の新馬調教のようながっつり調教まで持って行った。
この日は1時間半くらいやったかな。最後に一番衝撃だった様子のハミ着けを、外したり咬ませたりを5〜6回繰り返して、リラックスして咬むようだったのでその場で外して鞍をはずした。
チッチは頭の中がフル稼働だったはず。肉体自体はさほど使ってないけれど、馬は頭(精神)を使う方が疲れるんですよね。終わって馬房に戻すとめったに寝ない子なのに横になってた。
それから中3日。
今日も前回のおさらいをした。
足かせ、ハミ着け、ハミ受け。全部すんなり受け入れて一度もカツッと来たり、焦ったりすることはなかった。すべてをすんなり受け入れてくれて、休んだ間にしっかり学習したことが分かった。今日は30〜40分だったかな。
今日の初め。右だけを短めに結び追って、リラックスしてハミを受け入れたらさらに短くしていきます。
1枚目画像の結びで(もう少し短く)ハミを受けるきっかけを掴んだら、今度は右の手綱を右から前肢の後ろを通して鞍の左側のフロントDリングに結びます。
これはShawn Flaridaの新馬調教のやり方。これなら口を作りながらも肩を起こせてキ甲も高く維持できる。
10年前、CCの新馬調教の時は手綱を両前肢の間を通してDリングに結ぶ方法。これだと上に逃がさないだけで下手するとキ甲が下がってしまう(頭だけでなく肩も下がってしまう)弱点があった。10年たつと調教方法や道具もずいぶん進化するものです。
チッチもリルに似ていて普段は挙動不審なところがある(笑)けど、いったん何かをやりだすと予想に反してまったりと状況を受け入れて動く。この姉妹は不思議。でも、きっと、生まれたときから私がいつもどんな時も同じマインドで公正に向き合ってきたから何だと思う。
この私への信頼を裏切るような行動を取ったら逆にこの馬たちは元の性格からして、すぐにパニックになって我を忘れるようなチャカチャカした馬になってたかも。
リルよりチッチの方が気が弱い分、自惚れないで彼女の信頼をきっちりと受け止めて作り上げていきたいと思う。
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それと、今月に入って左後肢を跛行していたCC。
CCは、実は今月から1年間予定でリース(短期オーナーのような制度)しています。外傷もなくて思い当たる節もなくて、原因不明のビッコ。一時は飛節の内側に蹴られた後!?とも思ったけどそれは見間違いで、ずっとスッキリしなかったんだけど、やっと今日判明!!!
熱感はなかったんだけど、何かが刺さったのか、削蹄したら水が出てきた。あ〜、これで本当にスッキリしたぁ〜。今度こそは間違いないです!良かった。じきに治ります!

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