最近私がレッスンで使用する言葉があります。
@手元ばかり見ていて、右へ左へハンドルを切り回し蛇行してしまう場合は
「目線をあげて、行き先を見据えて、こぶしを向けて馬を前に出す」
「最初の1〜2歩ふらついても5歩先で上手くいけばいい」
また
@サークルの半周も先を見て馬の顔が外方(行き先と逆)を向いてしまう場合は
「5歩先(もう少し手前)を見るようにして馬の状態も確認できるように」
「馬が快適に運動できるようサポートも忘れずに」
馬を思うところへ動かすには、前進させることが大前提だということを、あらためて、というか何度も何度も重要なんだと確認させられます。
私はよくこの例えに自転車や自動車を出しますが、でもこれって組織や団体、自分自身の人生においても共通することだな〜って。
@手元(今)のことに手いっぱいになって行き先(将来)を見失ってはいないだろうか。
または
@行き先(理想)のことしか考えていないで手元(今の現状)をおざなりにしていないだろうか。
人に言えるほど私はまだ一人前ではない。
これは自分自身に言い聞かしていること。
こういう気持ちを常に持って。
自分を見失わないように。
自分の歩んできた道を無駄にしないように。
時間なんてあっという間に過ぎてしまうから。
*** 以前自戒した文章をもう一度引っ張り出して ***
「乗馬は人生の表れだ!」
私はそう思う。馬の乗り方にその人の人生は映し出される。
だから乗り方はみんな違う。教わって同じ方法で乗ってても同じ反応が返ってくるとは限らない。みつくろっても馬には本性がお見通し。
正面からぶつかって、ありのままの自分をさらけ出すことで初めて解りあえていい関係が築ける。
「ショーイングはメッセージを表現する場だ!」
私はそう思う。
普段から乗ってる乗馬の想いや信念を、見せつける時。私は競技者でなく表現者でいたい。結果はそのあと。自分のメッセージを馬に代弁してもらうつもりで走ってる。観ている人に届けば本望。
苦しみ、痛み、悩み続けたことは、人生の深みに変わってそれは必ず馬に反映される。深みのあるいい馬になる。深みのあるショーイングになる。
そう思えば苦痛や苦悩もいいもんじゃないか。

0