今日は気持ちが晴れません。
こういうこと、書くのもどうしようかと思ったけど…
5歳馬に乗ろうと思って馬場で追い運動を始めた時。馬場の隣の林の隅。
(林の切れ間左側、大きな木の向こうでした)
軽トラが入ってきて、オレンジのジャケットほか3人が下りてきて、こんなところに車が出るなんて馬もびっくり!
私は馬をどんどん追いながら彼らの動向を私も気にする。
「ピャー…ピャーッ…」と声がする。
初めは何かの機械だと思ってた…けど…!!(あっ!違う!これはシカの声だ!)
もう一度木陰を、目を凝らしてみてみると大きな木のふもとに、膜をかぶった角を持った頭が動いてる。
(ワナだ!)ワナにシカが引っかかってしまったんだ!それを回収しにハンターがやって来たのでした!
直線距離150m位の木の陰で、オノみたいな物を振り下ろしているシルエットと、角のあるシカの頭が起き上がったり倒れたりするシルエットが見える。そしてそのたびに「ピャーッ!」という鳴き声が響く。
馬も耳をぴったりと後ろに倒して首を硬くして、ただただ、私の指示通り走っているが、目は完全におびえてる。そして私もおびえてた。
鳴き声は20回くらいして弱くなり聞こえなくなった。振り下ろすしぐさは5分以上続いていた。
心が、私の心が乱れちゃって、こんなじゃ乗れない。でも明日は雨。今日ちゃんとやらなきゃいけない事情もある。
心を静めて、整えて、馬に乗っての調教を始めた。
それからは、私の視界には入らなくなったけど、まだその場で何かしているのは分かった。
きっと、とどめを刺して血抜きして、内臓の処理をしていたんだと思う。
私には匂わないけど、馬にはわかるのかな。調教自体はしっかり出来たし良くできた。でも、ずっと耳を伏せて目が泳いでた(私の先入観もあるかもしれない)
馬から降りた時、向こうもビニールシートにくるんで荷台に乗せて帰って行くのが見えた。
…乗馬は上出来だったのに気分が悪い。
ハンターは近所の知り合い(多分)だし、私は狩猟自体は賛成でも反対でもない(シカの増え過ぎを考えるとやや賛成なのかも)でも、肉をあげると言われても断ってる。だけど私はベジタリアンじゃない。
すごく卑怯なのかもしれないけど、でも、あの光景を(シルエットだけでも)見てしまうと気持ちは晴れないし、楽しい出来事もあったけど笑うことができない。
夕方、怜奈も学校帰りにハンターが解体したイノシシの残骸を見たそうで、私もこのことを話してみんなで勇気を出してシカ罠現場を見に行った。
振り切ろうと頑張った証が心を痛める。きっと今日の朝にはかかっていたはず。私が早く気付いてやれれば…でも外すことができたのか。とか。
モヤモヤは消えない。でもハッキリしていることは、ここはうちの敷地と隣接していて犬や馬が逃げたら通る可能性があること。子供たちだってキイチゴ目当てに通るかもしれないこと。それを理由にここでの罠はやめてもらうよう頼むつもり。

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