競技終了後に行われたジャッジによるクリニックと勉強会で、心に残っているものをまとめました。
・・・乗馬クリニックで・・・
@姿勢を正しくすること(基本姿勢)
・横から見て頭・腰・かかとの位置が垂直になるように。
・あぶみを深く履かないこと(深くなる場合は幅のあるあぶみにするとよい)
・下を見ず頭を起こす(目線をあげる)
・最初から拍車で動かそうとせず、ふくらはぎを使う(⊛)そうすればかかとが下がる。
・姿勢を正す練習としては、あぶみを脱ぎ、軽速歩のように立つつもりで乗ること。
・ストップする時、レイニングに関しては足を前に出すけれど、ホースマンシップは出さない。少し脚を絞るように、半減却(⊛)を使って停止する。
(⊛)普段の調教で、弱い脚で反応するようにきちんと作る(反応しなければ強く使ってメリハリつけて)拍車に頼りすぎて使いすぎて、馬の反応を悪くするようなら拍車なしで練習させる
(⊛)半減却とは推進扶助と制御扶助を同時に使うこと
@ショーマンシップについて
・ホルターの鼻革は、頬骨から指2本分下に来るように。
・チェーンは拳約1個分の長さ
・プレッシャーは押し当てて(ホールドして)リリースすること(ジャークはダメ)
・歩くときは常にハンドラーから馬の目が見える位置をキープ
・速歩から停止の時は、常歩を入れるような感じで。
・ピボットの際、軸足が動いたら軸足に向かって馬を動かしその足に体重を乗せるよう教える。
・バックの時はチェーンではなく無口をもって押して教える。ピボットは、左手で無口右手で肩を押して馬体を真っ直ぐにして教える。
・肢のセットは、2人で教える。ハンドラーがリードを持ちトレーナーが馬の肢をセットする。
・ショーマンシップはとても練習が必要。毎日1パーセントづつ覚えさせて100日かけるつもりで行うこと。
最終的にはチェーンなど物理的なものを遣わずとも、ハンドラーとの距離を馬自身に意識させてその距離をキープして動くように作り上げる(ハンドラーが馬の方へ一歩近づいたら馬は自ら一歩下がるように)イライラせずに根気よく教えること。
・・・勉強会で・・・
・ライダーのレインハンドと両足の間にいつも馬がいるように(馬の軸線とライダーの軸線が同一になるように)手に頼りすぎず、手綱は少し方向を示すだけ。あとは脚を使うこと。
・馬が頭を高くして(もしくは上下に振って)運動するというのは背中が落ちて後肢が踏み込めない状態になっているということ。ハミを受けて後肢を踏み込ませ、トップラインを丸く(山なりに)する。
・どうしても後肢が踏み込んでこない馬(伸びてしまう場合)は、リバースアーク(逆湾曲・カンターベンド)で駈歩、9を描くように反対駈歩で進んだら直進する。という運動をするとよい。
・「アメリカの馬はみんなとても軽いけど、日本の馬は重くなりやすい。」という私の話に対して
「アメリカの馬は、脚(ふくらはぎ)で反応しなかったら大きなペナルティー(懲戒・強い脚や鞭など)を課すから。日本では1歩毎にトントンと入れていて、でも馬はスピードアップしなくてもおとがめなし。馬にしたら気にしなくてもいい雑音になってしまう。
以上、走り書き。

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