ここに書いた記事、所どころ私の勘違いがあったので緑字で訂正しました!
ご指摘くださったかたに感謝します!
今日はアメリカの繁殖事情の話。
3月に訪米した時も繁殖シーズンで、
受精卵を取り出して代理母に移植するという話を聞き、現場を見学させていただく予定でしたが悪天候で叶いませんでした。
が、今回は実現しました。
獣医さんは毎日のように各牧場を走り回っていて、牝馬の
受精卵の状態をチェック。
受精8日目になると牝馬から卵子を取り出します。
(直腸側から子宮を確認しながら、子宮にカテーテルで生理食塩水?みたいな液体を入れて排出し濾過して卵子を取り出します)
濾過したケースを顕微鏡でチェック。流れ出てこないこともあるけど、4回繰り返してみるそうです。このメスは4回目で卵子が取り出せましたよ!
卵子と気泡が似てるけど、気泡は顕微鏡で見るとメタリックに映るそうです。実際に見せてもらったら、本当にメタリック!
卵子、たまに肉眼でも見えるんだよ〜と獣医さん。ハイ!この卵子も肉眼で見えました!この試験管の下の方。よ〜く見ると見えるでしょ。透明な丸いのが!
小さな小さな馬の赤ちゃんです!
この卵子は、温度の急激な変化に弱いそうで体内と同じくらいの温度の溶液ケースに二重に入れて暫しの保存。
別の雌馬の、精子の事情も同行させていただきました。
雌馬をトレーラーに載せてスタリオンセンターに行って冷蔵精子を譲ってもらい、その足で獣医へ直行。(メスは受精可能な日)その場でもう一度
卵巣の大きさをエコーで確認して精子をカテーテルで投入。70%くらいの受精率だそうです。
アメリカの馬繁殖事情は、もうオスとメスが交わることも逢うことさえもなく子供ができる。または代理母が妊娠し子育てをする(実父も実母も現役アスリートでいられる)んだな〜と。
人や馬が事故に遭うリスクも、馬同士の感染のリスクも、オスがうるさくなることもないわけです。

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